教会の方から「もう使わないから」といって古いクラッシックギターをいただきました。
ご主人様が持っていらしたものだとか・・・。
最近あまり見たことない薄いソフトケースに入っていて、中を開けてみたら、カビだらけでビックリ!!
まず、素手で持つのも躊躇。
大変な感じだったので、取り敢えず両手に雑巾挟んで拭き始めたけれど、空拭きだとちっとも落ちない。
仕方が無くって、濡れぞうきんで、ネックのフレットあたりを拭き始めたけど、ちっとも落ちない。
さらに、考えて、ピアノの表面塗装の汚れ取りのユニコンで拭き始めた。
何とか、落ち始めたが、2回拭いてもまだ汚れが落ちる。
胴の裏には大きなマグカップらしき丸い跡が・・・。
きっと、テーブル代わりにしたのね・・・と思った。
3回拭いたところで、もう諦めた。
糸巻きのボタン部分の4弦のが取れていた。
調弦をしようと思ったけれど、巻き上げられなくて、これだけそのままで、取り敢えずギターの先生のところに持って行って、使えるかどうか聞くことにした。
平行して、ネットで安い糸巻きがないか調べた。
Amazonで1000円弱のを見つけた。
ただ、ネットだとサイズが分からないから調べるだけで・・・。
中にラベルが貼ってあって、「SAKAZO NAKADE」 Anno 1958 Num B1 というのが読める。
へえ~!!
と思って、さっそくネットで検索。
中出坂蔵さんという、日本で最初にギター制作をした人で、バイオリン製作者から転向した人だということが分かった。
日本の3大銘工の一人だそうだ。
「きっと、高価なものじゃないのかしら?」とは思いつつも、「これだけカビだらけ埃だらけになってるのなら、それほどでもないのかもね。」
と自問自答。
レッスン日に持って行ったら、
先生曰く、「僕が今まで生徒さんが持ってきて見せてくれた中では最悪の状態ですね!!」
「ネックの部分がかなり反ってますね。」
「材質は何かよくわからないです。」これは、拭き切れてなくて全体がまだ曇っていたんです。
力木も緩んでいる可能性があるとも。
「昭和30年代って、かなりギターが人気になって、すごく売れたんですよね。 だから、間に合わなくって中出坂蔵さん本人ではなくて、弟子とかが作ったものもあるらしいです。」
「フレットの金属も、反っているからか、浮いてますし、指にひっかかりますね。」
「音は、その時代に特徴的ないい音がしてますけど、レッスン用に使うのは、お勧めしませんね!」と言われてしまった。
一挙にテンションが下がってしまった。
でも、その理由は、そのあとに判りました。
そこで、
「じゃ、ある程度弾ける人とか、歌の伴奏程度にコード弾くのならいいでしょうか?」と尋ねたら、
「そのくらいならいいと思いますよ」と・・・。
教会学校の子供ミサの時の伴奏位なら大丈夫だということで、一応修理をすることに決めた。
その帰りの道すがら、近所の楽器店(ギター専門)に寄りました。
店員さんに、「古いギターをもらったんですけど、糸巻きのボタンが取れていて付けられるでしょうか?」
若いけれど、優しい店員さんで、ギターを見たら、開口一番「ネックがかなり反ってますねぇ!」(あっ! やっぱね!)
で、糸巻きがあるかどうかを調べてまた返事をしてもらうことに・・・。
古い楽器は、糸巻きの取付位置がちがうので、穴が合わないことがあるとか・・・。
最近のギターは、糸巻き(ペグ)が1連式になっているとか、このギターは個別についていた。
ついでに、
「ネックが反ってると弾きにくいんですか?」と聞いてみた。
すると、「反っている分だけ、押さえた時に弦の張りが違ってくるので、当然ピッチが違ってきますよ。」
「アンサンブルとかをすると合わなくなりますね。」
と親切に教えてくれた。
(あ~! そういうことか!)と納得した。
糸巻きの取り換え技巧料には、結構お金がかかるので、いろいろ考えてみた。
そういえば、教会のAさんは、先生もできるくらいの方だから、相談してみよう!!
