百合とオレンヂ城Ⅱ

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空母いぶき その3

2019-07-22 23:52:00 | ジブリ 押井守 ハーモニー(伊藤計劃) サマーウォーズ フルメタルパニック


空母いぶき


その3



 今回は書くのに苦労しました。


 
 中井貴一さん演じるコンビニの店長・中野啓一。



 この中野啓一は賛否両論を巻き起こしました。



 中野啓一はストーリーに、ほとんどからみません。

 そして寝ている間にストーリーが進行したりする
ので「いる必要がない」とまで言われました。



 中野啓一とはいったい?



 ズバリ、秋津竜太が守るべき国民
その国民の代表格が中野啓一なのです。



 そして中野啓一とは理想を体現した存在でも
あります。



 理想とは、なにかというと・・・。



 城山大臣役の中村育二さん、はタカ派な大臣を
演じながら、パンフレットでは、わりとお茶目な
ことを言っています。



 それは「奥さんが100均に行くのが好き」
とかです。



 中野啓一はコンビニでクリスマスにむけて
プレゼントを作っています。

 世界中の人がみんな笑顔になって欲しいから
です。



 この「奥さんが100均に行く」とか
、「世界中の人がみんな笑顔になって欲しい」
という、なにげない日常を
守るのが秋津竜太や自衛隊の使命。



 なにげない日常とは、
細田守の『デジモン』の映画『ぼくらのウォーゲーム』
でも描かれています。



 「お母さんがケーキを焼く間に世界は救われた」
「好きな子にメールが届く方が大事」とか
それが『ぼくらのウォーゲーム』の日常です。



 『ぼくらのウォーゲーム』の脚本を書いた
吉田玲子さんは、三谷幸喜の『竜馬がゆく』を
引用しています。



 「時代はいつも母の前を過ぎていった」と
マイペースに食事を作る母親を描き
メインのストーリーとは関係ないけど、大事なこと
としての日常として、吉田玲子さんは脚本に
書いたそうです。



 それから中野啓一はクリスマスのプレゼントに
添付するカードを作っています。



 それには、
「せかいはひとつ。みんな友だちなんだよ」
などのメッセージが添えられています。



 中野啓一は世界中が笑顔で溢れますように。
という願いを込めてメッセージカードを作って
います。



 はっきり言いますが中野啓一の存在を
いらない、というのは簡単です。



 ですが理想は大事です。だから言い続けるのです。



 この中野啓一の、
「せかいはひとつ。みんな友だちなんだよ」という
メッセージが終盤に意味を持つのですが・・・。



 中井貴一さん、すごいですよ!
だってパンフレットで
「せかいはひとつ。みんな友だちなんだよ」
しか言ってないんだもん(笑)



 
 『空母いぶき』の感想は今回で終わりで
次回は『裏世界ピクニック』そして・・・。



 劇場版『ガールズ&パンツァー 最終章 第一話』を
お送りしたいと思っています。



 この度、7月18日に
京都アニメーションで
なくなられた方々の
ご冥福をお祈りいたします。




空母いぶき その2

2019-07-08 21:59:00 | ジブリ 押井守 ハーモニー(伊藤計劃) サマーウォーズ フルメタルパニック


空母いぶき


その2


 今回紹介するのは総理の垂水慶一郎です。






垂水慶一郎

 
 佐藤浩市さん演じる総理の垂水慶一郎です。



 戦場(現場)では空母いぶきの
秋津と新波の対立が描かれていました。



 そして後方(会議室)では、
垂水総理(ハト派)と城山外務大臣(タカ派)
の対立が描かれています。



 垂水総理は慎重派の抑え役という立ち位置なのです。







 それから垂水慶一郎は秋津竜太を、
どう思っているか?というと・・・
ちょっと微妙(笑)



 パーティー(空母いぶきの壮行会)での
秋津竜太と垂水慶一郎のやり取りは必見です(笑)



 私は秋津竜太を、
「なにを考えているのかわからない人」と
書きましたが・・・。



 このイラストでも、
「主人公だけど不穏オーラ」、「あやしい笑顔」
などと描かれているので、そう思っている人が
多いことがわかります。







 垂水慶一郎は城山外務大臣などの過激な人を
説得して抑えにまわっています。



 そして現場の秋津竜太がなにかしでかさないか?
とヒヤヒヤしてもいるのです。



 しかも垂水慶一郎にとって運が悪いことに
群司令が負傷し、代わりに秋津竜太が司令に任命
されるという頭の痛い事態になります。



 東亜連邦、秋津竜太、城山大臣と
まさに内憂外患なのです。



 これでは垂水総理も胃が痛くなるでしょう。
お腹をこわしてトイレに駆け込むのも当然です。



 垂水総理を演じる佐藤浩市さんの言う
「くじ運の悪さ」とは、戦後初の防衛出動を
自分が総理のときに迎えてしまったことを
いっているのでしょう。



 そのような状況で総理が下す決断が重要なのです。



 イラストにもありますが、「戦(いくさ)だー!」
の城山大臣ですが、演じる中村育二さんは
『シン・ゴジラ』にも出ています(笑)



 その3では『空母いぶき』において賛否両論を
巻き起こした中井貴一さん演じるコンビニ店長を
紹介いたします。



 『空母いぶき』の感想は次回で終わりにし、
予定通り『裏世界ピクニック』をお送り致します。