平成23年6月の議会で「左鐙小学校閉校に反対する請願書」が出された。
議事録を見てびっくりした。(私はすでに議員でなかったのでこの会議には参加していない)
採決前に議員には意見を述べる機会が与えられる。
賛成すべきか反対すべきか迷っている議員は他人の意見を聞いて自分の考えを変えたりもする。
早い順番で発言することは誘導の意味もある。
岡田克也議員が冒頭で反対の弁を述べた。
「現在の教育委員会制度というモノは、戦時中に政治が教育に深く介入したという、そういう経緯による反省に基づいて出来たものであります。そして教育委員会の独立性を鑑みたときに、津和野町議会という政治が教育委員会の判断に介入していくということに、今後の前例の上でもすべきではないと思っています。」
この後に採決が行われ、請願書は否決された。
ところで、 岡田議員の論は「うそ」である。
教育委員会の仕事に対して町長が首をつっこむのができないのであって議会が教育委員会の判断に介入していけないはずがない。介入していけないのなら「採決」は無い。
「無知」なのか。
「情報操作」なのか。
なお、岡田議員の発言に責任が問えるかというと、議会内で発言したことは「免責特権」というものがあるので町民からはできないのである。ただ、同じことを議会外で言ったならできる。私が以前一般質問の最中に「議員には責任がない」ということを言ったとき下森町長はそれに反応して「議員から失笑が漏れている」と言葉を返したことがある。議員の責任は自らがきめるか選挙で有権者が決めるかだ。