最近、よくネット上でこの問題を見かけるんです。
「マタニティマーク」 ネットで論争 妊婦が権利振りかざしている?
ムカムカします。
マタニティマークを着けている人のことを、権利をふりかざしていると非難するなんて。
こういう人たちが現政権を支えているのでしょう。
もっと以前にはこんな記事もありました。
「マタニティマーク」は危険?
マタニティマークを着けているとわざとお腹を蹴られたり押されたりするというんです。
どんな国なんでしょう、日本は。
なんて美しくない国なんだろう。
なんだか暗澹たる気持ちになってしまうのでした。
こういう他者とも共存していかなければならないのでしょうか。
そうです。
こういう他者と共存し、言論で相手を説得していかなければならないのです。
気が遠くなります。
でもそれが民主主義です。
カネの力で多数派工作したり、報道を統制したり、言論やデモ活動を弾圧したりするのではなく、
それぞれの意見を主張し合い理性に基づいてより多くの人を納得させるのが本来の民主主義です。
心ない人たちをどうやって説得するのか。
本当に難しい問題です。
P.S.
以下、記事の保存のためにここに貼り付けておきます。
「マタニティマーク」ネットで論争 妊婦が権利振りかざしている?
(産経新聞 10月7日(火)8時5分配信)
外見では赤ちゃんがいると分かりづらい妊娠初期の妊婦らが交通機関を利用する際に身に着ける「マタニティマーク」。席を譲るべき妊婦だと、ひと目で分かって便利そうだが、インターネット上では「権利を振りかざしている」と反発が強く、是非をめぐり、たびたび論争が起きている。最近も内閣府の調査発表を契機に議論が活発化した。
内閣府は9月13日、母子保健に関する世論調査結果を発表した。マタニティマークを「知っている」と答えたのは女性が63.8%、男性は41.4%にとどまり、制定から9年目に入りながら、あまり浸透していない実態が浮き彫りになった。
ネットの掲示板でも、「え、もっと浸透してるのかと思った」「女ですら6割しか知らないんだから、男が知ってるわけないな」と、意外な“不人気”ぶりを驚く声があちこちで上がった。そして、これをきっかけに、是非の論議がまた始まった。
◆特別視に反感を募らせる
やはり目立つのは、「座りたい方が頼めばいい。譲る方があれこれいろいろと考えなきゃならないのは理不尽」「すみませんが席を譲っていただけませんか、と素直にお願いできないのか」などの声。
「望んで妊娠したくせに、なんでマークを着けただけで特別扱いされると思ってんの?」「ドヤ顔の無言で、席譲れやマーク誇示されても、絶対に譲らない」と、特別視に反感を募らせる人も目立った。また、「マークを目にした不妊女性が傷つく」という意見も散見された。
マークへの反発はネット上でかなりヒートアップしており、これを背景に、現実の世界でもマーク着用者が暴言にさらされるなどの被害が出ているという。
あるネットユーザーは「知り合いがマーク着けて電車に乗ってたら、サラリーマンから『俺らはお前より疲れてんだからふざけんな、立ってろ。本当、ずうずうしい』って言われたらしい」と報告していた。
このような論争は数年前からネット上で断続的に勃発している。今年3月にもタレントの優木まおみさん(34)が自身のブログで、「(知り合いの妊婦が)優先席で舌打ちされたり、おじさんに『電車に乗んなきゃいいのに』とか逆ギレされたとか聞いた」などと、マーク着用者への嫌がらせに言及した際にもネット民は白熱した。
「変なマーク着けて主張するからたたかれる」「子連れや妊婦の中には、勘違いして特別な待遇を受ける権利があるって自分本位の行動を取る人がいる」と、今回と同様の応酬が行われた。
◆小さくない擁護派の声
もちろん、反発している人ばかりではない。「妊娠してみたら妊婦さんの大変さが分かるのでは?」「つわりで常に気持ち悪く、貧血気味にもなる。おなかも重くなって、いろいろ大変なんだから、そんな冷たいこと言わないで!」と、擁護派の声も決して小さくない。
だが、実害が報告されている以上、「マークを着けるのは怖くて躊躇(ちゅうちょ)してしまう」という妊婦が出てくるのも仕方がないところ。せっかくのマークだが、活用は意外に難しい。
結局、「そもそも、妊婦だろーがそうじゃなかろーが、女性をいたわれば問題ない」「妊婦がいたら、当たり前に配慮できる道徳を学ばせろよ」などと良識論に落ち着くのが毎度の展開だ。(れ)
【用語解説】マタニティマーク
厚生労働省が平成18年に制定したマークで、ピンク色のハートの中に、赤ちゃんと女性が寄り添っている姿をデザインしている。妊婦が交通機関を利用する際に身に着け、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくする目的で定められた。特に、妊婦やおなかの赤ちゃんの健康維持に重要な時期だが外見からは分かりにくい妊娠初期の妊婦への配慮が期待されている。
「マタニティマーク」は危険?
