以心伝心

書・旅・本などのメモ。

百人一首を書く38

2009年12月10日 | 
右近

忘らるる身をば思はずちかひてし

人の命の惜しくもあるかな

右近は少将季綱の娘で、七条后穏子に仕えていたが
ある男とねんごろに付き合っていた。その男は何かといえば
神かけて忘れないと誓っていたのに、日頃の言葉にそむいたので
この歌を詠んだと伝えられている。
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百人一首を書く37

2009年12月10日 | 
文屋朝康

白露に風のふきしく秋の野は

つらぬきとめぬ玉ぞちりける





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点と線

2009年12月09日 | ま行や・ゆ・よ
点と線 (新潮文庫)
松本 清張
新潮社

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面白かったです。一気に読みました。
私も昔、時刻表を見ることが好きだったんです。
何分で乗り換えて何番線ホームに行って何処に泊るか一人旅していました。暗~!
九州と北海道、さていかなるトリックなのか。
電報などがでてきて昭和の香りがしますが、見事な作品です。
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百人一首を書く36

2009年12月09日 | 
清原深養父

夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを

くものいづくに月やどるらむ
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漢詩46

2009年12月09日 | 
柳辺馬を繋いで頻りに酒をかい
沙際魚を呼んでかえって羹をなす。

柳に馬をつないで酒を買って飲み、
渚で魚を買って酒の肴にする。
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途上

2009年12月08日 | ま行や・ゆ・よ
途上―松本清張初文庫化作品集〈3〉 (双葉文庫)
松本 清張
双葉社

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短編集です。
「紙碑」は、とても良かった。再婚したが画家だった亡き夫への強い愛情を感じました。
「途上」は、人生に絶望した青年が主人公ですがラストで「生きる!」気力に満ち溢れる所がいいです。

伊能忠敬についてのお話は面白く読みました。50歳から天文学や測量術を勉強したそうだから素晴らしいです。
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おやすみ羊

2009年12月08日 | Weblog
湯たんぽです。

特別冷え性てことないのですけどぐっすり眠ることができます。
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百人一首を書く35

2009年12月08日 | 
紀 貫之

人はいさ心もしらず故郷は

花ぞ昔の香ににほひける

平安時代は初瀬詣でが盛んであった。
貫之も度々お参りしたそうですが定宿にしばらくぶりに行ってみると
宿の主人がこんな定宿があるものかと厭味をいったので、かたわらに咲いている
梅の花を折って、詠んだそうです。
折角思い出して訪ねてやったのに邪険にあしらわれたので、人の心はあてにならないけど花は昔に変らず匂っていると皮肉ったのである。

貫之は醍醐天皇に仕え、老年になって土佐守に任ぜられ「土佐日記」を遺したことで有名である。藤原氏が全盛の時代だったので紀氏はのけ者の悲しみも味わったことと思われる。
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百人一首を書く34

2009年12月07日 | 
藤原興風(おきかぜ)

誰をかも知る人にせむ高砂の

松もむかしの友ならなくに

古今の序に「高砂住の江の松も、あひおひのように覚え」といっているように
昔から高砂・住の江と並び称される名木であったそうです。

それ程古い老松であっても、自分にとっては親しい友とはいえないのに
こんなに年をとってしまっては、一体誰を友達として語り合えるだろう、と歎いた歌で、めでたい松に、老いた人間の悲哀を対照的に謳っている。

老いの孤独を謳っていても変にじめじめしていないところが白洲正子さんは好きであったようです。
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落葉

2009年12月07日 | 四季折々






今日は寒いですね。^^
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