台風19号による大きな被害に心が痛みます。
あらためて亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に合われたみなさんが一刻も早く日常生活を取り戻すことができるよう願うものです。
今回の台風は大雨という特徴があり、多くの河川で堤防が決壊しました。
河川の許容量以上の流量になってしまったようです。
先日も書きましたが、当地では45年前の洪水被害を受けて河川整備が進み、その一つとして遊水地が設けられました。
その遊水地が、今回は大いに機能を発揮しました。
遊水地に一時的に河川の水を流し込むことで、下流域の流量を減らして流域の浸水被害を食い止めたようです。
水が引いた遊水地に行ってみて、改めて多くの水を貯め込んだことがわかりました。
写真は、遊水地の中にある東屋ですが、ここまで浸水していたことがわかります。
普段より2mあまり水位が上がったようです。
報道によると、ラグビーの試合が行われた日産スタジアムの周辺も遊水地の機能を持っているとのことで、鶴見川の氾濫を防ぐことができたようです。
また、日本最大の渡良瀬遊水地も利根川の流量調整に役立ったようです。
遊水地を設けることは簡単にできることではありませんが、これからますます大雨の被害が増える傾向にあるので、中小河川の氾濫を防ぐためにも可能なところで設置されることを願うものです。
当地の遊水地の一部。
この散策路もセイタカアワダチソウの花の下まで水没しました。
水没しても周辺の草はたくましく、セイタカアワダチソウが何事もなかったかのように周辺を黄色に埋めています。