おはようございます(^^) 九月の長雨というらしいのですが 今月に入って一週間余り、早くも ♫九月の雨 が連日 流れています(^^) この話を同僚の運転士に話しま
すと、 ほぉ〜と感心してくれるのもいますが、大概は はぁ…と気の無い感じで じゃあラジオを聴いてないのかと思うと これがまた一日中ラジオを付けっ放し…それじ
ゃあ聴いているやろ…と糺しても はて?と首をかしげるだけで真から考えてないのですね。でも、知らない というのもわかる気がします・・
と言うのが運転手によってはラジオはBGMみたいなもので或いは道路の交通情報を得るため だけに掛けている人がほとんどでしょうか。
ですから毎時50分過ぎに交通情報がかかる 某国営メディアに合わせている人が、これまた多数みたいですね。しかし乗られる人によってラジオ放送では納得されない
方がいらっしゃいましてそんな場合は好みの歌手を希望される場合がありまして…イエ 具体的に誰々なんておっしゃらないのですが、なんかの折に 流れている歌をいい
ね〜とおっしゃいまして、それがその歌手の時だけなので 或いは又かからないかなぁ〜など 独り言・・・ よく注意していないと聞き漏らしていても、気がつかないこ
ともあるでしょう。
この様にご乗車される方の中には具体的に言わずに匂わせる みたいにされる場合があるようで、いわゆる 忖度(そんたく)しなさい。となる訳ですね。 これは
最近聞くようになりましたが昔からあるみたいで、具体的な指示ではないので、いざ都合が悪くなれば 知らん顔して自身の窮地を回避できるようになっているのす。
まぁ私ら運転士は、官僚みたいな命懸けの忖度などある筈もなく それでも同僚仲間の一人が気を回したのか或いは例の忖度をしたのか 役員さんの好みだ とか言って
高橋真梨子のCDとたまに関西にお越しになられる専務さんのやはり好み…らしい越路吹雪のCDを合わせて買ったのです。それを私に見せにきたǸ運転士は
ソンタクっというんですよ、と自慢げに話していました。そりゃ役員さんに嫌われたら生きていけない世界ではありますが役員さんだって人間ですし、誠実に仕えてい
る運転士を感情だけでどうとかすることはないようです。これも聞いた話ですが、役員さんらが数人ご乗車されたときでした。中の一人の役員さんが道を間違えた運転
士が すみません道を間違えてしまいました・・と素直に謝ったらこっちも そうですか、となるんだけどね。誰だって間違うことってあるじゃないですか と他の役
員さんに同意を求めるように言うと そうだよねぇ・・先方には遅れる連絡したら どおってことないしねぇ・・
と皆さんでうなずきながら少し盛り上がっていたらしいのですが、この運転士は、言い訳ばかりで謝るどころか分かりにくい道だと愚痴る始末だったそうで
その役員さんは、ダメやったねぇ・・・最後は 言葉は濁しましたが、秘書には話したよ・・という冷めた言い方が その先がどうなったかを想像するに十分でした。
ところで役員さんからの忖度を受けた つもりのǸ運転士はどうもお気に召されなかったんだよなぁ・・と唇をとがらかせていました。ファンじゃぁなかったの?
と聞いてみると、う~ん・・と唸るばかりで おかしいなぁ と首をひねっています。好きじゃぁ無かったんじゃないの と尚も訊いてみますと、はぁ~と
深いため息です。どうやらǸ運転士は勘違いをしていたみたいで 高橋真梨子のℂDをかけても役員さんの反応がサッパリで、何度か繰り返して掛けたらラジオでいい
よ。 と言われて、せっかく 買ったℂDは もうお仕舞、もう一枚の越路吹雪も一度ご披露目したけど やっぱり もういいよ、と言われて これまた お蔵入り
8000円も損した・・とぼやくことしきりでしたが、ℂD二枚でこの値段ならまともに買ったみたいで、領収書を持って 総務に 役員さんのために買ったから
お金を払って下さい と 行きましたが、さすがにこれはお支払いできません、と断られたそうです。せっかく 気を回して買ったのが喜んでもらえず、大出費で
終わって Ǹ運転士が ボヤくのもわからないでもないですが、もうちょっと確かめてみたらよかったのにと思いましたし、それにℂDも差し上げるんじゃないから
ブックオフあたりで探してみたら 出費も抑えられたのに と私が言うと、 そうか、と初めて気が付いたみたいで 彼はしおれて去っていきました。
これには 後日談がありまして、 何日かして 出会ったときでした。 彼はニコニコしながら 高村さんの言う通り 売ってきましたヮ と寄ってきました
ん?・・この前の話をすっかり忘れていた私が なんのこっちゃ という顔でいましたが、彼は全くお構いなしでして ほら、例のℂD売れましたよ!
と聞いて 初めて ああ あれか・・と思い出しましたが、二枚のℂDは350円で引き取られたそうで 8000円が350円ですから大損害だと憤慨している
と思っていましたが 意外と 明るい顔で これで清々しましたよ と笑っていました。