DATをたくさんたくさんもらいました。

九月は、祝日が二日あるので、労働日数が少ないですね。嬉しいことです。この敬老の日のある三連休。一日は家人と兵庫県の室津に行きました。天気がよく瀬戸内海が非常にきれいに見え、家島から四国が一望できました。古くからの漁港で、狭い道を挟んで家が密集していました。朝鮮通信使や参勤交代の宿泊地だったところで、資料館などもあっておもしろかったですね。

そして、もう一日は京都にお住まいの大学以来大変お世話になっている先輩のおうちに行きました。名神などを使って行くと、高速料金だけで往復5000円もかかるので、自宅から北上して加東市からデカンショ街道で篠山まで行って、そこから亀岡を抜けて、西京区まで行きました。２時間半。車は少ないし、天気もよいので、快適なドライブができました。源義経が一の谷の合戦に向かったルートですね。この道も京都に行くには、いいのかもしれません。

それでその用向きは、その先輩の持ってられるＤＡＴデッキとこれまで録音してきた膨大なＤＡＴテープを全部あげるから取りにおいで、と言われたことでした。その先輩は、ライブ音源を好んでお聴きになる方で、もう1960年代からＦＭなどでのライブの放送をたくさん録音されておられるのです。最初はオープンテープで、そしてその後ＤＡＴに録音して保存されていました。それを今度はすべてＣＤやＤＶＤに録音し直されたそうなんです。それで、もう膨大なＤＡＴテープとデッキは不要となり、保管場所にも困るので、「あげる」、と言われていたのです。

その音源は、ＦＭやＢＳやＣＳで放送されていた内外のコンサートのライブなんですね。それを録音したＤＡＴのテープはもう何本あるか。本数は数えてはいないですが、500本はありますかね。少しその内容を見ましたが、私などに取ってみれば、まさに「宝の山」でございます。このテープは、例えばヤフオクなどに出品すれは、それなりの値段がつくようなもの。今回はそれをすべていただきました。今回はそれに加えて、先輩が編集などに使ってられたＤＡＴのデッキもなんと４台も「あげる」と言われ、もらって帰りました。そのデッキ４台でも50万以上はしたものですよ。いやはやであります。

そんなことで帰宅して、まず自室のボーズに繋いでみました。ＤＡＴは初めて聴くのですが、ＣＤと比べても遜色ないですねえ。いい音で鳴っております。デッキは再生だけで。録音を使わないのは、もったいないですね。そんなことより、ＣＤなどでは聴けない演奏が山のようにあることが、なんともすごいです。「宝の山」にどんなものがあるか、すべては把握していないのですが、この連休中聴いた演奏を記しておきますと、
・シューベルト ピアノソナタ第６番・第15番・第16番他/アンドラーシュ・シフ　1997.11.15東京オペラシティコンサートホール
・ベートーヴェン 交響曲第６番・第５番/バレンボイム＝ＶＰＯ　1997.2.23 ウィーン・ムジークフェライン
・モーツァルト 交響曲第33番、Ｒシュトラウス交響詩「英雄の生涯」/カルロス・クライバーＶＰＯ 1993.5.16 ウィーン・ムジークフェライン
・モーツァルト ピアノ協奏曲第20番　ブルックナー 交響曲第９番/ペライア、アバドＢＰＯ、1997.5.18 ベルリンフィルハーモニー
・ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第6,11,16番/ジュリアードＳＱ 1997,6.6東京カザルスホール
いやはや、ＣＤでは聴けないものばかり。まだ1980年代のものは見ていないので、どんなものがあるか…。なんともすごいものをいただきました。感謝感謝でありました。この連休は、ネットで、ＣＤを数枚買ったのですが、まったくそれは聴きませんでした。ＤＡＴに夢中でありました。それほどのものであります。

その後、先輩から電話があって、かなり古い（1970年代前後）ものがまだ数十本近くあったから、また「あげる」と言われました。また、頂戴しに行こうと思いました。まさに、持つべきものは先輩でありました。