やはり、緊急事態宣言は延長されましたねえ。前回も述べましたが、家と職場の往復。外食もまったくせずで、飲みにいくことなど論外。スーパーやホームセンターでの買いものをする程度。本屋さんやCDやさんにもここのところ全く行っていません。これでも感染するかもしれない。飲み屋さんなんかは経営たいへんでしょうねえ。今はじまったことではないですがね。駅前の飲み屋さんもずっと閉店状態。大丈夫かな、と心配しています。ほんとにたいへんですねえ。
閉塞感しかない今日この頃ですが、今回はモーツァルト。ピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271であります。演奏は、アンドレアス・シュタイアーとコンチェルト・ケルン。1995年3月の録音です。今をときめくシュタイアーであります。フォルテピアノの第一人者すね。こっち方面の演奏は、関心がそれほど高くなったので、シュタイアーがどんな曲を録音しているのか、あまりわかっていません。モーツァルトの協奏曲は、9,17,18,19番と27番があるようです。27番は欲しいのですが、入手してません。
さて、この曲ですが、1777年1月にザルツブルクで作曲され、フランスの女流ピアニストであるジュノーム嬢がザルツブルクを訪れた際に、彼女に献呈されたといわれてきました。それでこれまでは『ジュノーム』と呼ばれていましたが、『ジュナミー』が正しいようです。モーツァルト15才のときの作品。たいそう充実した曲ですねえ。もっとも、このジャンルのモーツァルトの作品は、秀作が多いのです。10番台もそれぞれ聴き応えがありますよねえ、
シュタイアー、当然のフォルテピアノ。コンチェルト・ケルンも古楽器オケ。とまあ今をときめく古楽器の演奏であります。フォルテピアノによるモーツァルトのピアノ協奏曲の演奏には、ビルソン、プラウティハムなどの全集もあります。シュタイアーのこの演奏は、もう約四半世紀も前。これ以上の録音はする気配はないのが、残念ですね。このひと、ベートーヴェンのソナタも数曲の録音があるのみ、もっと録音をして欲しい人ですよねえ。まったく。
それでこの演奏ですが、まずコンチェルト・ケルン。20人くらいの古楽器オケですが、指揮者なしでの演奏。古楽器らしい生気に満ちて、勢いのあるモーツァルトを聴かせてくれます。爽快であり、豪快なところもあり、リフレッシュされたモーツァルトであります。そして、シュタイアーの演奏にも非常に相性がいいですねえ。一方にシュタイアーですが、ピアノと異なり、フォルテピアノの特徴をしっかりと長所として表現してます。豪快に表現するところは、速度も上がり、ガツンと鳴らせ、落ち着いたところでは、テンポがゆったりとなり、音色の変化なども加えながら、表情も豊かに歌い上げるのでありました。フォルテピアノの表現力は、ピアノに比べると、やはり落ちると思うのですが、それをあまり感じない。そして強弱と速度の変化を巧みに織り交ぜての表現力は脱帽であります。
第1楽章、冒頭からオケが元気一杯。それに負けないフォルテピアノ。そして両者が力感あふれる演奏が非常に心地よい。シュタイアーの演奏は、表情も豊かであり、その妙技に耳が奪われますねえ。第2楽章、沈痛な暗さの中で、フォルテピアノの音色が光ります。この楽章のシュアイアーの表情の深さは尋常ではありませんねえ。一音一音が心に染み込んできます。と言っても、暗さだけではなく、その表情は多彩でもあります。そして、第3楽章、一転して爽快な明るさにあふれる。軽快にテンポも速く展開していく。ロンドでそれぞれのシュタイアーの表情がとても豊かであります。テンポもそれぞれでの違いが効果的ですね。
マリーンズの佐々木朗希くん。阪神戦で初勝利。味方のエラー絡みの失点もありましたが、運もよかったですね。ただ、これから相手に研究されてきたら、なかなか苦しくなるかも、ですねえ。頑張って欲しいものです。
(Warner WPCS-16193/4 2015年)
閉塞感しかない今日この頃ですが、今回はモーツァルト。ピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271であります。演奏は、アンドレアス・シュタイアーとコンチェルト・ケルン。1995年3月の録音です。今をときめくシュタイアーであります。フォルテピアノの第一人者すね。こっち方面の演奏は、関心がそれほど高くなったので、シュタイアーがどんな曲を録音しているのか、あまりわかっていません。モーツァルトの協奏曲は、9,17,18,19番と27番があるようです。27番は欲しいのですが、入手してません。
さて、この曲ですが、1777年1月にザルツブルクで作曲され、フランスの女流ピアニストであるジュノーム嬢がザルツブルクを訪れた際に、彼女に献呈されたといわれてきました。それでこれまでは『ジュノーム』と呼ばれていましたが、『ジュナミー』が正しいようです。モーツァルト15才のときの作品。たいそう充実した曲ですねえ。もっとも、このジャンルのモーツァルトの作品は、秀作が多いのです。10番台もそれぞれ聴き応えがありますよねえ、
シュタイアー、当然のフォルテピアノ。コンチェルト・ケルンも古楽器オケ。とまあ今をときめく古楽器の演奏であります。フォルテピアノによるモーツァルトのピアノ協奏曲の演奏には、ビルソン、プラウティハムなどの全集もあります。シュタイアーのこの演奏は、もう約四半世紀も前。これ以上の録音はする気配はないのが、残念ですね。このひと、ベートーヴェンのソナタも数曲の録音があるのみ、もっと録音をして欲しい人ですよねえ。まったく。
それでこの演奏ですが、まずコンチェルト・ケルン。20人くらいの古楽器オケですが、指揮者なしでの演奏。古楽器らしい生気に満ちて、勢いのあるモーツァルトを聴かせてくれます。爽快であり、豪快なところもあり、リフレッシュされたモーツァルトであります。そして、シュタイアーの演奏にも非常に相性がいいですねえ。一方にシュタイアーですが、ピアノと異なり、フォルテピアノの特徴をしっかりと長所として表現してます。豪快に表現するところは、速度も上がり、ガツンと鳴らせ、落ち着いたところでは、テンポがゆったりとなり、音色の変化なども加えながら、表情も豊かに歌い上げるのでありました。フォルテピアノの表現力は、ピアノに比べると、やはり落ちると思うのですが、それをあまり感じない。そして強弱と速度の変化を巧みに織り交ぜての表現力は脱帽であります。
第1楽章、冒頭からオケが元気一杯。それに負けないフォルテピアノ。そして両者が力感あふれる演奏が非常に心地よい。シュタイアーの演奏は、表情も豊かであり、その妙技に耳が奪われますねえ。第2楽章、沈痛な暗さの中で、フォルテピアノの音色が光ります。この楽章のシュアイアーの表情の深さは尋常ではありませんねえ。一音一音が心に染み込んできます。と言っても、暗さだけではなく、その表情は多彩でもあります。そして、第3楽章、一転して爽快な明るさにあふれる。軽快にテンポも速く展開していく。ロンドでそれぞれのシュタイアーの表情がとても豊かであります。テンポもそれぞれでの違いが効果的ですね。
マリーンズの佐々木朗希くん。阪神戦で初勝利。味方のエラー絡みの失点もありましたが、運もよかったですね。ただ、これから相手に研究されてきたら、なかなか苦しくなるかも、ですねえ。頑張って欲しいものです。
(Warner WPCS-16193/4 2015年)
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