先日「電子制御システムに欠陥ない」、トヨタが外部調査公表の
ニュースを見た感想と原因を探ってみます。
公聴会で、南イリノイ大のデービッド・ギルバート教授の「電子回路のショートなどでトヨタ車の急加速が起きることを確認した」と記事にありました。
それで、トヨタ車というか最近の車での、欠陥の可能性を考えてみました。
電子制御システムは、
1.電子制御システム用基板
2.電子制御システム用プログラム
3.電子制御システム用基板との外部接続
の3つで成り立っています。
今回トヨタが外部調査の公表を行ったのは
1.電子制御システム基板が正しく作られている
2.電子制御システムプログラムにバグがない
3.電子制御システム基板との外部接続は誤りがない
を前提にしているかと思います。
それぞれに問題点を探っていきたいと思います。
まず、1.電子制御システム基板が正しく作られている。を考察してみます。
現在、基板はプリントと言われる印刷方式によって作成されています。
その設計はCADのような物で描かれ、そこから描かれる図を
ガーバー(ガバー)データと言われる物です。
基板作成後、出来あがった基板とその設計でのガバーデータと比較して、
欠陥基板か正常基板かを検査するようです。
(その基板検査は基板外観検査装置と言われる物です)
実際に作成された基板は、配線の太さ、半田面の大きさとかが設計のガーバー・データ
とは大違いとなり、ガーバー・データの配線部分を広くしたりして加工後
基板と比較しているようです。
それでは、断線・ショートは発見しづらいとの事です。
という事は、そのような欠陥は見逃した?
このあたりが現在の基板外観検査の欠点とも言えましょう。
公聴会の人は、配線を変えて実証したという事もうなずけます。
欠陥が無いと検査出来た基板と工場のラインで作られた基板と比較した検査の方が
信頼性があると思われます。
車の故障で、基板が....という事があるあるうちは、誤作動するものと
考えざるおえません。
次に
2.電子制御システムプログラムにバグがない
私も色々なプログラム製作に携わっているので、バグの可能性は考えられます。
昔のようにプログラムが1つの流れで作成していた時代は、バグの発見は
結構容易くなっていますが、マルチタスクとなっている現在は、バグを探すのが
大変となります。
列車の運行、飛行機の予約システム、携帯電話のダウンとかも良くバグで
発生していると思われます。
私の家にある液晶TVですら、固まってしまい、チャンネルもボリュームも
変えられないと言う事がありました。シャープ、東芝共
エアコンの暖房も...、多々あるでしょう。
その時は、電源を切って対処しました。
高速道路を走行中、プログラムがバグると何も操作出来ない事態となるかも知れません。
だから、コンピュータを使っていなし昔の車が良いのです。
次に
3.電子制御システム基板との外部接続は誤りがない
これは、私の範疇外ですので、誰か専門の人にお願いします。
いずれにしても現在売れ筋のプリウスはじめ外規模なリコールで4500億もの巨費を
投じそうなので、大変でしょう。
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