以心伝心

書・旅・本などのメモ。

百人一首を書く33

2009年12月06日 | 
紀 友則

久方の光のどけき春の日に

しづ心なく花の散るらむ

紀友則は貫之の従兄で宇多天皇の宮廷で活躍した歌人である。
紀氏は古く紀州に本拠をもつ豪族であったが、平安時代に勢力を失い
友則も官位は低くて終った。

友則には多くの秀歌があり、いづれも彼の素直な性格を物語っている。

君ならで誰にか見せむ梅の花 色をも香をもしる人ぞしる

秋風にはつかりがねぞきこゆなる たが玉づさをかけて来つらむ

春霞たなびく山の桜花 みれどもあかぬ君にもあるかな
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百人一首を書く32

2009年12月06日 | 
春道列樹(つらき)

山川に風のかけたるしがらみは

流れもあへぬ紅葉なりけり
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百人一首を書く31

2009年12月05日 | 
坂上是則

朝ぼらけ有明の月と見るまでに

吉野の里にふれる白雪

同じ有明の月でも、これは曙光の中で白雪を眺めた歌で、明け方の
清々しい空気が感じられる。
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百人一首を書く30

2009年12月05日 | 
壬生忠峯

有明のつれなくみえし別れより

暁ばかりうきものはなし


身を切られる思いで女と別れた時、空には涙で曇ったような月がかたむいていた。
その時以来、暁というものが無情に感じられるようになったという気持ちが自然にほとばしっている。
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百人一首を書く29

2009年12月04日 | 
凡河内身恒

心あてに折らばや折らむ初霜の

置きまどはせるしら菊の花
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百人一首を書く28

2009年12月04日 | 
源宗千朝臣

山里は冬ぞさびしさまさりける

人めも草もかれぬと思へば
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百人一首を書く27

2009年12月03日 | 
中納言兼輔

みかのはらわきて流るる泉河

いつみきとてか恋しかるらむ
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百人一首を書く26

2009年12月03日 | 
貞信公

小倉山峯のもみぢ葉心あらば

今ひとたびのみゆき待たなむ
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百人一首を書く25

2009年12月03日 | 
三条右大臣

名にしおはば相坂山のさねかずら

人にしられでくるよしもがな
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マディソン郡の橋

2009年12月02日 | 映画
昨夜BSで観ました。
昔観た時は、何とも感じなかったけど良かった~。
たった4日間だけなんだけど忘れられない恋なんです。
ラストのシーンに涙します。
雨の中、前の車の中で彼が思い出のペンダントをミラーにかけたとき
車のドアに手をかけているんだけど、やっぱり行けないのよね。(涙)

クリント・イーストウッド、メリル・ストリープ他
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