今朝起きてTVをつけたら、NHK「おはよう日本」で沖縄・首里城火災の中継が報道されておりました。
あまりの炎の勢いに、にわかには現実とは思えない燃え方をしていて、何だか映画を見ている気になりました。
世界遺産に登録されている沖縄のグスクの中では、首里城は20年ぐらい前に再建されたとのこと。
文化財にはカテゴライズされてはいないという話を聞きましたけど、それにしても再建するのは大変だったと思われ。
沖縄の方にとっては、金閣が焼失した時と同じような衝撃だったと思うと、お見舞いを申し上げるしかないのですが。
鉄筋コンクリートで復元された天守閣などとは違い、木で復元して、しかも漆塗りだったために、火の回りが速かったらしい。
朝の報道を寝ぼけた頭で見ていて、何故、発火から4時間近く経っているのに消火できていないのかと素朴な疑問でしたが。
内閣府はもう一度復元すると宣言していたけれど、復元するにしても、火災対策もしたほうがいいのではと老婆心ながら。
京都で世界遺産と国宝ばかり見てきたので、もし、京都のお寺が火事になったらと思うとゾッとします。
当時のまま残っているお寺とかお城って、当然ながら、基本的に木造だから火災に弱いのは間違いありません。
行った先々で「禁煙」の立て看板が目についたのですが、今回のようなことがあると、本当に用心していただきたいと。
その対策のために拝観料を上げるというのであれば、いったん焼けたら元には戻らないし、致し方ないと思うかもしれず。
今回の旅行では、拝観料だけでも結構なお金がかかりましたが、維持管理に必要ならば、功徳だと思って払うしかないですよね。
写真は、このお庭を見るだけで拝観料をお支払いした天龍寺のお庭です。
嵐山を借景にした夢窓国師の作庭…という教科書的知識は置いておくとしても、やっぱりここも半日は眺めていられそうでした。