雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

歌詞が心に刺さっていた頃。

2020-05-05 16:05:56 | music


昨日、ブログを更新した後は暇になってしまったので、外にも出られないから音楽でも聴こうと思ってYouTubeをウロウロ。
YouTubeで手作りマスクの作り方が公開されていて、実家ではそれを基にして手作りマスクを制作しているようです。
いろんな意味で便利なツールだと感心しますが、ワタクシ個人は、YouTubeでは聴きたい曲を探してうろついていることが多い。
昨日も、面白いコラボ曲があればいいなと思ってウロウロしていたら、号泣したくなるような懐かしい曲を発見しました。

ワタクシは、20代に大江千里にドハマりしていたのですが、昨日見つけたのは大江千里のピアノで秦基博が歌う「Rain」でした。
ワタクシが大江千里にハマるきっかけになったのがこの「Rain」で、30年以上前の曲なのに、今聴いても色褪せていないというか。
大江千里はジャズピアニストに転向して、今は歌うのを見る機会がないけれど、若い世代が歌ってくれるのは純粋にうれしい。
「Rain」は槇原敬之もカバーしていて、シングルカットされていないにも関わらず、個人的には大江千里の代表曲だと思っています。

大江千里自身はそれほど歌がうまい人ではなかったので、槇原や秦基博が歌ってくれたほうが聴きやすいかもしれません。
長年の夢だったというジャズピアニストになるためにニューヨークに滞在するようになって、すでに10年ぐらい経ったと思います。
ワタクシ自身も年齢を重ね、大江千里の「Rain」を聴いていた頃のような尖り方はしなくなりましたが、それでもこの曲は懐かしい。
この曲を聴いている頃の自分は、結構悩み多きお年頃だったので、大江千里の書く歌詞が心に刺さってたのを思い出します。
槇原敬之は、デビュー当時に「第2の大江千里」という売り出され方をした記憶がありますが、歌詞は大江千里のほうが尖っていた。
大江千里のようなタイプは、年齢とともに歌を作るのがしんどくなると思われ、ジャズピアニストに転向して正解だったと思います。

大江千里をご存じない若い世代の方々は、YouTubeで大江千里を検索して、一度聴いてみてください。
今の若い方にも通じる曲たちなんじゃないかなと思います。

ファンだったら悲しいと思う。

2020-02-19 20:23:38 | music


日曜日は、ワタクシ自身の体調がいまいちだったので、自宅でずっとYouTubeをうろつき、槇原敬之を聴いていました。
20年前の1度目の逮捕の時は、まだYouTubeなどなくて、持っているCDを聞くしかなかったので、便利な世の中になったものです。
曲を聴きながらコメント欄を読んでいたのですが、ファンと思しき方々が「悲しい」「残念」というコメントを残しておられました。
前にも書いたとおり、ワタクシは熱狂的な槇原のファンではないけれど、ファンの方々のやりきれない気持ちはよくわかる。

コンプライアンスが厳しくなり、不倫が見つかっただけで担当番組を降板せざるを得なくなるような世の中。
不倫は確かによくないし、周囲を傷つけるのは確かだけど、犯罪でも何でもないのに叩かれ放題になってしまう昨今。
ある種の魔女狩りのような気もしないではなく、何となく怖くなってしまうけれど、槇原の場合は犯罪で逮捕されました。
これから先、少なくともTVの地上波で槇原の姿を見かけることはないと思うと、ファンだったら悲しいだろうと思ってしまいます。

シンガーだから、皆が許してくれればライブなどを再開できるかもしれませんが、ライブはファンが全員見に行けるわけではない。
CDも発売できるようになるとは思うし、ASKAはCDを発売したり、ライブを行っているようですが、TVで見かけることはない。
本当に音楽が好きならば、罪を償ってから地道に活動ができるかもしれませんが、彼は今までスポットライトを浴びてきた人です。
1度目は許されて、再び表舞台に帰ってくることができましたが、2度目はあり得ないだろうと思ってしまう。
本人が、2度目も許されるだろうと思っているとは思えないけれど、置いてきぼりのファンの方々が、とても気の毒な気がします。

第2の大江千里だったころ。

2020-02-15 16:10:58 | music


ワタクシは、槇原敬之容疑者のめちゃくちゃ本気のファンではありません。
ただ、彼が書く詞は松本隆センセイの次くらいには好きだなぁと思ったし、言葉の選び方がすごいと思っていました。

気持ちのアクセルなかなか踏み込めない僕は 出足がよくないといつも教習所でも言われてた 「彼女の恋人」
君がいないと何もできないわけじゃないと やかんを火にかけたけど紅茶のありかがわからない 「もう恋なんてしない」

