鉄風（太田モアレ）

　
鉄風（太田モアレ）
　
　石堂夏央×馬渡ゆず子

　夏央「そうか、そうだった。あの子（ゆず子）が
気に入らない理由がやっとわかった。
　私…あの子のことが…好きなんだ♪」
　

　天才・夏央がゆず子を好きな気持ちに
気づいていくスポコン百合作品♪
　


　『百合な日々』の雨傘様が『鉄風』３巻のレヴュー
で私の『鉄風』１＆２巻の記事を紹介して
くださいました♪
　
　ありがとうございます、雨傘様♪
大好きです♪♪
http://blog.livedoor.jp/yuri_amagasa/archives/52571101.html


　『うみものがたり』や『私の大切なともだち』
『ＡＩＫａ ＺＥＲＯ』だけでなく『鉄風』も
紹介してくれるなんて、嬉しいなぁ♪(=^・^=)


良いレヴューを書こうとがんばっちゃいますよ♪(=⌒ー⌒=)


■黄薔薇革命　
　
　石堂夏央は何でもできる天才ですが、
何でもできるのは限界が見えて退屈という。
　それはそれで寂しいのかもしれません。
　

　佐藤聖「自分の限界がわかってしまう…
―…それってつらいことじゃない？」


　↑マリみての『黄薔薇革命』で佐藤聖様が鳥居江利子様
について語ったことです。
　鳥居江利子様は努力せずに何でも人並み以上に
できる人ですが…それはそれでつまらない
そうです。
　

　石堂夏央と鳥居江利子様の、天才だから退屈という
ところは似ているかもしれません。
　ですが、そういう人はのめり込みやすいかも
しれません。


　石堂夏央も馬渡ゆず子を意識し続けます。
石堂夏央も、その理由がわかりません。
　
　
　おそらく、その理由は夏央が、ゆず子を
好きだからでしょう♪



■石堂夏央「そう……通過儀礼」

　石堂夏央は今までなんでもできる天才
だから、今まで誰かに嫉妬するという感情は
ありませんでした。
　
　夏央のゆず子に対する言葉にできない気持ち
は今まで感じたことのない気持ちだから
ゆず子を意識するのでしょう。

　夏央はゆず子と戦います。
　ただし負けに来たのです。

　
　「そう……通過儀礼」


　と石堂夏央は薄く笑います(^_^;)


　ここは哲学的ですね
　深見真先生は『鉄風』が好きだそうですが
こういう哲学的なところも好きなんでしょう
ね♪
　もちろん百合も好きなのでしょうが


　人は成長するために何らかの通過儀礼や儀式
を経験する…こともあります。


　『ガントレット』のように列をくぐり抜けたり
ジャングルでプレデターと戦ったり（笑）
　『ファインディング・ニモ』でもニモが大人の仲間
入りをするために通過儀礼を受けますし。
　あんまり賛成はできませんが(^_^;)


　で、夏央はゆず子に負けますが…
やはり格闘技で女の子同士で体を密着させたり
体を触れ合うのは良いですね♪
　精神的なつながりも♪

　寝技で体と体が密着するのも、
とても良いです♪


　「真剣勝負はセックスのようなモノ」
ＢＹ石井聰互（岳龍）


　
　で石堂夏央は努力するようになりますが…
ベクトルが少し歪んでいます(^_^;)


　頭では理屈では「負けに来た」とわかって
いても、感情ではイラつくのは今まで相手に
嫉妬したとか努力しようとか頑張ろう、と
石堂夏央は思ったことがないからでしょう。



　もう夏央は、ゆず子が気になって気になって
仕方がありません
　やがて、それが愛になるのでしょう♪



■石堂夏央ラブ
　
　ここまで書いて石堂夏央を可愛くない、
と思うかもしれませんが意外と…というか
けっこう可愛いです（笑）


夏央「努力して結果に届かないで、わんわん泣きたい」

と言うかと思えば

ゆず子と組合をして、

夏央「顔が傷ついたらどうするの？」

と言ったりします

　
　夏央に、そういう可愛い面があるとは
思いませんでした



■夏央と愉快な仲間たち（？）
ケイと早苗　


　夏央といっしょによくいる親友のケイ
がいい感じです
　なんかケイといる時は意外に夏央がリラックス
してるというか本音を言っているというか


ケイは夏央を、

「最近のナッちゃん、だらしなくなっていい感じだなぁ♪」

と言います、ノラ猫を見るような感じだそうです
（笑）
　
　
　「ナッちゃん、ていろいろ大変なんだねぇ」

ケイちゃんは一応夏央のこともわかっているようです♪
　
　
　夏央をナッちゃん、と呼ぶのは、この子
だけでしょうね



　あと幼なじみの沢村早苗先輩♪
　沢村早苗は昔、夏央とはなにかあった
ようですね？

　夏央は早苗を見て嬉しそうな顔をする
程慕ってはいるようです♪
　
　早苗はマジメな人です、マジメな人だから
後輩にも慕われています（我如古舞さんとか）
　マジメだから苦労もしますが(^_^;)

