有隣荘色無き風に窓開く
残されし案山子三本無表情
今日の写真は、修学旅行の学生さんと大原美術館の玄関前、
有燐荘の門前、秋も咲いている金魚草です。秋の好シーズンを
迎え、連日のように修学旅行生の皆さんが倉敷の大原美術館を
見学に来られています。写真の階段を上がりますと玄関ですが、
この左側に洗礼者ヨハネの像、右側にカレーの市民像が立ち、
お客様を出迎えてくれます。創設者、大原孫三郎が西洋絵画の
名画を収集し80年前に美術館を建てました。当時、民間の西洋
絵画の美術館は日本にはまだありませんでした。先見の明と云う
洞察力を持った孫三郎ですが、情け深くまた友情の厚い人でもあ
りました。洋画家の児島虎次朗のパトロンとなり、その彼に絵画
収集を依頼し、エルグレコの「受胎告知」やモネの「睡蓮」等など
多くの名画が集められました。この少し前に病弱の夫人のために、
落ち着いた住まいをと建設されたのが「有隣荘」です。最初この
別邸は「東邸」と呼ばれましたが、その後「有隣荘」に変わりました。
由来は論語の一説「徳不孤必有隣」からですが、これは「とくは
こならず かならずとなりあり」と読みますが、ミコちゃんも大好き
な言葉です。緑色の屋根瓦が大変人目をひく美しさから町の人
たちは親しみと憧れを込めて「緑御殿」とも呼んでいます。
案山子の句は、今日外出した時刈田に案山子が佇んでいまし
た、頭はマネキンの顔をつけています。昔のマネキンは無用の
長物になってしまい、こんな使われ方をしているのですね。
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