ワタクシが一番好きだったころの槇原の曲の歌詞ですが、日常のありふれた言葉の使い方がすごいなぁと。
槇原がデビューした頃、巷で「第2の大江千里」と呼ばれていた記憶がありますが、確かに大江千里とかぶる部分はある。
その頃の若者の恋愛をリアルな言葉で歌っていて、でも、言葉の使い方は槇原のほうが上だったと思う。
20年前の一度目の逮捕の時に「同居していた知人男性」と一緒だったらしいけど、それでも男女の恋愛をうまく書く人でした。

世間にはSMAPの「世界に一つだけの花」を書いた人というイメージで定着したけれど、あれはおまけみたいなものだと思う。
槇原は、やっぱりラブソングを書いていた頃のほうがよかったし、あの頃の歌詞は、本当にオンリーワンだった気がします。
大御所シンガーソングライターみたいに位置づけられて、そういう年代ではあるけれど、個人的には何だかしっくりこなかった。
大江千里がジャズピアニストに転向したように、ああいう曲って、書ける年代が限定されるのが難しいのかもしれません。
それと今回の逮捕に何か関連があるのかはわかりませんが、いい曲を書き続けるプレッシャーというのは確かに存在したと思う。

だからと言って違法薬物に手を出していいわけがないのは、ASKA逮捕の時に見ていたはずなんですけどね。

真冬の「真夏の果実」。

2019-12-31 14:57:46 | music


2019年も残すところあと10時間を切りました。
今日の東京(ワタクシが住んでいる区)の最高気温は13℃、予報ではもっと上がりそうでしたが、意外と落ち着いています。
明日はまた10℃まで下がるようですが、しばらくはお天気がいいみたいで、初日の出も拝めそうですね。
ワタクシは、明日から弟のアテンドで3が日はほとんど家にいないと思いますが、少しは運動不足解消になるかと。

Amazon musicでサザンオールスターズの曲ばかり100曲がカテゴライズされていたので、朝からずっと聞いております。
月額780円(だと思う)で聴き放題というのはかなりお得で、病み上がりでTVにも飽きた人間にはうれしいサービスです。
個人的にサザンの曲で一番好きなのが「真夏の果実」で、今は、この曲ばかりヘビロテ中です。
桑田さんが監督した映画「稲村ジェーン」の主題歌だったと思いますが、30年(!)前の曲とは全く思えない。

サザンの曲はどれも全く古びていなくて、それは本当にすごいと思うのだけど、桑田さんは今も新曲を作り続けている。
ある程度の年齢になった大御所の場合、昔のヒット曲だけでも聴いていられるけど、桑田さんの場合は現役感が半端ない。
30年前の曲も、最近の曲も、全く同じ土俵の上で聴けるのは、ワタクシが知っている限りでは桑田さんだけだと思う。
あと、表に出てこないけれど…というのであれば、山下達郎とか、声が全く変わらないという意味で小田和正とか。
ワタクシの年代は、これらの方々をずっとリアルタイムで聴き続けているわけで、それでけでも幸せなことだと思います。
2019年の最後の1日、真冬に聴く「真夏の果実」は、何とも言えない幸せな気分を運んできてくれています。

今年も、この拙いブログにお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
2020年、オリンピック・パラリンピックイヤーも、自分のペースでブログを更新していく所存でございます。
お暇な折にでもお立ち寄りいただき、ご笑覧いただければ幸甚に存じます。
皆様にとって、2020年が穏やかで、実り多き1年になりますよう、お祈り申し上げます。

自分のことは神棚に上げる。

2019-06-23 17:01:44 | music
昨夜、自宅に戻ってから何気なくYouTubeを彷徨い始めて、2時間ぐらいボーッと曲を聴いていました。
ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの「身も心も」が聴きたくなって見始めたのだけど、結局は他の曲も聴き続けました。
今は本当に便利な世の中になり、AmazonさまとYouTubeさまがあれば、かなりマニアックな曲も探し出せるし、購入もできます。
「身も心も」を宇崎竜童と玉置浩二が歌っている動画を見たのですが、30年近く前の動画だと思われ、玉置浩二が若い。
歌はさすがにうまいなぁと思いましたが、やっぱり、宇崎竜童のほうが曲と声がしっくりと馴染んでいる気がしました。

ワタクシは、池田聡とか山梨鐐平とか、80年代のシンガーの中でも結構マニアックな部類に入る人が時々聴きたくなります。
池田聡の「月の舟」を槇原敬之がカバーして、曲は結構有名になった気はしますが、それでもあまりメジャーではない。
山梨鐐平に至っては、知っている人がいたらこっちのほうが驚きそうなマイナーぶりですが、いい曲が多いんですよね。
DO!というグループ時代の「フェラーリ308GTB」という曲がYouTubeにアップされているのを見つけて、心底驚いたこともある。
その時は、自分のことは神棚に上げておいて、世の中には物好きな人もいるものだとミョーに感心してしまいました。

