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トンガ産のカボチャとTPP

2016-07-27 23:59:26 | 経済
国産タマネギの値段が高騰している。信じられない程に高値・・・

原因は佐賀県産のタマネギが「べと病」を患い記録的な不作なのだそうだ。

普通の価格よりも2倍にまで値上がりするとは余程の不作なのだろう。

お店の人の話ではもう少ししたら北海道産が出回るのでその頃には値段も

下がって来ると思いますだった。


国産のタマネギに代わって店頭に並べられているのがニュージーランド産の

タマネギだった。大きさは標準的な国産のタマネギよりも少し小さかったが

お値段の方は平均的な国産タマネギと大差は無かった。


ニンニクや生姜は中国産が出回って珍しくも無くなり日本の食卓に定着していますが

何時かはタマネギも外国産が定着するのかもしれない。

2016年も7月になってTPP協定が発動しているのかしていないのか解らないまでも

スーパーやお店には外国産の食品が並ぶスペースは増えているのは肌でも感じる。



メキシコ産のアボカドなんて100円もしない場合がある。安くて栄養価が高くて

葉物野菜に比べて農薬や時間的な劣化に強い農産品は十分に活用するだけの価値がある。

同じくメキシコ産のカボチャなんて今では当然のように出回っている。


以前ならばトンガ産のカボチャがテレビでも紹介されていた。日本からトンガに移住して

日本に輸出向けのヤシの実を生産しようとしていたが失敗してカボチャに切り替えた所

これがヒットしてトンガの主要産業にまで成長した例を今でも覚えている。



確かに国内産は品質も良く新鮮で口にも美味しいのだが、店頭で見た目が殆ど変らない

外国産と国産品の2種類の野菜が並んだ場合、国産品を手に取ることをそのお値段が

遠ざけてしまう。 TPPにより国内生産者は更なる流通革命を起して更に生産性を

向上させて外国産に勝とうとすれば、そのお値段の差からは相当な努力が必要だと思う。


国内農産品が品質の良さに胡坐をかいて自負していた時代は終わったのかもしれない。

ウナギやアサリなどの魚貝類が産地偽造などにより偽物の国産品神話を作り出していた頃の

苦い経験があったように、一度か2度は国産の農産品もこうした試練を受ける時が来るのだろう。


本来ならば逆境の時こそ農協は力を発揮しなくてはいけないのだが、こちらの方がTPP協定で

保護貿易に繋がるとして難しい立場に追いやられている行政側の立ち遅れが農家の足を引っ張らない

ように対策が必要だ。 


海外で活動し日本への輸出向けの農産品を企画し成功させ国内需要を賄うことに尽力を出すことが

時に日本の生産を脅かすまでになるとは・・・

今ではトンガ産のカボチャのような例は諸手をあげて喜べるようには通用しないかもしれない。







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