待ちに待ったGWになりました。今年は5月2日が休みになれば、7連休になるのですが、わが職場ではまったくそんなこともあるわけないよ、とのこと。まあそれでも、8日間は5月8日までだとありますので、まあ、そのうち2/3くらいは休めるかな、って感じなので、まあよしとしませんと。ちなみにうちの娘は、ほとんど休みなしで、息子も2日くらいと言っています。まさにブラック企業ですねえ。体には十分気をつけてもらいたいものです。
しかし、このごろ大手のCDレーベルでは、新譜がたいそう少なくなったことは、もう十年来の傾向ですね。そんな中、タワーさんの復刻シリーズは、最近SACDも独自に出したり、非常に入手し難いCDを再発売してくれるので、非常にうれしく、タワーさんにいそいそと通って、物色しております。最近では、セルのベートーヴェン全集がSACD化されるとかで、触手が動かされているのです。SACDは音が良くなっているので、私はいいなと思っています。
でも、タワーさんで出て思わず買ったが、のちにもっといいのが出たね、ということもあります。それは、ガーディナーがイングリッシュ・バロック・ソロイスツと録音したモーツァルトの交響曲集なんです。これには29番以降の11曲が収められて4枚組で3,085円で出ました。その後2年後に、この11曲にハ短調ミサ曲とレクイエムなどが加わった7枚組で、4,289円なんです。うーん、微妙なところもありますが、レクイエムにはボニーとオッターが加わっているので、うーん欲しいな、と思うのでありました。まあ悔しがるだけですが…。
そんなガーディナーのモーツァルト交響曲から、第39番変ホ長調K.54であります。ジョン。エリオット・ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツの演奏。1988年12月の録音です。ガーディナーは、1943年ですからもう70才を越している今や巨匠であります。このCDが録音されたことは、40才半ばであり、古楽の気鋭の指揮者として活躍されていたころであります。
私は、このガーディナーのモーツァルトの交響曲も演奏、かなり気に入っております。古楽の演奏は、それほど好きではないのですが、ホッグウッドやガーディナーは、嫌いではありません。時にこのガーディナーの演奏、まず非常に音楽が理路整然としている。私は楽譜が読めるわけではないのですが、この演奏はいろんな意味で正しく正確であるように思います。また、それぞれおの楽器から出る音色がたいそう澄んだ美しさにあふれているのです。そうはいうものの、子楽器独特の響きは健在であり、しっとりとして深みと暖かみのある音とは少し異なります。そして、綺麗で正確でありだけではなく、力強さと気合がみなぎっており、それがたいそう心地よく、体に染み込んでいくのでありました。
第1楽章、楽器の特質もあってか、たいそう明朗で活気があふれています。木管は生き生きとした美しさに満ち、金管なども軽さがあるが、ティンパニなどが加わり、非常にアクセントの効いた歯切れのいい楽しみがいたるところに感じられます。第2楽章、弦楽器による優美な第1主題と痛切な短調の第2主題、ともに澄み切った美しい響きでいいですねえ。笑顔の中に時折出てくる痛烈な悲しみのような表情の移り変わりも、ともに奥深い表情であります。第3楽章メヌエット。主部では、ヴァイオリによる主題が活気に満ち満ちており、トリオでもクラリネットが躍動し、スケールの大きなメヌエットになっています。そして、第4楽章。終楽章らしいテンポと表情に満ち、それぞれの楽器が力の籠もった演奏でそんな終楽章の音楽を現出させ、曲が進むにつれて熱気も帯びて曲が終わります。モーツァルトはやはりいいですねえ。
ガーディナーのモーツァルト交響曲、これで取り上げるのは3回目となります。やはり気に入っているんですねえ、私。そして、GWを大いに楽しみましょう。
(DECCA PROC-1357/60 TOWER RECORDS VINTAGE COLLECTION +plus vol.17 2014年)
しかし、このごろ大手のCDレーベルでは、新譜がたいそう少なくなったことは、もう十年来の傾向ですね。そんな中、タワーさんの復刻シリーズは、最近SACDも独自に出したり、非常に入手し難いCDを再発売してくれるので、非常にうれしく、タワーさんにいそいそと通って、物色しております。最近では、セルのベートーヴェン全集がSACD化されるとかで、触手が動かされているのです。SACDは音が良くなっているので、私はいいなと思っています。
でも、タワーさんで出て思わず買ったが、のちにもっといいのが出たね、ということもあります。それは、ガーディナーがイングリッシュ・バロック・ソロイスツと録音したモーツァルトの交響曲集なんです。これには29番以降の11曲が収められて4枚組で3,085円で出ました。その後2年後に、この11曲にハ短調ミサ曲とレクイエムなどが加わった7枚組で、4,289円なんです。うーん、微妙なところもありますが、レクイエムにはボニーとオッターが加わっているので、うーん欲しいな、と思うのでありました。まあ悔しがるだけですが…。
そんなガーディナーのモーツァルト交響曲から、第39番変ホ長調K.54であります。ジョン。エリオット・ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツの演奏。1988年12月の録音です。ガーディナーは、1943年ですからもう70才を越している今や巨匠であります。このCDが録音されたことは、40才半ばであり、古楽の気鋭の指揮者として活躍されていたころであります。
私は、このガーディナーのモーツァルトの交響曲も演奏、かなり気に入っております。古楽の演奏は、それほど好きではないのですが、ホッグウッドやガーディナーは、嫌いではありません。時にこのガーディナーの演奏、まず非常に音楽が理路整然としている。私は楽譜が読めるわけではないのですが、この演奏はいろんな意味で正しく正確であるように思います。また、それぞれおの楽器から出る音色がたいそう澄んだ美しさにあふれているのです。そうはいうものの、子楽器独特の響きは健在であり、しっとりとして深みと暖かみのある音とは少し異なります。そして、綺麗で正確でありだけではなく、力強さと気合がみなぎっており、それがたいそう心地よく、体に染み込んでいくのでありました。
第1楽章、楽器の特質もあってか、たいそう明朗で活気があふれています。木管は生き生きとした美しさに満ち、金管なども軽さがあるが、ティンパニなどが加わり、非常にアクセントの効いた歯切れのいい楽しみがいたるところに感じられます。第2楽章、弦楽器による優美な第1主題と痛切な短調の第2主題、ともに澄み切った美しい響きでいいですねえ。笑顔の中に時折出てくる痛烈な悲しみのような表情の移り変わりも、ともに奥深い表情であります。第3楽章メヌエット。主部では、ヴァイオリによる主題が活気に満ち満ちており、トリオでもクラリネットが躍動し、スケールの大きなメヌエットになっています。そして、第4楽章。終楽章らしいテンポと表情に満ち、それぞれの楽器が力の籠もった演奏でそんな終楽章の音楽を現出させ、曲が進むにつれて熱気も帯びて曲が終わります。モーツァルトはやはりいいですねえ。
ガーディナーのモーツァルト交響曲、これで取り上げるのは3回目となります。やはり気に入っているんですねえ、私。そして、GWを大いに楽しみましょう。
(DECCA PROC-1357/60 TOWER RECORDS VINTAGE COLLECTION +plus vol.17 2014年)
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