寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

むくげと芭蕉・・

2023年10月03日 05時51分55秒 | 笑い

  おはようございます。

拙宅の道端にきれいな花が咲いています。木槿(むくげ)という品種なのですが‥

ご覧のとおりの淡い紫色です。

  道野辺の 木槿は馬に 食はれけり   松尾芭蕉

松尾芭蕉が東北に向けて旅に出る途中に川越の宿で見かけた風景ですが

江戸時代の 交通手段と云えば 徒歩。自力で歩くのに尽きるようですね。

その他に 駕籠や馬がありましたが 長い旅路で 余裕のなかった路銀を少しでも節約を

するために出来るだけ自身の足で歩いたようです。

 落語の中に 脚に歳は取とりゃせんがね という一節がありますが、現代人と違って

一生を自身の足でまかなうのが当たり前だったのでしょう。

 ‥とは言いながら 足弱のお女中方やご高齢の方が駕籠を利用することもあったのでしょう。

樋口一葉の日記の中に 都内で数キロの道程を日も暮れそうだし疲れるからと電車をやめて人力車を使ったとありました。

当時の樋口一葉は少しは売れ出していましたが女性の本が世間に認められていなかった為に

原稿料が僅少だったそうで大変な赤貧の生活でしたが人力車はやむを得ない事情だとありました。

他にも親戚の人が来た時に お昼に鰻を馳走したともありました。

借金を返すために他の知人に借りたり‥などかなり大変な暮らしぶりだったようですが、

なぜか 人力車を使ったり鰻を取ったりと合点のいかないところがありました。

  話し戻って 松尾芭蕉が見た 木槿(むくげ) が拙宅‥時代風につい書きましたが、

自宅ですから勘違いしないで下さいね。

この木槿ですが葉っぱや樹皮に鎮静剤としての効果があります、又花は下痢嘔吐にも利くそうで

平安時代初期頃に中国から漢方薬の材料として入ってきました。

 木槿の樹皮は堅そうですがそんな薬用の効果を知ってか 馬がむしゃむしゃ喰ってる様を

松尾芭蕉は微笑みながら見ていたのでしょうか。

花は可憐で清楚な青紫色、朝顔にも似た私の好きな花です。

 

 

 

 

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