ちょっとは融通を利かせても良かったのではないか。高槻市がふるさと納税の返礼品として「協会指定の棋士に指導対局してもらえる権」を用意したのだが、総務省と揉めた末に取り止めたそうである。会場が大阪市の関西将棋会館内だったのが引っ掛かったらしい。施設老朽化により高槻市への移転が決まっており、その建設費に充てる為のふるさと納税なんだから別に構わない様にも思うのだが、そこら辺の線引きを曖昧にするとグレーゾーンが果てしなく広がるので、仕方ない一面も有る。ただ寄付金額が300万円とかなりお高いので、筋金入りの将棋マニアで推し棋士が居れば別だが、庶民がそう簡単に手出しを出来るものでもない(一人だけ決まっていた様である)。ともあれ「マニアに刺さる役務の提供」を返礼品とするのは意外と応用が利く様に思える。「大栄翔に張り手をかましてもらえる権」等が、さいたまでは考えられるのであるが、寄付が集まるかは微妙なのである。