まちとも こころのおもむくままに

==ボランティア時々写真撮影==
日々の暮らしの中で感じたこと、時々撮る写真などを綴っていきます。

45年前を思い出す

2019-10-13 16:45:12 | 天文・気象
台風19号の大雨で被害に合われたみなさんにお見舞い申し上げます。
当地では大きな被害はありませんでしたが、想像以上に河川の氾濫が多発して各地で大きな被害が生じているのに驚きました。
アメダスの数値を見ると伊豆半島に上陸した時の勢力は、950hPaを下回っていたのではないかと考えられます。
本州に上陸した台風では最大級の台風だったようです。

当地は朝から雲一つない晴天。
おまけに32℃を超える真夏日となりました。



今回の大雨で思い出すのは、45年前に静岡市を中心に大きな被害を出した豪雨です。
この時は24時間雨量が508㍉というすさまじいものでした。
昨日の雨の降り方も、この時を思い出すような豪雨で24時間雨量は414㍉でした。
45年前の豪雨では、当地を流れる河川が氾濫し、流域で多くの家屋が浸水しました。
当地も、周辺の道路が冠水などで通行できず、一時陸の孤島状態でした。
それに匹敵するような雨量でしたが、今回は一部の道路が冠水しましたが、家屋の浸水はなかったようです。

そのように水害に強くなったのは、河川改修等が進められてきた成果ではないかと考えます。
遊水地もその一つ。
今回の豪雨でも、その能力を発揮したようです。
河川の流量を調整するため、広い場所に流しこみます。
すでに河川の水位は下がっていましたが、中央の土手が低くなっているので、低くなっている土手を越えた水が遊水地に流れ込みます。
こうして下流への流量を調整しています。



そのために、遊水地の水位は普段より1㍍以上、上がっているようでした。
手前の草が白いのは、そこまで水につかりましたが、撮影した時は水位が下がって葉についた泥が乾いて白く見えています。



普段、自然の中で育っている山野草の花などを撮影できる遊水地ですが、本来の目的は今回のような洪水を防ぐための河川の流量調整にあります。
この遊水地は、まだ整備途中の工区もあります。
今回洪水の発生した大きな河川について同じように考えるつもりはありませんが、人々が安心して暮らせるためには、長い年月をかけた様々な対策が必要なのではないでしょうか。
各地の被害の状況を見て、45年前を思い出しながら、そんなことを考えました。