楽しく見ていた「危険なビーナス」が終わった。
原作は東野圭吾氏。
もちろん読んでいる。
私の中の東野作品でもかなり面白いほうに入っているので期待大。
確かにストーリーは原作に忠実に進んでいた。
が
最後が違う!
事件解決のことではなくて、最後のオチのこと。
楓の正体がわかっても伯朗は彼女のことが忘れられない。
そして楓も・・・・
だからハッピーエンドなのだけれど終わり方が違う。
テレビでは食事の場所に行くと楓が待っているという普通の終わり方。
原作は違う。
少し前に楓が獣医の伯朗に「飼いにくいペットは何?」
と聞くと
「ミニブタかな」と伯朗が答えるシーンがある。
そして楓のことを想い続ける伯朗の動物病院を
「飼うことにしたの」
と楓がミニブタを抱いて現れる・・・・
という素敵なオチで、これがこの小説のおしゃれなところ。
ミニブタを待ち望んでいた視聴者を裏切ってくれた。
結構こういうのって多いけれど、本当に今回は肩透かしだった。
宝塚の舞台でも原作のあるのは必ず読んでいる。
読んでから舞台を観るようにしている。
生徒に役を当てはめるから原作通りとはいかないけれど、そんなにずれることはない。
そして何より、私の読書の幅が広がる。
いつもは読まないようなものも読むようになるから。
でも原作のどこをとるか、削るかは演出や台本を書く人の力量とセンス。
そこが観るものに納得させるか、自然に魅せるかでその舞台(TVドラマ)の優劣が最終的に決まると思っている。
今回はストーリー的にはよかったので最後で本当に残念な気持ちになった。
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