帰って、すぐにメールで相談したら、取り付け作業をしてくださると!!
「神様の助け!! お恵み!!」
ちょうど合うペグが見つかったと連絡があったので購入を依頼し、教会の事務室に置いておいて、Aさんに持ち帰ってもらうことになった。
な~んと!! 1日で取り付け作業をしてくださったとメール連絡。
「中出坂蔵さん本人の作ですよ」という。
「とってもいい音です。」
彼は、弟のギター製作家の中出六太郎氏製作のギターを持っているが同じような響きだと・・・。
翌日、家に持ち帰って眺めて・・・弾いてみたら!!
驚くぐらい、きれいに磨いてくださって、音もクリアな音に変身!!
すごくきれいに響くので、やっぱりいい楽器だと思い直した。
ただ、やはり指抑え番のネックが反っている分だけ、位置が胴体に近くなるとなんとなく音程がずれている感じがするし、フレットまでの押さえる力が、私の指だと甘くなってしまう。
(ああ! やっぱりレッスン用には無理ね!)と納得。
結局、子供ミサにでもコード伴奏の助っ人になればということで、神学生に頼んでもいいし、自分で弾いてもいいしと、Aさんと相談して教会に置いておくことに決めた。
・・・・・その後
昨日、磨き上げたギターを先生のところに見せに持っていった。
やはり、練習用には「お勧めしません」と念押しされてしまった。
使わないギターなら、いただければと考えていたと言われた。
なんでも、先生のところでは子供たち(小学生中心)の為に講座をやっていて、その中にギターの構造を学ぶ時があるので、その時に専門の技術者に解体して各部の説明を行うのだという。
まあ、とにかく教会での利用状況を確かめてからにしようと思った。
帰りがけに教会の倉庫に置いてきた。
ほかにもフォークギター(スチール弦)が置いてあったが、これでは指先が痛くてかなわないので自信も弾くつもりなので置いたが、倉庫は整理が良くないので、あとで場所を変えようと思う。
使わないとわかった時に、先生に上げようと思う。
ご主人様が持っていらしたものだとか・・・。
最近あまり見たことない薄いソフトケースに入っていて、中を開けてみたら、カビだらけでビックリ!!
まず、素手で持つのも躊躇。
大変な感じだったので、取り敢えず両手に雑巾挟んで拭き始めたけれど、空拭きだとちっとも落ちない。
仕方が無くって、濡れぞうきんで、ネックのフレットあたりを拭き始めたけど、ちっとも落ちない。
さらに、考えて、ピアノの表面塗装の汚れ取りのユニコンで拭き始めた。
何とか、落ち始めたが、2回拭いてもまだ汚れが落ちる。
胴の裏には大きなマグカップらしき丸い跡が・・・。
きっと、テーブル代わりにしたのね・・・と思った。
3回拭いたところで、もう諦めた。
糸巻きのボタン部分の4弦のが取れていた。
調弦をしようと思ったけれど、巻き上げられなくて、これだけそのままで、取り敢えずギターの先生のところに持って行って、使えるかどうか聞くことにした。
平行して、ネットで安い糸巻きがないか調べた。
Amazonで1000円弱のを見つけた。
ただ、ネットだとサイズが分からないから調べるだけで・・・。
中にラベルが貼ってあって、「SAKAZO NAKADE」 Anno 1958 Num B1 というのが読める。
へえ~!!
