伝説の善花姫かな散る桜
3日前にあの長い長い「ソドンヨ」55話を見終わって
ほっとしながら、家事に勤しんでいる。
ほっとはしても、実に寂しい。後の余韻が残り
胸に迫るから。たかがドラマ、されどドラマなのだ
我が夫も見ているので話が合う。
善花姫と主人公ソドンは幾多の困難を潜り抜けて
やっとやっと結ばれたが、長男が10歳になる前に
ソンファは心不全の為に亡くなってしまう。
百済の皇帝と新羅の姫の国婚は、全て円く収まるかに見えたのだが
実はそうでもなかった。信頼関係はすぐに崩れ
やっと皇帝になったものの、ソドンは妻善花を守る為
戦いの明け暮れとなり、勝ち戦を納めはするのだが
宮で留守を守る善花にとって、母国と夫の国との狭間に
心身は削られてゆく日々だった。
「私が居なくなっても、泣く事などありません」
「数多の皇室の中で、私達ほど素敵な恋慕に
結ばれた夫婦はいないでしょうから、本当に幸せです」と
言い、夫の夢の実現を祈りながら往ってしまう。
まだまだ共白髪まで一緒に生きていたかったことだろう。
私自身、30代でもし逝っていたら夫や子供は
その後どんなに不憫だったことかと思うと
何時も今生かされていることを感謝せずにはおれない。
たとえその後の長い長い難病の日々が
雨の様に降って来ても・・21年間も続いている。
私に課せられた十字架なのかも知れない。