それに比べたらまだ知っている人が多いだろうと思う角松敏生や中西保志など、YouTubeを見始めるとキリがない。
見ているうちにCDが欲しくなって、Amazonさまを見てみると、マイナーどころも揃えてあって、これもこちらが驚いてしまう。
フツーのCDショップでは、全盛時(?)でもお目にかかることができなかったアルバムがちゃんと売られているのです。
ワタクシがCDを買い漁っていたのは20代から30代の頃なので、今から30年近く前のことになってしまいました。
その頃にもしAmazonさまがあったら、ワタクシはお給料の大半をマイナー寄りのシンガーのCDに費やしていたと思われます。
昨日は池田聡のベストアルバムをAmazonさまにオーダーしたので、来週の今頃は「月の舟」をヘビロテ中のような気がします。

久々のTOKYO FM。

2019-01-14 08:16:31 | music
おはようございます。

三連休の最後の1日ですが、心身ともにあまり復活しておらず、まだヨレヨレしております。
睡眠負債も完全にチャラになっているわけではなく、二度寝したい誘惑を振り切って、ごそごそと起き出してきました。
相変わらず時差3時間程度はあるので、明日の朝は使い物にならなさそうなのが目に見えるようです。

最近、家にいるときははAmazon musicに飽きたらradiko.jpを聴いており、久々にTOKYO FMを聴くようになりました。
日曜日は番組がコロコロ変わるのが嫌でNACK5のほうが多いですが、祝日は「クロノス」からずっとTOKYO FMです。
田舎にいるときは「オールナイトニッポン」などのAMを聴いていたけれど、独り暮らしを始めてからはFMばかり。
TVと同様、うるさいのが苦手なので、音楽中心のFMのほうが落ち着く気がします。
BGM代わりに流しているので、あまりうるさい番組だと聴いていてイライラするのはよろしくないかなと思う。

ラジオに飽きたらAmazon musicに戻しますが、要するにTVはほとんど見ずに過ごしているということです。
どうしても見たい番組がある時だけはTVをつけますが、TVをつけると座りっぱなしで動けなくなります。
その点、BGM代わりのAmazon musicやラジオなら、流していても他ことができるのでありがたい。
今日もBGMを流しながら洗濯をして、掃除をして…とかやっていると、三連休の最終日もあっという間に終わります。

ノンフィクション、再び。

2018-12-02 17:25:12 | music
昨日は小春日和でポカポカ暖かかったのに、今日は、一転して薄ら寒い1日になりました。
東京の最高気温が13℃だったとかで、この時期の平年並みの温度らしいので、やっぱり今年は暖冬傾向なのでしょう。
駅前まで買い物に行った際も、マフラーで首回りをぐるぐる巻きにした女子を多く見かけました。
ワタクシもベリーショートにしているので、首回りは冷やさないように気をつけますが、まだ本格的なマフラーではない。
薄手のカシミアのストールで首回りを防寒していますが、今のところはそれで充分のような気がします。

今年の初めに、平井堅の「ノンフィクション」という曲にどハマリしましたが、今日、久しぶりに聴き直してみました。
やっぱり、聴く側にいろいろなことを突きつけてくる歌詞で、号泣こそしなかったけれど、考えることは多かった。

以前は、

惰性で見てたテレビ消すみたいに 生きることを時々やめたくなる

という部分が飛びぬけて突き刺さってきたのだけど、今日、改めて聴き返してみると、

人生を恨みますか?悲しみはキライですか?

という部分が突き刺さってきました。

おそらく、聴いている人の精神状態によって突き刺さる部分が違ってくるのだと思います。
ワタクシの今の精神状態は、少なくとも、生きることをやめたくはなっていないようです。
ただし、人生を恨みますか?という歌詞に引っかかっているのだから、あまり健全な精神状態とは言えないけれど。
そもそも論としては、この歌詞が突き刺さるような人々のメンタルは、健全ではないのかもしれません。
どんなに順風満帆な人生を送っているように見えても、程度の差こそあれ、闇の部分がない人はいないのでしょうけど。

気絶するほど悩ましい。

2018-09-01 16:27:27 | music
毎月の最終金曜日の22:00から、NHK-BSプレミアムで「the Covers」という番組をやっています。
MCはリリー・フランキーと池田エライザ。昨日のゲストは宮藤官九郎や阿部サダヲのパンクバンド、グループ魂でした。
毎回1組のシンガーやバンドが出演して、日本のポップスや歌謡曲をカバーする番組で、個人的に楽しみにしております。
宮藤官九郎がバンドをやっているのは知っていましたが、そのバンドで阿部サダヲが歌っているのには驚きました。
チェッカーズと渋谷哲平という昭和のアイドルの曲をカバーしていて、かなり面白かったです。

