米国民主党全国大会。2016

ペンシルベニア州のフィラデルフィアで開かれている米国民主党全国党大会は意外な

開会式から始まった。それは米国民主党委員長のデビー・ワッサーマン・シュルツが

大統領予備選でバーニー・サンダース候補が不利になるよう宗教に関わる質問が出るように

裏側で計画していた事が明るみになり、中立公平であるべき立場を損失していた。

この疑惑を前にワッサーマン委員長は党大会で委員長を辞任すると発表した。


並びに既にヒラリーが指名している副大統領候補のバージニア州選出のティム・ケイン氏

はクリントン財団へ流れるチャイナマネーのロンダリング元と思われるバージニア州知事の

マコーリフ知事との関連性が強い人選となっているのも見逃せないスキャンダラスな側面だ。


党大会はヒラリーが民主党の大統領候補として正式に指名されている割には、これまで予備選を

闘ったがヒラリーに敗北したサンダース氏への声援が多かった。

それでもここまで来たらとサンダース氏、オバマ大統領、バイデン副大統領など多くの政治家が

ヒラリーこそが次期大統領に相応しい人物であると主張し党の結束力を高めた。



それと対象的に共和党の党大会はトランプ候補に対して難色を示すものが多く、未だに一枚板に

纏まらないばかりか、空中分解スレスレで大統領選本選へと進みヒラリーとの対決に挑む。


しかし中々一つにまとまらない共和党候補のトランプ氏の方がヒラリーよりも国民の支持率が高い。

2016年７月２６日付けの支持率調査　トランプ３９％対３７％ヒラリー


ヒラリー陣営はサンダース候補の支持者や他の支持者を確実に取り込む必要性がある。今の

米国民主党ならば一度取り込んでしまえば盤石な形で本選挙へ勢いを繋げられるのが最も強みだ。

だが一つだけ言わせてもらえれば、これだけのスキャンダルに塗れた大統領候補が世界情勢で

優位に物事を扱えるわけも無く、中東問題などどこかで大きく舵を切らなくては米国の窮地を

脱することは出来ないだろう。場合によっては最悪の展開も予想される。

日本はヒラリーの無知で愚かな選択に苦労させられる事は間違いない。


中国人は想像以上に賢い。これだけ南シナ海で尖閣で活動を過激していてもヒラリーの尻尾を

掴んでいれば大概の事は無問題(モウマンタイ)で切り込める利害関係を十分に理解している。