以って他山の石としたい。SNSでフェイクニュースは正しい情報よりも遥かに広まり易いそうである。2018年のScience誌に掲載された論文に拠れば、Twitterではおよそ6倍の速さで拡散されていたとの調査結果が出ている。更にはフェイクニュースの傾向として新規性が有って目を引き易く、恐怖や怒りと云った負の感情を掻き立てる内容が多かったとの事で、「ううむ、この様な事は断じて許せん(リツイートポチ)」と云った行動に繋がっているのではないかと云う考察がなされていた。ネットの混沌に分け入って「ううむ、この様なバカが居て私は嬉しい(シェアポチ)」が習慣となっている身としては、気を引き締めなければなるまい。ただ湧き上がった感情を他人と共有したい、共感を得たい、場合によってはそんなニュースに目を付ける自分を褒めてあげたいと云う衝動はなかなか抑え難いものである。噓の拡散に加担する気は無いが、己の功名心を完全に制御出来る自信も無いのである。