WIND BENEATH MY WINGS

震災後、私たちの暮らしの「あるべき姿」を考え中。持続可能で幸せな暮らしを一緒に考えていきませんか?

山田洋行さん・・・。

2007-10-20 22:36:39 | 時事問題
昨日の旦那との会話。

「ねえねえ、モリヤさんとゴルフとかしてた、ヤマダヨウコウさんって、どこの商社の人?」(私)

「・・・・」(旦那)

旦那の冷たい視線が「このモノ知らず」と言っていた。

山田洋行はモチロン、防衛専門商社。
守屋さんのお友達の名前ではありません。

今年8月に防衛省を退官した「防衛省の天皇」こと守屋武昌・前事務次官(63)(=百合子さまと、人事で大バトルをした人)らの防衛専門商社癒着疑惑がいよいよ浮上してきた。

防衛専門商社「山田洋行」(東京・港区)を退職した元専務(69)が在職時に不透明な経理処理で不正支出をした疑いがあることが19日、関係者の話で判明。
元専務は防衛省幹部らと親密な関係を築き、輸送機エンジンの受注などで実績を上げていたという。
東京地検特捜部はすでに元専務から任意聴取しており、防衛利権を巡る癒着解明を視野に捜査をしているもようだ。

元専務は、航空自衛隊出身。
山田洋行在職中は同省相手の営業で中心的役割を果たした。

守屋武昌・前事務次官もゴルフのお相手で、同専務とは親密な仲だったということ。

経営者必須『虚妄の成果主義』。学問的立場から成果主義を粉砕する名著。

2007-10-20 18:57:59 | 経済とか経営とか
『成果主義』。輸入されたこの制度は、言葉だけはカッコいい。
しかし皆さんご存知の通り、成果主義の失敗例はあまりにも多い。

この本は、早くから、そんな成果主義を真っ向から批判し、
日本型の年功制の利点を論じている。

しかも著者の高橋伸夫氏の専門は
「経営組織論」。
企業の意思決定原理や組織活性化を研究課題とする専門家だ。

高橋氏がこれまで一貫して述べているのは、
「日本型年功制がいかに洗練されていてすばらしいものであるか」
ということである。

詳しくは、高橋信夫さん:「成果主義」を終焉させるときが来た「日本の人事部」 をご参照いただきたいが、

高橋氏はこう語っている。

「成果主義」を導入して給料に1万円とか10万円の差をつけたら、今いる社員がもっと働くのではないか、などと短絡的に考えること自体、頭が退化してしまっているように思います。
発想自体が萎縮していますよ。
(中略)
「仕事の成果をお金ではなく、仕事で報いる」
かつて日本の企業でやっていたことが、なぜ忘れられてしまったのだろうと私は思うのです。

■このまま「成果主義」を続けたらどうなるか?

どんどん余裕がなくなるでしょうね。
なにしろパイがどんどん小さくなっていくわけですから。
(中略)
これ以上、内向きに「成果主義」でネチネチと社員ばかりをいじめることはやめて、経営者の決断と責任で、新しい事業や既存事業の拡大をやってみる。
失敗もあるかもしれないけれど、生き残る事業もあるかもしれない。
それを、10年後、20年後の企業の柱となるように育てていく。
その大事な事業を担う人材を今から育てないといけません。
とにかく人材も事業も育てるのには時間がかかるのですよ。

今の日本企業の経営者が、経営者になって最初にやろうとするのは何かというと、人事です。組織図を書き換えて、社員を動かそうとする。
「成果主義」が流行り出してからは、さらに人事制度もいじる。
人を動かしたり、人事制度をいじったり、そんな経営者に共通するのは、
「内向き」
だということですね。

社内に閉じている仕事ばかりに手をつけているのですから、実行不可能なわけでも、失敗するわけでもない。
人を動かすだけでなく、人を削れば、目先の利益だって確保できる。
だけど、それって萎縮する経営なんですよ。
経営者が内向きの発想で、自分の失敗につながることから逃げてしまっている。
そこが、そもそもおかしい。

