日本シリーズ、あっという間に終わりましたね。ジャイアンツは4試合で4点しか取れてないし、16安打のみ。まあ、ホークス投手に完璧に押さえられましたね。このところパが勝ち続けてますが、力の差があるんですかねえ。セの試合はあまり見ないのでわかりませんが、たまに見ると、DHがないのは投手には随分楽だし、投手の打席はなんだか無駄に思えますねえ。今回全試合DH制をとったのもホークスには有利だったと思います。パの投手の球は速い、とかいろいろ言われてますがねえ。競り合うシリーズを見たいものですねえ。
一方で、コロナ感染が急速に進んでますが、それはともかく、今回はワーグナーの歌劇『ローエングリン』です。毎度言っておりますが、私大好きです。近年は新録音、特にオペラの録音が減っていると言われてますが、実際は2005年以降15年間で、映像も含めると9種類の演奏や舞台を観ることができます。ナガノ(2006ベルリンドイツオペラ、2009バイエルン)、ティーレマン(2016SKD、2018バイロイト)、ビシュコフ(2008ケルン)、ヤノフスキ(2011ベルリン放響)、ネルソンス(2011バイロイト)、エルダー(2015RCO)、マイスター(2018シュトゥットガルト)などで、以前に比べると新録音は決して少なくはなく、むしろ多いです。ただ半分はCDでも発売されていますが、映像のみのものもあります。ローエングリンにはフォークトが4回で、当代一のローエングリンでしょうか。指揮者で注目はやはりティーレマンですかね。
私は、基本的に映像は買わない人なので、CDで発売されているヤノフスキやネルソンス盤は持ってますが、注目のティーレマンなどの映像のみのものは未見未聴なんです。CDに比べても、それほど高価でもないので、買いたいな、と思いますが、いまいち食指が伸びないのでありました。
そんな中で、過日大阪のdiscUnionで、エルダー指揮RCO盤を見つけ購入しました。これは2015年12月18,20日コンセルトヘボウで行われたコンサート形式による公演のライブです。クラウス・フロリアン・フォークト(ローエングリン)、カミッラ・ニールンド(エルザ)、ファルク・シュトルックマン(ハインリヒ王)、エフゲニー・ニキーチン(テルラムント)、カタリー・ダライマン(オルトルート)、サミュエル・ユン(伝令使)、サー・マーク・エルダー指揮ACOです。
まずは、全体的に落ち着いた雰囲気のローエングリンです。エルダーの指揮も、穏やかでよく言えば優しく、感情を荒立てるような表現も控えめ。その背景にはRCOの立派もある。非常に締まった音色で堅実。弦の響きは極上ですね。このオケからも荒々しい響きは出てこない。それはこのオケの技術の高さにも起因するのかもしれませんねえ。そしてこの傾向は、フォークトの印象も大きい。この人の優しさに満ちあふれた声と歌は、最初は違和感を覚えたが、その美声は魅力的です。この演奏でも第1幕での神性あふれる存在感は素晴らしい。「はるかな国」でももう独壇場ですね。ただ第二幕のオルトルートとの対峙するあたりなどでは、多少の物足りなさを感じないわけではない。しかしあふれ出る美声は、何者にも代え難く、もはや独自の境地に達しているようです。エルザのニールンドがいいです。声質も女声の理想的なもの。この声は私好きです。他でも、エリーザベトなどをバイロイトでも歌っており、ワーグナーの軽めの役をいろいろ聴いてみたいですね。ただ生真面目さが気になりますかね。これと対象的なのがオルトルートのダライマン。熱演ですね。高音が苦しいところもありますが、それが第二幕など逆に迫真の歌唱に聞えますね。テルラムントのニキーチンは美声。多少の悪さが欲しいですかね。ハインリヒ王のシュトルックマンは申し分ありません。堂々として苦悩も感じる王であります。そして、エルダーの指揮は、実によかった。RCOの巧さや美音を駆使して、歌手たちを引き立てる一方で、実に雄弁なところもあります。第二幕の冒頭などは素晴らしいです。また、甘美な旋律など耳に優しく入って来ます。加えて、合唱も実によかった。そしてそして最後に、SACDでの解像度と音質の向上もやはり大切ですね。それもこの演奏を盛り上げています。
しかし、コロナ感染、大丈夫ですかね。医療崩壊寸前なのに無策の政府。GOTOは感染を広げてない?。それなら飲食店の営業も同じでしょう。ほとんど理解不能のことばかり。不安感いっぱい。やはり、しっかりどう向き合っていくかをしっかりトップが国民に語らないとねえ。実に困ったことであります。
