『 チューリップ畑 』
高橋 嘉子さん 画(水彩画)
東京にもとうとう『まんえん防止』が出された。知事は東京に都外の人は
来てくれるなと叫んだ。
不要不急の外出、営業時間短縮、マスク装着義務化などが一層厳しくなるらしい。
何だか今までとあまり替わらないようで緊張感が薄いけれど、これは地区地域を
限定してのターゲットを定めた重点主義で徹底化を図るところが違うらしい。
神奈川県は200人超えになるまでと頑張っていたが、先日ついに超えてしまって
1週遅れで追随した。県知事は何を考えたか知らないが、東京というポイントへ
毎日150万人が出入りしていると言うのだから、予防ならば早め早めに手を
打つべきだろうに…。その結果が拙速になろうとも、後手後手で打つ手がなく
なるよりは余程ましだろう。
高齢者のワクチンがいよいよスタートと大々的に報じられたが、その対象者と
ワクチンの量とを比較すると、まるで宝くじか馬券の様な確率だ。
しかも高齢者に朝から並べとか、予約取りに必死に電話を掛けろとは、
昔のゴルフ場の予約取りじゃあるまいし、何たることか!
もっと呆れたのは、医療関係者でもまだ64%位しか行き渡っていないと
言うことだ。医療従事者―施設関係―65歳以上という順番でそれぞれ4月中
までには開始すると一旦発表してしまったので、政治的な思惑から少ないワクチン
を医療関係を中途にしても、施設の一部へ更に高齢者へと振り分けざるを得なく
なったのだろう。これははっきり失敗失政だと思う。
まずは医療関係を終わらせ、それから施設関係を潰し、それが済んでから老人へと
進めるべきではないのか。
もちろん全員が罹るわけではないから、分散の方がと言う説もあるかも知れないが、
今は何としても医療関係をすませるべきではないだろうか。それが叫ばれている
医療崩壊を防ぐ或いは少しでも遅らせる事でベターだと思うのだが。
分散も良いとしても、未だ基礎疾患者で年齢も十分すぎるほどの資格がある私にも、
何も市からの案内も通知もない。
あの大嫌いな注射を待ちこがれているとは何とも皮肉なものだ。