外へ向かって経営の舵取りをすれば、当然、リスクも伴います。
私に言わせれば、それができないような経営者は交代すべきです。

社員だって、もっとおもしろい仕事にチャレンジしたいとか、お金のことはいいから仕事にのめり込みたいと望んでいるかもしれません、しかしお金よりも仕事を優先して、生活が破綻してしまっては困るから、普通に暮らしていけるだけの賃金は欲しいとみんな思っているでしょう。
それさえ保障されていれば、高い給料じゃなくてもチャレンジしますよね。
本来、日本の企業の活力の原点はそこにあったはずなんです。
たとえば「生活費には困らないようにする」とか「社員の生活は会社が守ります」とかいうことを経営者が社員に向かって宣言したら、社員の側の安心感とかやる気が全然変わってくると思うんですね。
今は経営が苦しいから一律に賃金カットをやるけれども、誰にも辞めろなんて言わないから、何とかみんなで凌いでいこうとか、そんな言葉のある経営者が求められていると私は思う。

今でもT社の人事部では、「年1回、社長に『社員の生活は会社が守る』と言わせる」ことが重要な仕事の一つになっているそうです。凄いなと思ったのは「これは人事の仕事だ」と人事部員たちがきちんと認識していることですね。
しかも社長にその一言を言わせるだけの力を人事部が持っている。これは、昔は当たり前だったのかもしれませんが、やはり凄いことです。

優れた企業というのは社員のことを、仕事から生活までトータルに、長い目で見ている。そして企業をそのようにしていく力を、人事部は持っているものなんです。

成果主義評価に疲れた、ある部長がこう言ったそうですよ。
「もう評価はいいや。人事部にはずいぶんと付き合ってやっただろう?  そろそろ仕事をさせてくれないかな。私は自分の仕事がしたいんだよ」
とね。

だいたい点数なんかつけなくても、人事はできていたわけですから。
現場にとっては、いい迷惑なんです。
こんなことをさせている人事部は、存在価値がなくなるかもしれません。

人事部の仕事というのはもっと大きいものであるはずです。たとえば、新規事業を始めたとき「いい人材を回してくれ」と求められて、即座に期待以上の人材を配置する、というようなことです。かつての人事部はそれができましたね。
社内に埋もれていた優秀な人材や異能の人材もそれなりにマネジメントして、拡張期・成長期には業績向上に大きな役割を果たしていた。
「やっぱり人事部は凄いな」と社内の尊敬を集めたものです。

結局、経営者も社員も、そして人事部も「成果主義」に振り回されているような気がします。

経営者も社員も人事部も、自分の本来の仕事に戻りましょう。

そう私は言いたいだけなのです。

*****長くなってすみません(くまより)*****

このHPを読むだけでも、高橋氏の主張はかなりの部分わかるが、著書には更に詳しく書かれている。

文句なしの名著。
書かれてからかなりの時間が経っており、世の中が高橋氏の指摘通りになっている事実を2007年に生きる私たちが知っているだけに、リアルだ。


(以下アマゾンより)
出版社/著者からの内容紹介

揺れるトップ、悩める人事、落ち込む一般社員におくる、学問的立場からの初の「成果主義」粉砕の書。

著者は、経営学・経営組織論を専門とする気鋭の東大経済学研究科教授の高橋伸夫氏。精力的な企業フィールドワーク、実態調査に基づく実証的な研究、鋭利な理論構築で知られる。その高橋教授が、学問としての経営組織論の最新の定説を踏まえながら、様々な企業現場でのエピソードもまじえつつ、軽妙な語り口で「成果主義」の無惨で愚かしい正体を解き明かす。
草木もなびくその流行、普及を目の当りにしながも、長く「成果主義」への疑念が頭を離れなかったサラリーマンが本書を読み出せば、平明で説得的な内容に魅せられて一気に読了し、必ずや仕事への勇気が与えられるはずである。

虚妄の成果主義―日本型年功制復活のススメ
高橋 伸夫
日経BP社

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IPCCパチャウリ議長について、語る稲本正氏のコラムが面白い。

2007-10-20 14:31:23 | 環境全般
日経エコロミーの新着コラムにて、稲本正氏が、IPCC(国連「気候変動に関する政府間パネル」)のラジェンドラ・パチャウリ議長と会った際のエピソードを書かれている。


