まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

鼻がピー

2011-11-30 15:21:20 | 生老病死の倫理学
鼻をかんだあと、鼻がピーと鳴ることがある。

自分ではまったく制御不能で、鼻の奥のほうでピーという甲高い音がしてしまうのだ。

妻はその音を聞くと必ず 「あ、今ピーって鳴った」 と指摘して私を辱める。

鳴るときは鼻をかむたびに何度も鳴ってしまったりするので、

なんとか鳴らないようにとそうっとかむのだが、やっぱり鳴ってしまって、

「あ、また鳴った」 とさらに辱められる。

妻以外の人間にそんなふうに指摘されたことはないが、

人前で鳴ってしまったとき、きっと聞かれたんだろうなあと思って恥ずかしくなる。

先日、満員の駅のホームで鳴ってしまい、思わずまわりをうかがってしまった。

誰も私のほうを振り返ったり、友だちどうし小声で何かをささやきあったりはしていなかった。

誰にも聞こえなかったのだろうか?

聞こえたけれど何の音かわからなかったのだろうか?

わかったけれど何も聞こえなかったふりをしてくれたのだろうか?

3番目の可能性を想像するとぞっとしてしまう。

もしも聞こえたのならいっそ、「あ、今ピーと鳴りましたね」 と面と向かって言ってほしい。

そして、いつの日にか誰かにこう言ってもらいたいのだ。

「私も鳴ることありますよ。」

私は人の鼻がピーと鳴るのを聞いたことがない。

鼻がピーと鳴るのは世界中で私ひとりだけなのだろうか?