ぐいぐいジョーはもういない
『もしドラ』は野球部の女子マネージャーの話でしたが
『ぐいぐいジョーはもういない』は女子野球部のお話で
投手の「羽紅衣(うぐい)」と
キャッチャーの「鶫子(つぐみ子)」
この凸凹コンビの物語です☆
うぐいがつぐみ子へボールを投げる爽快感☆
つぐみ子がうぐいからボールを受ける爽快感を味わえます
小田先輩や郷先輩など良いキャラは他にもいますが
あえて、「うぐい」「つぐみ子」の2人に絞りました☆
小田先輩、郷先輩も好きです
■バツ&テリーにタッチ
2人にとって最後の夏の決勝戦、完全試合達成目前の
マウンドにて「うぐい」はまるでいつもの事のように
なにげなく言いました。
うぐい「キスしてくれたら頑張れるかも♪」
そして2人の唇は近づいて…
『ぐいぐいジョーはもういない』は三年最後の夏の試合と
一年生の入部の頃を回想のように行ったり来たりします☆
2人の出会いのシーンから、「うぐい」は「つぐみ子」に
らしい事を言っちゃっています(笑)
それと「つぐみ子」が、お嬢様学校で女生徒同士で手を
握っているのを見て戸惑っているのも何か良いです
ちょっとわがままだけどカワイイ「うぐい」
「つぐみ子」はそんな「うぐい」にやや呆れながらも
惚れ気味になってしまいます
基本「うぐい」の方が勢いがあって攻めなのですが、
そんな「うぐい」の事を優しく根気よく受け止めている
のが「つぐみ子」だと思えます
■『卒業』
合間合間にダスティン・ホフマンの映画『卒業』
(結婚式でエレ~ン!とガラスを叩くあの映画)
をはさみながら話は進みます。
映画「卒業」が「うぐい」「つぐみ子」の野球人生に
からんでいるのは上手い構成だと思います☆
それと映画『卒業』について語る時もなんですが
全編を通して「うぐい」「つぐみ子」の軽妙で洒脱な会話
も素晴しいです
■バレンタインデー・キッス☆
バレンタインのエピソードが少し長いんですが
チョコを作る「つぐみ子」と、ある理由でぷんぷん怒る
「うぐい」の2人がなんか可愛かったりします
うぐい、の方が基本攻めなんですが、たま~に
つぐみ子の方からしちゃう事もあります♪
バレンタインの時にもぷんぷん怒る「うぐい」に
「つぐみ子」は「ちゅっ☆」としちゃいます☆
このキスが冒頭の三年生の最後の夏の試合のキス
へとつながるのは上手いと思います
「うぐい」「つぐみ子」のキスのシーンも、もっと上手く
書いてあります
キスをした…とは直接書いていないにもかかわらず
キスをした事がわかるんですよ
視線の遊び方とかチョコレートの欠片を使って
「うぐい」の心理を描くとか上手いんです