東京と愛知・名古屋をわずか40分で結ぶ、リニア中央新幹線の詳細なルートが発表されました。巨額な建設費用を自社で負担し、巨大プロジェクトを進めるJR東海と、中間駅の設置を発展につなげたい地元自治体との思惑のずれも、垣間見えます。
JR東海の山田佳臣社長は「あの、6年...、6年以上たつんですかね。まあ、かかって、やっとここまで来たという気持ちですよね」と述べています。
18日、JR東海が発表したリニア中央新幹線の詳細なルートと、6つの駅です。
東京の品川駅を発着点に、神奈川・相模原市、さらに、山梨・甲府市、長野・飯田市、岐阜・中津川市を経由して、名古屋駅に発着します。ルートを見ると、ほぼ、真っすぐとなっています。自治体推奨の迂回するルートよりも安く建設できるそうです。(それでも5兆円を超えますが)
明治大学の市川宏雄教授は「必ず、地元は駅が欲しいという陳情が来るのはわかっていたはずなので。JRは、それを知っていながら、結果的に直線にするということに徹した。これは簡単に言うと、今回のリニアが、東海道新幹線のバイパスなんですね」と述べたそうです。中間駅よりも到着の名古屋を優先させた形です。それでも東京駅の地下40mも下ですが
東京 - 名古屋間を、最速40分で結ぶ予定のリニア。JR東海は、1時間に上り下りを、それぞれ5本ずつ走らせることを想定しているそうです。全ての中間駅に停車した場合は、72分かかります。運賃は、東京-名古屋間で700円高いだけだそうです。
中間駅予定地の長野・飯田市民は「やっぱり、人がいっぱい来てくれればね、いいと思うんですけどね」と話しています。相模原市の加山俊夫市長は「(駅ができると)都市力、また経済力、こういったものを押し上げていく、大きなインパクトを与える要因になりますので」と話しました。
歓迎ムードの一方、JR東海と地元自治体の思惑のずれも、見え隠れしている。JR東海の山田社長は「それぞれの県の色でですね、いろんなものをつけ足していただいて、立派な、トータルな駅にしていただければと」と述べました。
駅の建設費用は、JR東海が負担するが、切符売り場や駅員を配置せず、利用者は、インターネット予約に限定するそうです。無人駅です。施設は、最低限にとどめる計画となっています。これに対し、地元自治体は困惑しているようです。
山梨県の横内正明知事は「(JR東海がチケット売り場を作らない場合は?)これはもう、鉄道事業、鉄道施設だから、その部分は、これはもうJR東海がやるということですから、県がそれ(チケット売り場)を作るということはありません」と述べました。長野県の阿部守一知事は「まあ、駅をどうやって活用していくかということを、われわれ自身もしっかり考えたうえでですね、必要な事項については、JR東海に求めていくと」と述べました。
JR東海と地元自治体の間に、温度差があると、明治大学の市川教授は指摘しています。市川教授は「(駅を造ったら)あとは地元で考えてくれというようなスタンスが、どうも感じられますね。ですから、JR東海が造る駅は、一番簡素なものであると。もし仮に、これを使って地元が開発するんだったら、ご自分で考えなさいということを言ってるような気がしますけどね」と話しています。莫大な費用のかかる建設費を少しでも抑えたいJR東海と地域活性化の起爆剤にしたい地元自治体との違いが浮き彫りになっています。はたして田んぼの真ん中に建てた「新横浜駅」のように発展するのでしょうか?地方には、新幹線駅の周りに何もない所が多数ありますが。
JR東海の山田佳臣社長は「あの、6年...、6年以上たつんですかね。まあ、かかって、やっとここまで来たという気持ちですよね」と述べています。
18日、JR東海が発表したリニア中央新幹線の詳細なルートと、6つの駅です。
東京の品川駅を発着点に、神奈川・相模原市、さらに、山梨・甲府市、長野・飯田市、岐阜・中津川市を経由して、名古屋駅に発着します。ルートを見ると、ほぼ、真っすぐとなっています。自治体推奨の迂回するルートよりも安く建設できるそうです。(それでも5兆円を超えますが)
明治大学の市川宏雄教授は「必ず、地元は駅が欲しいという陳情が来るのはわかっていたはずなので。JRは、それを知っていながら、結果的に直線にするということに徹した。これは簡単に言うと、今回のリニアが、東海道新幹線のバイパスなんですね」と述べたそうです。中間駅よりも到着の名古屋を優先させた形です。それでも東京駅の地下40mも下ですが
東京 - 名古屋間を、最速40分で結ぶ予定のリニア。JR東海は、1時間に上り下りを、それぞれ5本ずつ走らせることを想定しているそうです。全ての中間駅に停車した場合は、72分かかります。運賃は、東京-名古屋間で700円高いだけだそうです。
中間駅予定地の長野・飯田市民は「やっぱり、人がいっぱい来てくれればね、いいと思うんですけどね」と話しています。相模原市の加山俊夫市長は「(駅ができると)都市力、また経済力、こういったものを押し上げていく、大きなインパクトを与える要因になりますので」と話しました。
歓迎ムードの一方、JR東海と地元自治体の思惑のずれも、見え隠れしている。JR東海の山田社長は「それぞれの県の色でですね、いろんなものをつけ足していただいて、立派な、トータルな駅にしていただければと」と述べました。
駅の建設費用は、JR東海が負担するが、切符売り場や駅員を配置せず、利用者は、インターネット予約に限定するそうです。無人駅です。施設は、最低限にとどめる計画となっています。これに対し、地元自治体は困惑しているようです。
山梨県の横内正明知事は「(JR東海がチケット売り場を作らない場合は?)これはもう、鉄道事業、鉄道施設だから、その部分は、これはもうJR東海がやるということですから、県がそれ(チケット売り場)を作るということはありません」と述べました。長野県の阿部守一知事は「まあ、駅をどうやって活用していくかということを、われわれ自身もしっかり考えたうえでですね、必要な事項については、JR東海に求めていくと」と述べました。
JR東海と地元自治体の間に、温度差があると、明治大学の市川教授は指摘しています。市川教授は「(駅を造ったら)あとは地元で考えてくれというようなスタンスが、どうも感じられますね。ですから、JR東海が造る駅は、一番簡素なものであると。もし仮に、これを使って地元が開発するんだったら、ご自分で考えなさいということを言ってるような気がしますけどね」と話しています。莫大な費用のかかる建設費を少しでも抑えたいJR東海と地域活性化の起爆剤にしたい地元自治体との違いが浮き彫りになっています。はたして田んぼの真ん中に建てた「新横浜駅」のように発展するのでしょうか?地方には、新幹線駅の周りに何もない所が多数ありますが。