施政者にとってこれほど都合の良いことはない。
格差社会になったことを、自分たちが責められることなく、勝手に国民同士で喧嘩してくれるのだから。
極めて巧妙だと思う。
通常、格差が大きくなると、下の層の不満が上の層へと向くのに、日本ではそうならないのだ。
国立大学の学費が、昭和30年代年間1万円→昭和51年9万6千円→平成2年37万9千6百円→平成15年53万5千8百円
私学との差の是正という大義名分がある。
しかし学生運動を鎮火させるためという理由のほうがかなり説得力がある。
さらに学生運動が終わった後も意図的に値上げを続けたのでは?
こういった機会不均等なエリート養成は、エリートたちに「被害者意識」を醸造する。つまり「自分たちは苦しい勉強をめっちゃして頑張ってここまできた。だから報酬をうけとるのは当然なのに、その報酬が少ない、なぜなら、無責任にも勉強せずにきたあいつらに、分配されてしまうからだ」
そうやって「甘えんな」「人に迷惑をかけるな」という矛を、学びの機会をそもそも奪われた弱者にむける。このシステムを設計し、運用している上の人たちにはけっしてむけない。
上の人たちに矛を向けようとすると、妨害までする。
私は…
子どもが熱で休みます電話を事務所で受け取るたびに「お大事に」と受話器に向かっていいながら心の中で呪詛の念を吐いたものだ
お前らのように当然のように育児で休む女がいるから、女の地位はあがらないんだ。お前らが休んでいる間穴埋めをするのは独身の私たちだ。女が憎い
と。
なんたる惨状だ。
どこへ向けるべきだった?これは
今なら
わかる…
パートナーが言う「彼の国の大統領は、自分こそ被害者だと思っているんだろうな、だから止まらない」
と
同じその口でこういう
…ほんっと平社員はいいよなあ、ほんとあいつら、文句だけ言ってたらいいんだから、いい身分だ。そのくせこっちがちょっとでも言うとパワハラ扱いしやがって。あいつらの能力がない分、俺の時間が削られる…
今日一日。