本質
ある物事が何であるかを規定している特質。
偶有性と対立するが他方その事物の〈何〉として捉え
意味の本質は実在と対立する。
フリュッセルは事物の時空的、特殊的、偶然的な存在の根底に
事物をそのものたらしめる非時空的、普遍的、必然的な何かがあるとして
これを本質又は形相とし、本質を研究する本質学、又は形相学は
現象学と対立させられ、現象は根底に本質があって
事物の真の姿、本体としてのその発展方向を規定する意味を持つ。
価値法則で価値の変動は現象であるが、本質と現象は対立しつつ
不可分の統一にある。
主観である特定の個人、歴史的な特定の主観から独立した
固有の関心、意見、評価等から普遍的に近い認識を客観。
客観的精神は法、道徳、人論態三大項目のもとに
所有権から国家まで取り扱われ合法則的に厳密ではなく
ぼんやりと経過する
若しくは、現実の条件と無関係に推測の出発点として想定される。
意味の意味は不変な発展方向ということだろうか?
宇多田ヒカル『Time』