
その昔、第一次大戦の敗戦と世界恐慌の打撃の中で、政権を握ったヒトラーは、巧みな演説で人心を掌握したと言われます。古今東西を問わず、政治家の言葉は、自身の政策を述べて、民衆からの支持を得るための最大の武器のはず。しかし、現代の日本の政権ほど、その武器を放棄するかのような、もしくはまったく誠意もなく誰の心にも響かない発言を繰り返す例は珍しいのではないか。国民に真摯に向き合い、自らの政策を訴えることで支持を集めることができるのに、それを全くしない政権がなぜ支持されるのか。あっ、もはや支持されていない?????。
それはそれとして、過日何気なく立ち寄ったBOOKOFFで、カラヤンのブランデンブルグ協奏曲を見つけました。二枚組で650円だったので思わず買ってしまいました。ということで、カラヤン指揮BPOによるJSバッハのブランデンブルク協奏曲。1964-5年の録音であります。ほとんどはスイスのサン・モリッツでの録音。カラヤンの別荘があり、避暑を兼ねてこの地にBPOも集め、録音もしたそうですね。そんな風に録音された演奏であります。
まあ、今となってはこの曲は、もう古楽器によるでなくては存在価値がないような風潮であります。その中で、カラヤンの演奏?って感じですよねえ。といっても、カラヤンの演奏が出たときも、違和感はあったような気がします。というのも、当時も、バッハの演奏は、リヒターを筆頭に、ミュンヒンガー、パイヤール、レーデル、ヴィンシャーマンとかバロック音楽の専門集団によるものが主であり、大オーケストラがするのはいかがなものか、ということ。その中で、カラヤンは、そうした空気をまったく気にもとめず、録音をしていったのでありました。ですので、その演奏を聴いたときには、こんな恰幅のいい厚化粧で豪華絢爛なバッハはないだろうと思ったのでした。それから半世紀、状況は変わっても、やはり時代の主流にはなれない?カラヤンでありました。
それはそれとして、今回カラヤンの演奏を聴いてみました。まずはBPOが実に立派であります。一縷のスキもなく、たいそう引き締まった美音であり、これはこれで大満足。そして、スケールも大きく、堅実なバッハなのでありました。カラヤンの演奏については、批判的な声もよく聴きますが、例えばイタリアのオケなどによる演奏に比べると、やはりオケは渋めであり、演奏も硬めであります。それはやはりこの時期のBPOのドイツっぽい特質ではないかと思います。そして、この演奏は、とてもいい。聴いていてBPOの素晴らしい演奏に耳は奪われ、この協奏曲の多様な曲を存分に楽しめるのでありました。加えて、独奏者の演奏も見事です。フルートのカールハインツ・ツェラーとコンマスのミシェル・シュヴァルヘのヴァイオリンは目立ちますし、実に立派でありました。モダン楽器の演奏としては、私的にはベストと言ってもいいのであります。
独奏楽器では、第2番第2楽章、フルートとヴァイオリンにローター・コッホのオーボエ。哀愁帯びた旋律を三つの楽器がカノン風に奏でる。この三人、次から次に登場し、美音の限りを尽くしますねえ。第3楽章ではアドルフ・シェルバウムとトランペットが加わり、妙技が楽しめます。また、第5番の第2楽章、フルートとヴァイオリンに、エディト・ピヒト=アクセンフェルトのチェンバロが加わっての三重奏。ゆったりとしたテンポのチェンバロが支え、シュヴァルベのヴァイオリンが堅実に響く。第4番では言うまでもなく、ツェラーが大活躍。一方、3番では、弦楽合奏が余裕のあるテンポで、柔らかく恰幅にいい演奏を展開しています。しかし、全体を通じてのシェヴァルベのヴィオリンは美音であり、堅実であり、他をグイグイ引っぱっております。最後にカラヤンですが、いろいろと複雑な構成の曲を実に明瞭にわかりやすく演奏してくれてます。これもカラヤンの力量発揮でしょうね。