と思って、さっそくネットで検索。
中出坂蔵さんという、日本で最初にギター制作をした人で、バイオリン製作者から転向した人だということが分かった。
日本の3大銘工の一人だそうだ。
「きっと、高価なものじゃないのかしら?」とは思いつつも、「これだけカビだらけ埃だらけになってるのなら、それほどでもないのかもね。」
と自問自答。
レッスン日に持って行ったら、
先生曰く、「僕が今まで生徒さんが持ってきて見せてくれた中では最悪の状態ですね!!」
「ネックの部分がかなり反ってますね。」
「材質は何かよくわからないです。」これは、拭き切れてなくて全体がまだ曇っていたんです。
力木も緩んでいる可能性があるとも。
「昭和30年代って、かなりギターが人気になって、すごく売れたんですよね。 だから、間に合わなくって中出坂蔵さん本人ではなくて、弟子とかが作ったものもあるらしいです。」
「フレットの金属も、反っているからか、浮いてますし、指にひっかかりますね。」
「音は、その時代に特徴的ないい音がしてますけど、レッスン用に使うのは、お勧めしませんね!」と言われてしまった。
一挙にテンションが下がってしまった。
でも、その理由は、そのあとに判りました。
そこで、
「じゃ、ある程度弾ける人とか、歌の伴奏程度にコード弾くのならいいでしょうか?」と尋ねたら、
「そのくらいならいいと思いますよ」と・・・。
教会学校の子供ミサの時の伴奏位なら大丈夫だということで、一応修理をすることに決めた。
その帰りの道すがら、近所の楽器店(ギター専門)に寄りました。
店員さんに、「古いギターをもらったんですけど、糸巻きのボタンが取れていて付けられるでしょうか?」
若いけれど、優しい店員さんで、ギターを見たら、開口一番「ネックがかなり反ってますねぇ!」(あっ! やっぱね!)
で、糸巻きがあるかどうかを調べてまた返事をしてもらうことに・・・。
古い楽器は、糸巻きの取付位置がちがうので、穴が合わないことがあるとか・・・。
最近のギターは、糸巻き(ペグ)が1連式になっているとか、このギターは個別についていた。
ついでに、
「ネックが反ってると弾きにくいんですか?」と聞いてみた。
すると、「反っている分だけ、押さえた時に弦の張りが違ってくるので、当然ピッチが違ってきますよ。」
「アンサンブルとかをすると合わなくなりますね。」
と親切に教えてくれた。
(あ~! そういうことか!)と納得した。
糸巻きの取り換え技巧料には、結構お金がかかるので、いろいろ考えてみた。
そういえば、教会のAさんは、先生もできるくらいの方だから、相談してみよう!!
帰って、すぐにメールで相談したら、取り付け作業をしてくださると!!
「神様の助け!! お恵み!!」
ちょうど合うペグが見つかったと連絡があったので購入を依頼し、教会の事務室に置いておいて、Aさんに持ち帰ってもらうことになった。
な~んと!! 1日で取り付け作業をしてくださったとメール連絡。
「中出坂蔵さん本人の作ですよ」という。
「とってもいい音です。」
彼は、弟のギター製作家の中出六太郎氏製作のギターを持っているが同じような響きだと・・・。
翌日、家に持ち帰って眺めて・・・弾いてみたら!!
驚くぐらい、きれいに磨いてくださって、音もクリアな音に変身!!
すごくきれいに響くので、やっぱりいい楽器だと思い直した。
ただ、やはり指抑え番のネックが反っている分だけ、位置が胴体に近くなるとなんとなく音程がずれている感じがするし、フレットまでの押さえる力が、私の指だと甘くなってしまう。
(ああ! やっぱりレッスン用には無理ね!)と納得。
結局、子供ミサにでもコード伴奏の助っ人になればということで、神学生に頼んでもいいし、自分で弾いてもいいしと、Aさんと相談して教会に置いておくことに決めた。
・・・・・その後
昨日、磨き上げたギターを先生のところに見せに持っていった。
やはり、練習用には「お勧めしません」と念押しされてしまった。
使わないギターなら、いただければと考えていたと言われた。
なんでも、先生のところでは子供たち(小学生中心)の為に講座をやっていて、その中にギターの構造を学ぶ時があるので、その時に専門の技術者に解体して各部の説明を行うのだという。
まあ、とにかく教会での利用状況を確かめてからにしようと思った。
帰りがけに教会の倉庫に置いてきた。
ほかにもフォークギター(スチール弦)が置いてあったが、これでは指先が痛くてかなわないので自信も弾くつもりなので置いたが、倉庫は整理が良くないので、あとで場所を変えようと思う。
使わないとわかった時に、先生に上げようと思う。