日本に上陸しなさそうなのが少々残念である。インド工科大学の援助を受けたスタートアップが、同国初のモバイルOS「BharOS」を公開したそうである。ヒンディー語ではインドをBharatと呼ぶらしいから、恐らくそこからの命名だろう。これと前後してインド政府はGoogleがAndroid上での優位性を濫用して競合を排除しておりけしからん、として210億円の罰金を科しており、Google側の上告が最高裁で棄却されている。Appleも似た様な訴えを起こされているので、いずれインド国内で利用出来るスマホは全部BharOS搭載になるのかも知れない。一大市場であるインドから締め出される米国勢にとっては痛手であろうが、割を食うのはアプリ開発者である。Linuxベースだそうだからそれなりの互換性は有ろうが、「然るべき団体による厳密なセキュリティ審査」と云う辺りが引っ掛かる。上前をハネる稼業を国が手掛けると大抵ロクな事にならないのだが、今のインドなら何とかしてしまいそうな勢いも感じるのである。