(webR25)2014.02.28
妊婦に対する社会の気遣いや配慮を目的に、2006年に作られた「マタニティマーク」。妊娠初期は、外見からは妊娠していることが分かりにくいことから、外出先などにおける周囲からの理解や協力を求めるという役目も果たすのが、このマークだ。しかし、2月21日にツイッターに投稿された1件のツイートをきっかけに、その“副作用”ともいえることに言及する女性の声が多数ネット上に書き込まれている。
一般ユーザーが投稿したそのツイートは、以下のようなものだ。
「『妊婦ですキーホルダーをしてると故意に蹴られたり腹を押されたりする事もあるので、キーホルダーを見せるのはシルバーシートの前だけにしましょう!と産婦人科で注意された』と妹が言ってたな。いつから電車はそんな恐ろしい乗り物になったんだ…」(原文ママ)
“妊婦ですキーホルダー”とはすなわちマタニティマークのこと。妊娠しているとアピールすることが、時に危険を呼び込む可能性があることを示唆したこのツイートは、9000回以上リツイートされ、投稿したユーザー宛に、
「一度電車の中で肘打ちされたことがありました。…(中略)…無事に出産することが出来ましたが、今でもトラウマです」
「『妊婦が電車なんかのんなよ!タクレばいい』スーツ着てるサラリーマンがドア横の手すりにつかまっていたときに吐いたセリフです」
といった経験を語るツイートが寄せられた。
そして、このツイートはネット上でさらに拡散し、女性限定掲示板「GIRL’S TALK」にも、同ツイートを受けて立てられたトピックが登場。ここでは、
「故意に足をかけられて転けました。
30ぐらいの女性が足かけたのですが『でき婚のくせに!』って言われました」
「ホームで電車待ってたら見たこともない年上の女性に、『若いくせに!この変態!』とか怒鳴られて、突き落とされた事あります」
などという実際に危害を加えられたという投稿も見られる。そして、
「妊婦ですが、もしもの時の為にマークは付けてますが基本は隠してます!お腹も。お腹が大きいだけで、かなり弱い立場になる気がしています」
「マークを見て暴力を振るう人がいると聞いていたので、子どもを守るためにも私も妊娠中は一度もつけませんでした」
「マタニティマークはよく思われていないと耳にしたのでつけてません」
など、マタニティマークの危険性を認識したうえで、付けないと決めている人の声も複数ある。もちろん、マタニティマークを付けていて、席を譲ってもらったという声や、危険な体験は一度もなかったとする人の声も多く見られるが、付けることによる危険性はゼロといえないのが実情なのかもしれない。
「マタニティマーク」 ネットで論争 妊婦が権利振りかざしている?
ムカムカします。
マタニティマークを着けている人のことを、権利をふりかざしていると非難するなんて。
こういう人たちが現政権を支えているのでしょう。
もっと以前にはこんな記事もありました。
「マタニティマーク」は危険?
マタニティマークを着けているとわざとお腹を蹴られたり押されたりするというんです。
どんな国なんでしょう、日本は。
なんて美しくない国なんだろう。
なんだか暗澹たる気持ちになってしまうのでした。
こういう他者とも共存していかなければならないのでしょうか。
そうです。
こういう他者と共存し、言論で相手を説得していかなければならないのです。
気が遠くなります。
でもそれが民主主義です。
カネの力で多数派工作したり、報道を統制したり、言論やデモ活動を弾圧したりするのではなく、
それぞれの意見を主張し合い理性に基づいてより多くの人を納得させるのが本来の民主主義です。
心ない人たちをどうやって説得するのか。
本当に難しい問題です。
P.S.
以下、記事の保存のためにここに貼り付けておきます。
「マタニティマーク」ネットで論争 妊婦が権利振りかざしている?