　なんといいますか早苗先輩は…受けっぽいです♪
夏央に一方的にヤりそうです♪
（精神的に）

　夏央は、あきらかに早苗と話す時は
親しげに話していますね♪

　早苗と夏央がバトルをした時、

夏央「ごめんね早苗ちゃん、痛かったでしょう？
これから、もっと痛くしてあげるね♪」
　
　セリフが、なんかエリョいのです♪
この２人のただならぬ関係を想像してしまいます
…がマウントポジションでけっこう危険な状況
です(^_^;)
　

　間一髪、紺谷カリンさんの制止でバトル中断。


　で、この時の縁で夏央は紺谷カリンさんのジムへ
入ります。
　


　で、ジムでのウォームアップ、準備運動
がけっこう本格的に描かれていますね
　けっこう作者さん、調べているし格闘技
が好きだと思います
　経験者かもしれませんね。
　
　それと紺谷カリンさん方面で描かれている格闘技の
…大人の事情（？）
　格闘技は…パフォーマンス、宣伝、計算込みで
見せるものなんだなぁ、と思います。



　夏央が桐戸ハルカさん（お互い長身）と
いっしょに練習をしますが、やはりキレイな
女の人同士で格闘技の練習をして体と体が密着
するのはとても素敵ですね

　終わった後黙想し「ありがとうございました」
と礼を言ったあと手を握り合うのも♪　

　スポーツや格闘技で礼やスキンシップ
の精神を持つのは大切です

　人と人が触れ合うのは確かにいいですね♪
「女子クラスがあって良かった…」と
夏央は、つぶやいていますが…
　たしかに、そうですね同じ汗くさいなら
女の人の方がいいなぁ(^_^;)




■馬渡ゆず子とリンジィ

　主人公っぽいまゆ毛の太い少女ゆず子は
天真爛漫で、ある日夏央をマイペースに誘います
　夏央を見て「強そうだなぁ、だから誘おう」
くらいの気持ちでしょう



　あと、ゆず子は親友のリンジィといるのが
いい感じです

　
　ゆず子とリンジィがぐるぐるしたり、
しがみついたりするのがじゃれあってる感じで

　
　いっしょにトレーニングをしている感じも
いいですね

　
　ゆず子とリンジィは付き合いが長いから
お互い言葉はいらないでしょう
　
　
　リンジィもゆず子も、夏央と仲良くしてる
というかじゃれてる感じですね♪



　ゆず子は純粋に「リンジィとリング上で闘いたい」
と思っているのも良いです♪
　

　

　登場人物がだんだん増えてきて、脇にスポットライトが
当たって少し出番が減るのは…お約束ですね（笑）


　でも、ゆず子は出番が少なくなっても、
目立ちますよね
　輝いていますし

　
　２巻のラストで試合をしますが…
やっぱりゆず子は強いです
　


　夏央のジム仲間・比氣（ひき）さん、と
戦い、ゆず子は勝利
（ヒキガエルみたいな口だから比氣さん？
…比氣さん、は可愛い顔ですよ♪）


　ゆず子が勝利し比氣さん、はイジけて
しまいますが、その内ひょっこり出てくる
のでしょうか？



　夏央と同じジム仲間の桐戸ハルカさん、が

「比氣さん、のカタキは私がとる！」

とリベンジ宣言をしますが見せますね
　ハルカさん、だんだん動いてきたというか
キャラが立ってきましたね



　
『対決の図式』も決まり物語的に
盛り上がって参ります♪



　この時の夏央、ゆず子、リンジィの反応が
とてもいい感じです（笑）

　
　
　
　夏央の幼なじみ・早苗さん（と我如古舞さん）も
何やら特訓（？）をしてリベンジしそうです



　と、いろいろ盛り上がったところで
３巻へ続きます