偽物が出回るには十分な金額である。思想信条の自由を標榜しながら国家的危機になると突然見境が無くなる米国であるが、遂に接種義務化を罰則付きで制定する方針の様である。接種証明か1週間以内の陰性証明の所持検査実施を、従業員100人以上の企業に義務付けるらしい。違反すると一件につき14000ドルと、なかなかの罰金を科するみたいなので、偽物が100ドル位だったらなかなか繁盛しそうである。しかしワクチン接種に批判的な知事がすんなり受け入れる筈も無い。官民挙げての贋作作りに励む可能性も無くはない。どう云う結果になるかは分からないが、懲罰で懐疑派が翻意するとは思えないので、下手に追い詰めない方が良いと思う。テロとの戦いを旗印にあちこちでドンパチやった時もそうだが、米国は殲滅戦に重きを置き過ぎる。コロナとの戦いが泥沼化するのは既定路線と割り切り、経済へのダメージを制御する防衛戦にシフトした方が、結局は早道に思えるのである。