009 RE:CYBORG
『東のエデン』『攻殻機動隊』の神山健治の009です。
感想は・・・すごく押井守的でした。
神山健治は押井守的な演出をよくしますが
『009』はすごく多かった気がします。
それを1つ1つあげたいと思います。
ところで009の基地ってトルコの
イスタンブールにあるんですね。
2020年のオリンピックは残念でしたね(^-^;)
00ナンバーズ
■003=フランソワーズ
009と003がラブコメをしています。
003は009を信じてダイヴもします。
トモエ=003でいいんですよね?
声も同じですし。
009にとって003=フランソワーズは
安心できる癒しのような存在です。
003が少し大人っぽくなりスーツを
着ています(これには理由がありますが…)
■002=ジェット
アメリカ的な正義感からジョーとケンカまで
してしまった002=ジェットですが
009のピンチにはやっぱり助けに来ます
(笑)
■004=ハインリッヒ
ちょっと歳をとってしまった感じの004。
体のギミックは映像的に映えていました。
自身を「博物館送りになってもおかしくない」
と言っていましたが…まぁ兵器が兵器ですし…
彼は意外とお茶目かもしれません(笑)
■001=イワン
カワイイ(笑)
■005,006,007,008
005と006は戦闘で活躍し、007は
最初と最後で出てきますが008はちょっと
割をくった感じはあります。
■モニター=神の目線
このモニター=神の目線という演出は『東のエデン』でも
ありました。
視聴者=神でモニターを通して世界を見る、とか
監視している、などの演出に使われます。
これが進化すると【見ることが大事である】という演出
となり目玉を出したりして『カオスヘッド』や
『マイノリティリポート』みたいになります。
■ウソをついているかもしれない
これも押井守がよく言うことですが
『009』では島村ジョー=009が
やや情緒不安定となります。
世界では【彼の声】という謎の声を聞いたものにより
テロが起きていてジョーも、その声を聞いており
「ボクはテロを実効しようとしていました」と言い
しまいには仲間同士で疑心暗鬼になっています。
なんといいますか【彼の声】とかいう謎の声を
聞いて仲間割れをしてる009メンバーなんて
見たいですか?
私は見たくありませんでした。
(仲間を信じていたことはわかりましたが)
この映画の島村ジョー=009は、
イマイチよくわからないというか
何を考えているのかわかりませんでした。
だいたい謎の声を聞いた、っていう設定自体が・・・。
■化石
化石も押井守の作品にはよく出てきます。
押井守版『ルパン三世』も化石を盗む話
でしたし。
『009』に出てくるのは天使の化石で
少女の姿をとっているんですが、これがもう
まんま『アヴァロン』(笑)
天使について004が説明をするんですが、
ミルチャ・エリアーデなどキリスト教的な進化論を
入れるのは『BLOOD THE LAST VAMPIRE』『BLOOD+』
でもやりましたね。
ハインリッヒ=004が言っていた独裁者とは
第二次世界大戦の有名なドイツの某総統のことです。
押井守は『ケルベロス 鋼鉄の猟犬』ではこの総統の
名前を出さずに「彼」と書いているだけです。
だから004も総統の名前を出さなかったのです。
『ハリーポッター』の「あの人」と同じです。
あまりにも悪い人は名前を出して呼ばないのです。
■まとめ
とにかく【彼の声】というのがよくわからない
のです。
キリスト教の天の声や神の声、自由主義みたいな
雰囲気はあるんですが、わざとあいまいにして
わかりにくくして議論を起こしたり話題にしようとしてる、
ようにも見えます(笑)
「終わらせなければ始まらない」のキャッチ通り
これが始まりのようにも見えます。
だから最後の方で例の00ナンバーズの赤い制服を
着たのかもしれません。