まちとも こころのおもむくままに

==ボランティア時々写真撮影==
日々の暮らしの中で感じたこと、時々撮る写真などを綴っていきます。

「さざ波」に怒りが

2021-05-11 17:46:01 | つぶやき
内閣官房参与の高橋洋一氏がツイッターに「日本はこの程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑」と投稿して大きな問題になっています。
この投稿内容自体に怒りがわきますが、「さざ波」と言い始めたのが医師の木村盛世氏ということで、さらに怒りが強まりました。

感染状況などを把握する上で、統計に表れた数値をどのように分析するのかは大切な作業です。
しかしそれは、数値だけを見ればよいというものではなく、数値を生み出している現実を見て分析する必要があります。
高橋氏にしても、木村氏にしても、数値だけグラフに現れた図柄だけを見て表現していることに怒りを感じるのです。

適切な医療が受けられずに在宅で亡くなる方が何十人もいる、日々何十人もの方が亡くなるという現実がありながら、「さざ波」と言えるのでしょうか。
高橋氏は経済が専門と言うことですが、まさに「金(かね)」のためには喘いでいる人がいても関係ない、と言わんばかりの暴言だと受け止めます。
また、木村氏は医師としての知見の上に「さざ波」と言い始めたのでしょう。
しかし、世界的に見て感染者が少ないとしても、感染して病気と闘っている人たちが何万人もいるわけですから、これは大変な状況と言わざるを得ないものです。
感染者が多いとか少ないとかを論じるのではなく、感染して苦しみ亡くなる方が多くいることを直視し、感染者をいかにして0に近づけるのか論じてほしいものです。

いずれにも言えることは、人の苦しみや悲しみについて共感する思いが感じられないことです。
高橋氏は、「さざ波」は自分が言い出したことではなく引用したものだと弁明していますが、これぞ元高級官僚の責任逃れの最たるもの。
まして感染状況を「笑笑」とはとんでもないことです。
こんな人に政策助言などしてほしくありません。

オリンピックについて言うなら、感染者が限りなく0に近づくなら開催も納得できますが、そうでなければ開催すべきではないと考えます。
まして「さざ波」では開催すべきではありません。

エゴノキ