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「中国の歴史」中央公論社
監修・手塚治虫&陳舜臣、シナリオ武上純希
90年刊行なのでほぼ晩年の仕事ですが先見の明
というか意外というかです。
二巻しか読めませんでしたが内容は、
楊貴妃、水滸伝、チンギス・ハン、鄭和、
毛沢東の長征、西太閤と義和団です。
(楊貴妃の絵が小林智美)
武上純希が読みやすく演出しています。
昔のスニーカー文庫みたいな感じで、楊貴妃の
場合は悲恋を楊貴妃の庶民時代の恋人(たぶん
創作)をからめ、さらにそれに高力士を加え
ひとひねりした話になってます。
少年時代の鄭和が海賊退治したり、水滸伝は
登場人物を林中、魯智深、宋江武松だけにしぼり
ダメ首領暗殺とか官軍と戦うとか見せ場重視。
あと高球とか徽宗、楊国忠など悪い奴は
どこまでも悪くなっています。
(でも違和感なし)
あと武上純希って細身の
筋肉質タイプが好きなんですなぁw
あと私はつくづく少年の成長談とか好きなんだ
と思いました。
面白く描いた方が良いですな。
でなきゃ深く調べねぇ。小難しいとか言うと
苦手意識持たれて離れてしまうかもw
史実はああだこうだ言う前に最初に面白いと
思った時の気持ちを思いだしましょう。
変わらない、ようでいて変わるのが歴史ですが、
図書館で最近の歴史本を読む
(マンガとか子供向けが面白いしてっとりばやい)と
今、こういう歴史観(?)を教えているのかな?
とかこんな人私の時は習わなかったとか新鮮な発見
があります。
改めていろんな歴史観があると思いました。