(RCO Live RCO17002 20117年 輸入盤)
一方で、コロナ感染が急速に進んでますが、それはともかく、今回はワーグナーの歌劇『ローエングリン』です。毎度言っておりますが、私大好きです。近年は新録音、特にオペラの録音が減っていると言われてますが、実際は2005年以降15年間で、映像も含めると9種類の演奏や舞台を観ることができます。ナガノ(2006ベルリンドイツオペラ、2009バイエルン)、ティーレマン(2016SKD、2018バイロイト)、ビシュコフ(2008ケルン)、ヤノフスキ(2011ベルリン放響)、ネルソンス(2011バイロイト)、エルダー(2015RCO)、マイスター(2018シュトゥットガルト)などで、以前に比べると新録音は決して少なくはなく、むしろ多いです。ただ半分はCDでも発売されていますが、映像のみのものもあります。ローエングリンにはフォークトが4回で、当代一のローエングリンでしょうか。指揮者で注目はやはりティーレマンですかね。
私は、基本的に映像は買わない人なので、CDで発売されているヤノフスキやネルソンス盤は持ってますが、注目のティーレマンなどの映像のみのものは未見未聴なんです。CDに比べても、それほど高価でもないので、買いたいな、と思いますが、いまいち食指が伸びないのでありました。
そんな中で、過日大阪のdiscUnionで、エルダー指揮RCO盤を見つけ購入しました。これは2015年12月18,20日コンセルトヘボウで行われたコンサート形式による公演のライブです。クラウス・フロリアン・フォークト(ローエングリン)、カミッラ・ニールンド(エルザ)、ファルク・シュトルックマン(ハインリヒ王)、エフゲニー・ニキーチン(テルラムント)、カタリー・ダライマン(オルトルート)、サミュエル・ユン(伝令使)、サー・マーク・エルダー指揮ACOです。
まずは、全体的に落ち着いた雰囲気のローエングリンです。エルダーの指揮も、穏やかでよく言えば優しく、感情を荒立てるような表現も控えめ。その背景にはRCOの立派もある。非常に締まった音色で堅実。弦の響きは極上ですね。このオケからも荒々しい響きは出てこない。それはこのオケの技術の高さにも起因するのかもしれませんねえ。そしてこの傾向は、フォークトの印象も大きい。この人の優しさに満ちあふれた声と歌は、最初は違和感を覚えたが、その美声は魅力的です。この演奏でも第1幕での神性あふれる存在感は素晴らしい。「はるかな国」でももう独壇場ですね。ただ第二幕のオルトルートとの対峙するあたりなどでは、多少の物足りなさを感じないわけではない。しかしあふれ出る美声は、何者にも代え難く、もはや独自の境地に達しているようです。エルザのニールンドがいいです。声質も女声の理想的なもの。この声は私好きです。他でも、エリーザベトなどをバイロイトでも歌っており、ワーグナーの軽めの役をいろいろ聴いてみたいですね。ただ生真面目さが気になりますかね。これと対象的なのがオルトルートのダライマン。熱演ですね。高音が苦しいところもありますが、それが第二幕など逆に迫真の歌唱に聞えますね。テルラムントのニキーチンは美声。多少の悪さが欲しいですかね。ハインリヒ王のシュトルックマンは申し分ありません。堂々として苦悩も感じる王であります。そして、エルダーの指揮は、実によかった。RCOの巧さや美音を駆使して、歌手たちを引き立てる一方で、実に雄弁なところもあります。第二幕の冒頭などは素晴らしいです。また、甘美な旋律など耳に優しく入って来ます。加えて、合唱も実によかった。そしてそして最後に、SACDでの解像度と音質の向上もやはり大切ですね。それもこの演奏を盛り上げています。
しかし、コロナ感染、大丈夫ですかね。医療崩壊寸前なのに無策の政府。GOTOは感染を広げてない?。それなら飲食店の営業も同じでしょう。ほとんど理解不能のことばかり。不安感いっぱい。やはり、しっかりどう向き合っていくかをしっかりトップが国民に語らないとねえ。実に困ったことであります。
(RCO Live RCO17002 20117年 輸入盤)
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