シーズンが終わり
クラブを手放し
身体の疲労は殆ど抜けた
足は相変わらず痺れたまま
手の不如意さは多少ひどさを増したように思う
PCのキーボードを叩く事がストレスに感じる
何も変わっちゃいない
これは予想した通りと断言してもいいくらい。
ただ
これだけハッキリと浮き彫りになった事も珍しい。
やり残したことは、ただ一つ。
あとたった一つの課題を粉砕すれば、僕の人生にやり残しはなくなる。
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一人の選手から、今朝方一番でクール宅急便が届いた。
僕の身体を心配して、今季色々と遠方から連絡をくれたり、
何かと励まして下さった、僕の大好きな名物選手。
僕の母の出身高校がその人の住む地と同じであり、
その人の弟子は僕と同い年、更にそのお弟子さんの母上は
僕の母と全く同じ出身地、というなんとも奇妙な縁を持つ人たち。
何より、電話口から聞こえてくる馴染みのある方言を聞いていると、
豪快で . . . 本文を読む
学生の頃は、よく夜の海を見にバイクを走らせた
久しぶりに、自分がやりたいことを思い浮かべたら
夜の海に、あの頃のように訪れていた。
日中、焼けるように蒸されるように暑いけど
夜は嘘みたいにヒンヤリしていて、
今が夏だという事を、忘れさせはしないけれど少し遠ざけてくれる。
ジットリとはしているが海風が心地いい。
全身から強張りが抜けていく。
肩にも背中にも、アチコチにこんな . . . 本文を読む
全てを失うか、或いは全てを手に入れるか。
勝負事の世界には幅広く引用される言葉だ。
勝てば得る。
敗ければ失う。
僕は、最後の大会を前に怖れていた通り、0になったのか。
真っ白になって全てを失ったのだろうか。
よく分からないけれど、
間違いなく今、再起を誓う気にはならない。
呆けているのではないみたい。
珍しく客観的に、冷静になって考えている。
「これから」が僕にあるのだとしたら
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呆けているとは言え、感じた事は書き留めていたい。
自分がどんなフィールドに立ち、
どんな選手たちに出会い、どんな経験をしたのか。
一つ言える事は、風評など糞喰らえという事。
天才と呼ばれる選手は、
天才ではなく努力に努力を重ねて才を呼び寄せた選手だった。
怪物と呼ばれる選手は、
そのポテンシャルに甘んじる事なく技術を磨いていた。
スターと呼ばれる選手は、
誰よりも謙虚で無口で、 . . . 本文を読む