びわ湖ホールでのワーグナー『ニュルンベルクのマイスタージンガー』を見てきました。このホールで毎年ワーグナー10作品が一作づつ上演されており、今年ですべて終わるそうです。2月に行った新国立での『タンホイザー』に続き、またまたワーグナーであります。見ることのできる公演はできるだけ見よう!、ということですが、昨年は『パルシファル』、一昨年は『ローエングリン』と、なぜ行こうとしなかったのか…、誠に残念でありました。
びわ湖ホールは大津市のJR大津駅から1.7㎞ぐらいのところにあります。平日の13時からということで、いつものように出勤して、少し仕事してお休みもらって、いそいそと出かけました。JR新快速に乗れば、三ノ宮から約一時間で大津。今回は山科で下車し、京阪で浜大津まで行きました。そこから琵琶湖湖畔を歩き、大津城跡や明智光春の湖水渡りの地などをたどり、ワクワクしながらびわ湖ホールに到着しました。
それで、私の席はいつものように出来るだけ安い席。B席8000円。4階の前の方でした。たいがいこんなところで見ているので、それほど見づらいとか不満はありません。平日の午後ということもあってか、空席もチラホラ。いつも思うのですが、観客の年齢層は高いですねえ。私よりも年上と思われる人が多いこと。日本のクラシック業界、未来は暗そうですね。
今回の公演は、セミ=ステージ形式。演奏会形式に少し舞台的な演出が加わる。オケもピット内ではなく、ステージの真ん中。その前に簡単な舞台があり、オケの背後には合唱団などが位置する。また天井からは数本の縦型のスクリーンがぶら下がっており、場面に応じて、背景となるような写真や絵が映し出されていました。出演者の服装は、ほぼ現代風でした。13時に始まり、幕の合間に30分の休憩。終わってカーテンコールもすべて終わったら、18時半すぎでしたかねえ。
しかし、当たり前ですが長かった。マイスタージンガーはオペラの中でも最も長い部類ですが、それを通しで全曲を見たり聴いたりすることって、おそらく日常的ではないですよね。私も第一幕だけとか、第三幕だけとかを聴くことはありますが、CD4枚の全曲は、聴く、 時間的な余裕もないです。ですので、今回は約5時間近くの全曲を聴く。これはけっこう体力も必要でありました。全曲中、第二幕で少しヤバいときがあったような…(笑)
このオペラは、他に比べると実に聴きやすい。いろんな動機があるがどれも聴きやすいもの。それゆえ、どの場面でも同じような動機が聴ける。そしてそれぞれが明るいものが多い。それで、親しみやすさがいっぱいです。オケは京都市響で指揮は沼尻竜典さん。最初低音部の不安定さなどがありましたが、進むに連れて実に滑らかでの熱演でした。コンマスの石田泰尚さんを筆頭に弦が心地よい音色でありました。そして、第3幕でのバンダも強力でしたね。京都市響、また聴いてみたいです。ほんとに熱演でした。
そして歌手のみなさんですが、はやり声楽は生で聴くのが一番。その役もひたむきな全力投球がとても見事で感動的でした。外人の歌手に比べると声量などでの違いがありますが、やはりどれだけ心に響くか、ということ。やはり靑山貴さん、ザックスはいい役ですね。ワルターの福井敬さん熱演。ポーグナーの妻屋秀和ん、私は好きです。黒田博さんのベックメッサー、可哀相な役ですが、私は一番いいな、と好感持ちました。エファの森谷真理さん。少し低い声でしたね。マグダレーネの八木寿子さんは、安定してよかったですね。そして、最後の場面、神聖ローマ帝国は滅びても、、ドイツ芸術は不滅、と歌い上げての大団円の高揚感は、とても盛り上がりましたね。祝祭的なオペラの本領発揮でありました。
この演奏を聴いて、マイスタージンガーが一段と好きになったというか、その魅力を改めて実感し、2日以来、毎日いろんな演奏を取っ替え引っ替え聴いています。明るいワーグナーの魅力がいっぱいですね。
