去年、私の両親の誕生日に、前原光榮の傘をそれぞれ名入れしてプレゼントした。
前原光榮といえば皇室御用達。(これだけでグラっとくる)
骨が16本あるので初めはちょっと戸惑う。
でも柄の形、傘の発色にはなんとも言えない美しさと品にあふれている。
特に閉じた時の全体の”細さ”と”正確さ”には惚れ惚れする。
両親とも、もういい年だからこそ、
いい品物を使って欲しいなぁと思いプレゼントした。
今日はあいにくの雨。「そうだ前原の傘借りよう!」出掛けに傘立てを見るが、無い。
ピンと来た。プレゼントされたまま使わずにしまいこんであるんだ、と。
思わずムッとして玄関で叫ぶ。「ちょっと!あの傘どうして無いのよ!」
部屋の向こうから母のくぐもった声。「・・いつも車だから・・・。」
「なによそれ!せっかくあげたのに、一生使わないつもり?」
朝からプンスカしながら家を出た。まったくもったいない。
昔からそうだ。プレゼントしたって、気に入らないのかもったいぶるのか、
大抵はしまいこんでしまう。
会社に着く。今日は仕事ではなく、研修。マーケティングを2日間で勉強する。
ある演習で私は答えを間違えた。先生から叱られた。
「顧客の立場に立って考えてないからよ!」
そうかそういうことだったのか。
高くて上等な傘は、無くすのが怖くて遠慮するんだろうな。
頑丈な傘は、どうしてもそれなりの重さがあるから、軽い方が楽なんだろうな。
お父さん、お母さん、押し付けがましいプレゼントだったね・・・。
ごめん。今度は気をつけるよ。でもね、一度くらいは、使ってみてね。
前原光榮といえば皇室御用達。(これだけでグラっとくる)
骨が16本あるので初めはちょっと戸惑う。
でも柄の形、傘の発色にはなんとも言えない美しさと品にあふれている。
特に閉じた時の全体の”細さ”と”正確さ”には惚れ惚れする。
両親とも、もういい年だからこそ、
いい品物を使って欲しいなぁと思いプレゼントした。
今日はあいにくの雨。「そうだ前原の傘借りよう!」出掛けに傘立てを見るが、無い。
ピンと来た。プレゼントされたまま使わずにしまいこんであるんだ、と。
思わずムッとして玄関で叫ぶ。「ちょっと!あの傘どうして無いのよ!」
部屋の向こうから母のくぐもった声。「・・いつも車だから・・・。」
「なによそれ!せっかくあげたのに、一生使わないつもり?」
朝からプンスカしながら家を出た。まったくもったいない。
昔からそうだ。プレゼントしたって、気に入らないのかもったいぶるのか、
大抵はしまいこんでしまう。
会社に着く。今日は仕事ではなく、研修。マーケティングを2日間で勉強する。
ある演習で私は答えを間違えた。先生から叱られた。
「顧客の立場に立って考えてないからよ!」
そうかそういうことだったのか。
高くて上等な傘は、無くすのが怖くて遠慮するんだろうな。
頑丈な傘は、どうしてもそれなりの重さがあるから、軽い方が楽なんだろうな。
お父さん、お母さん、押し付けがましいプレゼントだったね・・・。
ごめん。今度は気をつけるよ。でもね、一度くらいは、使ってみてね。