2/4 あれはいつだった? 第18話
直子は旭の世話をするのが大好きだった。
たいしてできなかった料理も、何冊もの料理本を見たり
ネットの料理れシピを見たり、自力で勉強した。
そして旭がおいしそうに食べるのを見て、幸せな気分になり
もっと向上したいと努力するのだった。
直子が旭の世話をしてる時、小さい弟たちの世話をしているような
錯覚を起こした。
直子は母親の真似をするのが好きだった。
でも旭はそれが時に苦しかった。
直子は旭の姉たちとまったく違うし、
なにもかも旭を優先している。
なにがいけないのだろう?
と、直子が見ていないときに直子を見ていた。
甘ったれの直子は風呂から上がるとバスローブで旭のひざに来た。
旭もバスローブで直子を待っていた。
スベスベな直子に触れるのが旭は大好きだった。
旭は直子のひざを思い切り広げて座ったまま合体した。
旭の手がバスローブの内側に入り、
直子の丸いカーブをはい上がり、
バスローブを広げると唇をかたほうづつの胸にはわせ
それから、ちょうどいいサイズの片方を口に入れた。
口の中でモゾモゾ吸ったり食べたりした。
直子が子猫みたい声を出して旭に体を密着させた。
直子は歓呼の叫びをあげると、いつも寝込んだ。
そのまま朝まで寝込むこともあった。
寝返りをうつと、旭の手を握り締め
パパって小さい声で言った。
なんで?
旭は直子を見つめたけど直子はぐっすり眠っていた。
寝言?
パパって誰だ?
前の男?
旭は直子に過去の遍歴を聞く勇気はなかった。
でも、誰だか知りたかった。
実は旭はそう自分のことを呼んでほしい願望があった。
だからそれは自分のことと思いたかった。
直子に自分の願望を要求する勇気はなかった。
ひざの上の直子は旭の首に手を回して
耳元でパパって言った。
旭は仰天したけど、いつもそう呼んでくれる?って
直子にささやいた。
言ってしまった と旭は直子の反応が怖かった。
直子がうなづくのを頭の動きでわかった。