(産経新聞 10月7日(火)8時5分配信)
外見では赤ちゃんがいると分かりづらい妊娠初期の妊婦らが交通機関を利用する際に身に着ける「マタニティマーク」。席を譲るべき妊婦だと、ひと目で分かって便利そうだが、インターネット上では「権利を振りかざしている」と反発が強く、是非をめぐり、たびたび論争が起きている。最近も内閣府の調査発表を契機に議論が活発化した。
内閣府は9月13日、母子保健に関する世論調査結果を発表した。マタニティマークを「知っている」と答えたのは女性が63.8%、男性は41.4%にとどまり、制定から9年目に入りながら、あまり浸透していない実態が浮き彫りになった。
ネットの掲示板でも、「え、もっと浸透してるのかと思った」「女ですら6割しか知らないんだから、男が知ってるわけないな」と、意外な“不人気”ぶりを驚く声があちこちで上がった。そして、これをきっかけに、是非の論議がまた始まった。
◆特別視に反感を募らせる
やはり目立つのは、「座りたい方が頼めばいい。譲る方があれこれいろいろと考えなきゃならないのは理不尽」「すみませんが席を譲っていただけませんか、と素直にお願いできないのか」などの声。
「望んで妊娠したくせに、なんでマークを着けただけで特別扱いされると思ってんの?」「ドヤ顔の無言で、席譲れやマーク誇示されても、絶対に譲らない」と、特別視に反感を募らせる人も目立った。また、「マークを目にした不妊女性が傷つく」という意見も散見された。
マークへの反発はネット上でかなりヒートアップしており、これを背景に、現実の世界でもマーク着用者が暴言にさらされるなどの被害が出ているという。
あるネットユーザーは「知り合いがマーク着けて電車に乗ってたら、サラリーマンから『俺らはお前より疲れてんだからふざけんな、立ってろ。本当、ずうずうしい』って言われたらしい」と報告していた。
このような論争は数年前からネット上で断続的に勃発している。今年3月にもタレントの優木まおみさん(34)が自身のブログで、「(知り合いの妊婦が)優先席で舌打ちされたり、おじさんに『電車に乗んなきゃいいのに』とか逆ギレされたとか聞いた」などと、マーク着用者への嫌がらせに言及した際にもネット民は白熱した。
「変なマーク着けて主張するからたたかれる」「子連れや妊婦の中には、勘違いして特別な待遇を受ける権利があるって自分本位の行動を取る人がいる」と、今回と同様の応酬が行われた。
◆小さくない擁護派の声
もちろん、反発している人ばかりではない。「妊娠してみたら妊婦さんの大変さが分かるのでは?」「つわりで常に気持ち悪く、貧血気味にもなる。おなかも重くなって、いろいろ大変なんだから、そんな冷たいこと言わないで!」と、擁護派の声も決して小さくない。
だが、実害が報告されている以上、「マークを着けるのは怖くて躊躇(ちゅうちょ)してしまう」という妊婦が出てくるのも仕方がないところ。せっかくのマークだが、活用は意外に難しい。
結局、「そもそも、妊婦だろーがそうじゃなかろーが、女性をいたわれば問題ない」「妊婦がいたら、当たり前に配慮できる道徳を学ばせろよ」などと良識論に落ち着くのが毎度の展開だ。(れ)
【用語解説】マタニティマーク
厚生労働省が平成18年に制定したマークで、ピンク色のハートの中に、赤ちゃんと女性が寄り添っている姿をデザインしている。妊婦が交通機関を利用する際に身に着け、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくする目的で定められた。特に、妊婦やおなかの赤ちゃんの健康維持に重要な時期だが外見からは分かりにくい妊娠初期の妊婦への配慮が期待されている。
「マタニティマーク」は危険?
(webR25)2014.02.28
妊婦に対する社会の気遣いや配慮を目的に、2006年に作られた「マタニティマーク」。妊娠初期は、外見からは妊娠していることが分かりにくいことから、外出先などにおける周囲からの理解や協力を求めるという役目も果たすのが、このマークだ。しかし、2月21日にツイッターに投稿された1件のツイートをきっかけに、その“副作用”ともいえることに言及する女性の声が多数ネット上に書き込まれている。
一般ユーザーが投稿したそのツイートは、以下のようなものだ。
「『妊婦ですキーホルダーをしてると故意に蹴られたり腹を押されたりする事もあるので、キーホルダーを見せるのはシルバーシートの前だけにしましょう!と産婦人科で注意された』と妹が言ってたな。いつから電車はそんな恐ろしい乗り物になったんだ…」(原文ママ)
“妊婦ですキーホルダー”とはすなわちマタニティマークのこと。妊娠しているとアピールすることが、時に危険を呼び込む可能性があることを示唆したこのツイートは、9000回以上リツイートされ、投稿したユーザー宛に、
「一度電車の中で肘打ちされたことがありました。…(中略)…無事に出産することが出来ましたが、今でもトラウマです」
「『妊婦が電車なんかのんなよ!タクレばいい』スーツ着てるサラリーマンがドア横の手すりにつかまっていたときに吐いたセリフです」
といった経験を語るツイートが寄せられた。
そして、このツイートはネット上でさらに拡散し、女性限定掲示板「GIRL’S TALK」にも、同ツイートを受けて立てられたトピックが登場。ここでは、
「故意に足をかけられて転けました。
30ぐらいの女性が足かけたのですが『でき婚のくせに!』って言われました」
「ホームで電車待ってたら見たこともない年上の女性に、『若いくせに!この変態!』とか怒鳴られて、突き落とされた事あります」
などという実際に危害を加えられたという投稿も見られる。そして、
「妊婦ですが、もしもの時の為にマークは付けてますが基本は隠してます!お腹も。お腹が大きいだけで、かなり弱い立場になる気がしています」
「マークを見て暴力を振るう人がいると聞いていたので、子どもを守るためにも私も妊娠中は一度もつけませんでした」
「マタニティマークはよく思われていないと耳にしたのでつけてません」
など、マタニティマークの危険性を認識したうえで、付けないと決めている人の声も複数ある。もちろん、マタニティマークを付けていて、席を譲ってもらったという声や、危険な体験は一度もなかったとする人の声も多く見られるが、付けることによる危険性はゼロといえないのが実情なのかもしれない。