びわ湖ホールは大津市のJR大津駅から1.7㎞ぐらいのところにあります。平日の13時からということで、いつものように出勤して、少し仕事してお休みもらって、いそいそと出かけました。JR新快速に乗れば、三ノ宮から約一時間で大津。今回は山科で下車し、京阪で浜大津まで行きました。そこから琵琶湖湖畔を歩き、大津城跡や明智光春の湖水渡りの地などをたどり、ワクワクしながらびわ湖ホールに到着しました。
それで、私の席はいつものように出来るだけ安い席。B席8000円。4階の前の方でした。たいがいこんなところで見ているので、それほど見づらいとか不満はありません。平日の午後ということもあってか、空席もチラホラ。いつも思うのですが、観客の年齢層は高いですねえ。私よりも年上と思われる人が多いこと。日本のクラシック業界、未来は暗そうですね。
今回の公演は、セミ=ステージ形式。演奏会形式に少し舞台的な演出が加わる。オケもピット内ではなく、ステージの真ん中。その前に簡単な舞台があり、オケの背後には合唱団などが位置する。また天井からは数本の縦型のスクリーンがぶら下がっており、場面に応じて、背景となるような写真や絵が映し出されていました。出演者の服装は、ほぼ現代風でした。13時に始まり、幕の合間に30分の休憩。終わってカーテンコールもすべて終わったら、18時半すぎでしたかねえ。
しかし、当たり前ですが長かった。マイスタージンガーはオペラの中でも最も長い部類ですが、それを通しで全曲を見たり聴いたりすることって、おそらく日常的ではないですよね。私も第一幕だけとか、第三幕だけとかを聴くことはありますが、CD4枚の全曲は、聴く、 時間的な余裕もないです。ですので、今回は約5時間近くの全曲を聴く。これはけっこう体力も必要でありました。全曲中、第二幕で少しヤバいときがあったような…(笑)
このオペラは、他に比べると実に聴きやすい。いろんな動機があるがどれも聴きやすいもの。それゆえ、どの場面でも同じような動機が聴ける。そしてそれぞれが明るいものが多い。それで、親しみやすさがいっぱいです。オケは京都市響で指揮は沼尻竜典さん。最初低音部の不安定さなどがありましたが、進むに連れて実に滑らかでの熱演でした。コンマスの石田泰尚さんを筆頭に弦が心地よい音色でありました。そして、第3幕でのバンダも強力でしたね。京都市響、また聴いてみたいです。ほんとに熱演でした。
そして歌手のみなさんですが、はやり声楽は生で聴くのが一番。その役もひたむきな全力投球がとても見事で感動的でした。外人の歌手に比べると声量などでの違いがありますが、やはりどれだけ心に響くか、ということ。やはり靑山貴さん、ザックスはいい役ですね。ワルターの福井敬さん熱演。ポーグナーの妻屋秀和ん、私は好きです。黒田博さんのベックメッサー、可哀相な役ですが、私は一番いいな、と好感持ちました。エファの森谷真理さん。少し低い声でしたね。マグダレーネの八木寿子さんは、安定してよかったですね。そして、最後の場面、神聖ローマ帝国は滅びても、、ドイツ芸術は不滅、と歌い上げての大団円の高揚感は、とても盛り上がりましたね。祝祭的なオペラの本領発揮でありました。
この演奏を聴いて、マイスタージンガーが一段と好きになったというか、その魅力を改めて実感し、2日以来、毎日いろんな演奏を取っ替え引っ替え聴いています。明るいワーグナーの魅力がいっぱいですね。
来年の薔薇の騎士も新国立劇場で観た演目なので迷っています。
最後の「ドイツ万歳」の部分、現代の演出家は扱いに困るようですね。そんなに難しく考えずに、ワーグナーが書いたように演出すればよいと思うのですが。
”シモンボッカネグラ”に行きたいです。
”トリスタンとイゾルデ”は長すぎて体力が持たないかもしれません。
”トスカ”も観たことがないので興味はありますが、わざわざ上京するかどうか・・・