どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

あってもなくてもいいもの。

どうでもいい四百字 3181

2021-09-22 20:42:25 | 時間の無駄
動乱の時代にはそれを収束させるヒーローが必ず傑出する。余りにもご都合主義ではあるまいか。尤も「そんなトントーンと話が進むんやったら警察は要らん」みたいなミラクルを連発出来たからヒーローなのであろう。例えば織田信長である。無茶な合戦で何度か死んでいてもおかしくないし、暗殺の企ても有っただろう。その死線を潜り抜けたから歴史に名を残せたが、恐らく同時代には何百人もの名も無き「信長的な人」が居たに違いない。ただ初陣で雑兵が投げた石に頭をかち割られて討ち死に、みたいな人が大多数で生き残ったのが彼だけだったと云うのが正解の様に思える。何時でも信長的な人は居るけど、その活躍の場が巡ってくるかは時の運次第なのである。「治世の能臣、乱世の奸雄」と評された器用な人も居たが、そう云う規格外を除けば平々凡々たる生涯を過ごすのが当たり前なのであり、信長的な人がヒーローにならずに済む様にするのが大人の努めなのである。