人工股関節とともに

身体の中の異物という存在でありながら、末永く仲良くしたい人工股関節。前向きに生きよう。

お腹召しませ  浅田次郎著

2007-08-01 | 人工股関節
この著者の時代物が好きである。
 壮大なスケールの歴史小説というわけではない。
 登場人物の心のあや・心情などが丁寧に描かれており、悲しい場面・楽しい場面、とても共感するところが多い。それに独特な洒落感覚?どこか落語にも似た感がある。
 作者はまだお若い。

 短編集どの作にもプロローグというか、現代社会の実写があり、その場面から自然にスーッと江戸時代末期に場面が展開してストーリーが運ばれる。見事な構成だと思う。それだけ人間が考えることはどの時代にも共通するものかもしれない。
 中で、「江戸残念考」は先の「憑神」の主人公に通じるものがある。

 幕末から維新を舞台にした短編集 6編
  ・お腹召しませ
  ・大手三之御門御与力様失踪事件之顛末
  ・安藝守様御難事
  ・女敵討
  ・江戸残念考
  ・御鷹狩

海へ!・・・・行くはずだった・・・

2007-08-01 | 障がい者関係

 天候不順のため、参加希望者24名の「海の集い」という行事が中止になった。
 そこは「大洗サンビーチ」といって、障害者にやさしいビーチなのだ。
 砂浜は杖や車椅子の人にはとても歩きにくい。足はとられるし、車椅子のタイヤはもぐるし。
 でもここには「ランディーズ」といって水陸両用特殊車椅子があるのだ。大きなゴムのタイヤで砂浜での移動も楽だし、ボランティアさんに支えてもらえば波打ちぎわで波と戯れることも出来る。海水にプカプカ浮くのも楽しい。
 砂浜までのアプローチも万全、更衣室・トイレも使いやすいようにバリアフリーになっている。

 私は手術の前年に参加したが、足の状態が最悪で普段松葉杖を使っていた。ジッとしていても左足の痛みがあり、そんな状態での参加だったのでやはりその車椅子を使わせてもらった。(写真はその時のもの)

  3年ぶりの皆が楽しみにしていた企画だったが、このところの天候に不安があり急遽中止となってしまった。
 その結末は・・・・・なんとピッカピッカの晴れでした!
 そこでお詫びのプリントと参加費の返金を会員のお宅まで届けに回った。

 地域のお宅を十数件車で移動 車から降りる→歩いて玄関先まで→口頭でお詫び→車まで歩く→車に乗る・・・を何回繰り返したろう。 軽自動車の後部座席は狭くて乗り降りが大変、足が深く曲がらないように気をつけなければならない。
 足の調子はすこぶる快調、車から降りた後もスッスっと歩くことが出来て気分が良かった。 術足にしっかり体重をかけて歩くと姿勢も良くなるし、未術足への依存度も少なくなる。当分は意識づけが大切かと思っている。

 夜になってやはり股関節の痛みが断片的におそってくる。
 そこで電気治療器に腰掛け至福の読書タイム。
 どんな状態になっても楽しみに転じてしまう私なのでした。