先日、キャスリーン・バトルのヘンデルのアリアを集めたCCDを探していました。なかなか見つからないので、困ってました。CDの所有枚数が増えると、なかなか探すのも一苦労です。その前は、朝比奈さんと都響のブルックナーがなく、これも就寝前に探すことになって、それが元で目が冴えてきて寝付きが悪くて困りました…。そして、こんなことをしていると、思いがけず最近見向きもしなかったCDを見つけ、こんなCDももってたんや~、と思い、嬉しい気持ちになってしまうのでした。今回も、おおぅ、こんなCDがありましたんやなあ~と思ったのでした。
というCDとは、「Rene Kollo singt aus Operas by Richard Wagner」でありました。オトマール・スイトナー指揮シュターツカぺレ・ベルリンの伴奏。1972年ベルリンでの録音です。『さまよえるオランダ人』第一・三幕、『ローエングリン』第三幕、『ニュルンベルグのマイスタージンガー』第一・三幕、『タンホイザー』第三幕、『リエンツィ』第五幕、『ワルキューレ』第一幕、『ジークフリート』第二・三幕、『神々の黄昏』第三幕、『パルシファンル』第二・三幕などが収められています。『トリスタン』からはなしです。
いつも思うのですが、オペラのアリアなどをだけ集めたCDは、あまりすきではないのです。これらはすべてレチタティーヴォやらお話があって、さあというときに登場するものであり、いきなり出てても心の準備がないのですね。レストランに行っていきなりメインディッシュが出てくるのと、一緒ですね。歌う方も、ガラコンサートなどを見てみると、急にそんな気分になって、平然としてたのが、急に涙を流すとか、おおいきなり変わったなあ、と思うようになって歌われるのですね。その変わり身はすごいと思うのですが、CDで聴くのはこれ以上に突然感があり、少々辛いのですね。やはり、全曲盤を聴くなかで、こう言った曲も聴いていきたいものです。特に、ワーグナーの場合はそう思います。
と言っても、こんないいとこばかり集めたCDは、お手軽感はありますね。私も最近、ワーグナーのオペラを聴くことからは、とんと離れてしまっているようで、となると、こんな風なCDのは、けっこう重宝するのであります。それならブツブツ言わんと聴いとかんかい!ですね。すんません。
さて、このコロさんのワーグナー、まず管見の限りでは、シークムントを歌っているCDは知らないので、ワルキューレからの二曲は貴重です。そして「冬の嵐は過ぎ去り加えて」は甘い声でのこれはいいな、ですね。ジークフリートは、ヤフノスキー盤やサヴァリッシュ盤で聴けるのですが、声が若く、ライブなどとは違って、声にも余裕がありますね。この人のジークフリートが、ベストですねえ。ローエングリンとマイスタージンカーは、共にカラヤン盤で聴けますが、特に、ワルターの歌唱は、この2枚のCDの中でも、最もいいなと思いました。カラヤン盤のイメージが大きいのかも知れませんが、この役は一番彼に合っているように感じます。このCD以外聴いたことがなかったのがパルシファル。これはケーゲル盤やショルティ盤で聴けるのですが、これは持っていません。で、どうでしょうか、少々明るすぎるようですねかえ。そしてリエンツィからのリエンツィの祈り、これはコロさん以外は考えられないほと私は好きです。
コロさん以上にいいのが、スイトナーですね。シュターツカペレ・ベルリンと実に的確な表現と響きです。コロさんの歌唱を聴きながら、ついついオケの演奏に耳を傾けてしまうほどです。オケの響きも実にきれいで、そして雄弁な演奏です。音色も明るすぎず、高音も詰まり気味のところがあったり、ワーグナーによく合うのです。弦は心もヒダを示すようにうねり、木管も渋い。ほんとに立派な演奏であります。
このCDは、もうかなり前に三宮のセンター街のHMVさんの開店のセールにあったワゴンセールで見つけました。1枚千円しなかったのでした。
(BERLIN CLASSICS 0093802BC 0093792BC 1998年 輸入盤)
というCDとは、「Rene Kollo singt aus Operas by Richard Wagner」でありました。オトマール・スイトナー指揮シュターツカぺレ・ベルリンの伴奏。1972年ベルリンでの録音です。『さまよえるオランダ人』第一・三幕、『ローエングリン』第三幕、『ニュルンベルグのマイスタージンガー』第一・三幕、『タンホイザー』第三幕、『リエンツィ』第五幕、『ワルキューレ』第一幕、『ジークフリート』第二・三幕、『神々の黄昏』第三幕、『パルシファンル』第二・三幕などが収められています。『トリスタン』からはなしです。
いつも思うのですが、オペラのアリアなどをだけ集めたCDは、あまりすきではないのです。これらはすべてレチタティーヴォやらお話があって、さあというときに登場するものであり、いきなり出てても心の準備がないのですね。レストランに行っていきなりメインディッシュが出てくるのと、一緒ですね。歌う方も、ガラコンサートなどを見てみると、急にそんな気分になって、平然としてたのが、急に涙を流すとか、おおいきなり変わったなあ、と思うようになって歌われるのですね。その変わり身はすごいと思うのですが、CDで聴くのはこれ以上に突然感があり、少々辛いのですね。やはり、全曲盤を聴くなかで、こう言った曲も聴いていきたいものです。特に、ワーグナーの場合はそう思います。
と言っても、こんないいとこばかり集めたCDは、お手軽感はありますね。私も最近、ワーグナーのオペラを聴くことからは、とんと離れてしまっているようで、となると、こんな風なCDのは、けっこう重宝するのであります。それならブツブツ言わんと聴いとかんかい!ですね。すんません。
さて、このコロさんのワーグナー、まず管見の限りでは、シークムントを歌っているCDは知らないので、ワルキューレからの二曲は貴重です。そして「冬の嵐は過ぎ去り加えて」は甘い声でのこれはいいな、ですね。ジークフリートは、ヤフノスキー盤やサヴァリッシュ盤で聴けるのですが、声が若く、ライブなどとは違って、声にも余裕がありますね。この人のジークフリートが、ベストですねえ。ローエングリンとマイスタージンカーは、共にカラヤン盤で聴けますが、特に、ワルターの歌唱は、この2枚のCDの中でも、最もいいなと思いました。カラヤン盤のイメージが大きいのかも知れませんが、この役は一番彼に合っているように感じます。このCD以外聴いたことがなかったのがパルシファル。これはケーゲル盤やショルティ盤で聴けるのですが、これは持っていません。で、どうでしょうか、少々明るすぎるようですねかえ。そしてリエンツィからのリエンツィの祈り、これはコロさん以外は考えられないほと私は好きです。
コロさん以上にいいのが、スイトナーですね。シュターツカペレ・ベルリンと実に的確な表現と響きです。コロさんの歌唱を聴きながら、ついついオケの演奏に耳を傾けてしまうほどです。オケの響きも実にきれいで、そして雄弁な演奏です。音色も明るすぎず、高音も詰まり気味のところがあったり、ワーグナーによく合うのです。弦は心もヒダを示すようにうねり、木管も渋い。ほんとに立派な演奏であります。
このCDは、もうかなり前に三宮のセンター街のHMVさんの開店のセールにあったワゴンセールで見つけました。1枚千円しなかったのでした。
(BERLIN CLASSICS 0093802BC 0093792BC 1998年 輸入盤)
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