メインゲストの他にレジェンドゲストが出演し、コラボで曲を作っていくのもなかなか楽しい。
昨日のレジェンドゲストはCharで、グループ魂ともコラボしましたが、アコギで「気絶するほど悩ましい」を歌ってくれました。
40年(!)も前の曲とは思えないカッコよさで、っていうか、実年齢がようやく曲に追いついた感じがしました。
Charさんは当時21,2歳でこの曲を歌っていたわけですが、還暦を過ぎた今のほうが素敵だと思うし、力の抜け加減もいい。
作詞が阿久悠だというのは今回初めて知りましたが、全盛期の阿久悠はやっぱりすごいなぁと改めて思った次第。

番組の終わりに、ミッツ・マングローブ率いる「星屑スキャット」が昭和の歌謡曲を解説するコーナーもあります。
星屑スキャットってCDも出しているくらいだから歌も上手いし、昭和の歌謡曲に関する知識も豊富です。
ミッツ・マングローブってただの女装家だと思っていましたが、意外な一面を発見した感もあります。
リリー・フランキーのぼそぼそとしたMCも味があり、ゲストがわりと知り合いばかりのようで、そのやり取りが面白い。
他の週は岩合光昭の「世界ネコ歩き」で、犬派のワタクシはあまり興味ないけれど、最終週の金曜日は心待ちにしております。

認知症の特徴かも…。

2018-07-31 06:22:13 | music
おはようございます。

今日で7月が終わりますが、気分的には、まだ7月だったのか…という感じです。
梅雨明けが早かったし、猛暑が続いたし、台風までやってきたので、夏が終わるのかなという感じだったのですが。
個人的にはずっと夜なべ仕事が続いており、心身ともにヨレヨレですが、まだ先が見えてこない。
昨日も帰ってきたのが21:00で、月曜日からこの調子では先が思いやられます。

40年ぶりにさだまさしのCDを買ってみたのだけど、懐かしい曲が多くて、つい聴き入ってしまいます。
昔からバラード系が好きだったのですが、オールタイムベストと銘打たれたこのCDにも、バラードが多く入っています。
このCDは、確かファン投票をして曲を選んだという記憶があり、皆さんもバラードが好きなのかと思ったりする。
個人的には他にもいいバラードがあるとは思いますが、曲数の制約は当然あるわけで、それは致し方ない。

このCDには入っていないけどワタクシが好きな曲。
「晩鐘」「距離(ディスタンス)」「駅舎」など、パッと思い浮かぶのはやっぱりバラードが多い。
CDに入っている曲ほどメジャーではないのかもしれませんが、よく聴いていたから、今でも歌詞を覚えています。
昨日の記憶も定かではないのに、40年前に聴いていた曲の歌詞ははっきり記憶している。
これって認知症の特徴かもしれないと思い、背筋が少し冷たくなっております。

「つゆのあとさき」再び。

2018-07-30 21:45:37 | music
おはようございます。

今日は東京都心の最高気温が31℃という予報で、猛暑日からは解放されそうです。
西日本は台風一過で35℃ぐらいまで上がるようですが、東京は少し落ち着いたかなという印象です。
今朝は曇り空なので、外に出ると少し蒸し暑いのかなと思いますが、気温が下がるのはありがたい。
このまま秋にならないかと思うのだけど、まだ、8月にもなっていないんですよね。

昨日はさだまさしの「つゆのあとさき」をずっと聴いていましたが、版権の関係で再録しているみたいですね。
アレンジも40年前とはビミョーに違うし、さださんの歌い方も細かいアクセントとかが違う印象です。
ワタクシは田舎の中学生だった頃に死ぬほど「つゆのあとさき」を聴いていたので、細かいニュアンスの違いが気になります。
もちろん、どちらが好きかは聴く人の好みだし、渡辺俊幸のアレンジも再録のほうが素晴らしく豪華です。

40年という月日は決して短い時間ではないのだけど、ワタクシはビミョーな違和感を感じながら聴いております。
さださんの歌い方、特に言葉のアクセントの違いが気にならなくはないですが、やっぱりいい曲なのは間違いない。
シングルカットされているわけでもないし、「秋桜」などのように誰か他の方が歌った曲でもない。
それでも、ファン投票では常に上位に来るという、さだまさしの定番曲の一つです。
当時の中学生には意味もよく分からなかったはずなのに、40年ぶりに聴いても当時の感動が蘇る名曲です。