稲本正氏は、オークヴィレッジ代表。1945年生まれ。「100年かけて育った木で100年使えるものを作る」を合言葉に、74年、飛騨高山工芸村「オークヴィレッジ」を創設。トヨタ白川郷自然学校校長、日本環境教育フォーラム常務理事など兼任。主著に「森の惑星」「心に木を育てよう」など多数。

このエピソードは、トヨタ白川郷自然學校で開かれた「WSDF」(World Sustainable Development Forum、世界持続可能な発展フォーラム)の会議でも議長役を務められていたときのことだそうだ。

この会議は、IPCCが後に(今年2月に)地球温暖化と人間の活動に関する密接な関係を報告した第4次評価報告書の事前の会議の役割を果たす一方、その対策がどのように進められるべきかなどの意見が交わされたとのことだ。

稲本氏は、2日間の会議期間中、パチャウリ氏と常に行動を共にし、彼の物事の理解力の深さと幅の広さ、そして状況判断のスピードに驚かされたそうだ。

いまや時の人であるパチャウリ議長に関する貴重なお話を有難うございます。

障害者施設に携帯店舗・ソフトバンク、NPOと提携。

2007-10-20 12:30:56 | 企業が社会に出来ること
ソフトバンクが東京の障害者支援施設内に携帯電話機販売店舗を開設する。
障害者の店員が障害者向けに販売する店舗で、企業の社会的責任(CSR)活動の一環として障害者の職業訓練を支援する。
障害者対応のノウハウを蓄積し、他の一般店舗にも生かしていく狙いもある。

障害者支援の特定非営利活動法人(NPO法人)・自立支援センターむく(東京・江戸川)と提携、同法人が東京都葛飾区内で運営する支援施設「むくの木」内に店舗を開き障害を持つ方たちを店員として雇用する。

障害者専用店舗は携帯大手3社で初めて。

同施設の健常者スタッフが常時支援するほか、機種内容や料金プランなどについての質問対応ではソフトバンク側が電話などを通じて支援する。
運営が軌道に乗った後は、同種のNPOなどと連携し他地域でも障害者向け店舗開設を検討していく。

シャープ、薄膜型太陽電池を量産へ。シリコン使用量なんと100分の1!

2007-10-20 12:21:48 | 環境全般
シャープは2008年春頃より主要原料シリコンの使用量を従来の100分の1に減らせる新型太陽電池の量産を始める。
シリコンは調達難で価格が高騰しているため、これによって、太陽電池世界最大手のシャープはコスト競争力を高めることが出来る。

100分の1・・・。
凄すぎ。

100億円強を投じて奈良県に専用ラインを建設。
とりあえず、家庭用5万戸分の能力に相当する年間200メガ(メガは100万)ワット規模で生産するとのこと。

海外メーカーがひたひたと後を追う展開となっていた太陽電池市場。
「環境立国」を目指す日本が脅かされつつある中、シャープがこの勝負を決めたかのような新技術だ。

正直、このニュースを聞いたとき、私は「やった!」と思った。
(シャープには、最先端を走っていてほしかった為)

シャープが量産するのは「薄膜型」と呼ばれる太陽電池。
現在、発電部品セルの主力拠点である葛城工場(奈良県葛城市)に年産能力15メガワット強のラインがあり、それを大幅に増強する。

頑張れ日本の技術!


進む『グリーン電力』購入。2008年より東京建物も導入。

2007-10-20 10:59:18 | 企業が社会に出来ること
東京建物が、2008年1月より、
「国内の全事業・営業所で一年間に消費する電力(約180万キロワットル)に相当する分電力」
を風力など自然エネルギーで発電した電力を使ったことを示す「グリーン電力証書」として購入する。

これにより、年間約700トンの二酸化炭素排出量を削減できる。

グリーン電力の仕組みについては、HPがあるので、是非詳しくみてほしい。

この取り組みをいちはやく決めた、東京建物の環境問題への真剣さと実行力は尊敬に値する。
また、時代を読むという意味でも、企業としての先見性を感じる。

こうした各企業の決意表明により、
「実効性のある」地球環境へのと取り組みが加速することに期待だ。