先日の党首討論、悲惨でしたね。野党の問いかけに真っ向から答えようとしない。国民に自らの見解を訴えるチャンスなんですがねえ。本心を開陳すると、具合が悪いのでしょうかねえ。ほんとに日本の政治はどうなるんでしょうか。
(DG 453001 1996年 輸入盤)
それはそれとして、過日何気なく立ち寄ったBOOKOFFで、カラヤンのブランデンブルグ協奏曲を見つけました。二枚組で650円だったので思わず買ってしまいました。ということで、カラヤン指揮BPOによるJSバッハのブランデンブルク協奏曲。1964-5年の録音であります。ほとんどはスイスのサン・モリッツでの録音。カラヤンの別荘があり、避暑を兼ねてこの地にBPOも集め、録音もしたそうですね。そんな風に録音された演奏であります。
まあ、今となってはこの曲は、もう古楽器によるでなくては存在価値がないような風潮であります。その中で、カラヤンの演奏?って感じですよねえ。といっても、カラヤンの演奏が出たときも、違和感はあったような気がします。というのも、当時も、バッハの演奏は、リヒターを筆頭に、ミュンヒンガー、パイヤール、レーデル、ヴィンシャーマンとかバロック音楽の専門集団によるものが主であり、大オーケストラがするのはいかがなものか、ということ。その中で、カラヤンは、そうした空気をまったく気にもとめず、録音をしていったのでありました。ですので、その演奏を聴いたときには、こんな恰幅のいい厚化粧で豪華絢爛なバッハはないだろうと思ったのでした。それから半世紀、状況は変わっても、やはり時代の主流にはなれない?カラヤンでありました。
それはそれとして、今回カラヤンの演奏を聴いてみました。まずはBPOが実に立派であります。一縷のスキもなく、たいそう引き締まった美音であり、これはこれで大満足。そして、スケールも大きく、堅実なバッハなのでありました。カラヤンの演奏については、批判的な声もよく聴きますが、例えばイタリアのオケなどによる演奏に比べると、やはりオケは渋めであり、演奏も硬めであります。それはやはりこの時期のBPOのドイツっぽい特質ではないかと思います。そして、この演奏は、とてもいい。聴いていてBPOの素晴らしい演奏に耳は奪われ、この協奏曲の多様な曲を存分に楽しめるのでありました。加えて、独奏者の演奏も見事です。フルートのカールハインツ・ツェラーとコンマスのミシェル・シュヴァルヘのヴァイオリンは目立ちますし、実に立派でありました。モダン楽器の演奏としては、私的にはベストと言ってもいいのであります。
独奏楽器では、第2番第2楽章、フルートとヴァイオリンにローター・コッホのオーボエ。哀愁帯びた旋律を三つの楽器がカノン風に奏でる。この三人、次から次に登場し、美音の限りを尽くしますねえ。第3楽章ではアドルフ・シェルバウムとトランペットが加わり、妙技が楽しめます。また、第5番の第2楽章、フルートとヴァイオリンに、エディト・ピヒト=アクセンフェルトのチェンバロが加わっての三重奏。ゆったりとしたテンポのチェンバロが支え、シュヴァルベのヴァイオリンが堅実に響く。第4番では言うまでもなく、ツェラーが大活躍。一方、3番では、弦楽合奏が余裕のあるテンポで、柔らかく恰幅にいい演奏を展開しています。しかし、全体を通じてのシェヴァルベのヴィオリンは美音であり、堅実であり、他をグイグイ引っぱっております。最後にカラヤンですが、いろいろと複雑な構成の曲を実に明瞭にわかりやすく演奏してくれてます。これもカラヤンの力量発揮でしょうね。
先日の党首討論、悲惨でしたね。野党の問いかけに真っ向から答えようとしない。国民に自らの見解を訴えるチャンスなんですがねえ。本心を開陳すると、具合が悪いのでしょうかねえ。ほんとに日本の政治はどうなるんでしょうか。
(DG 453001 1996年 輸入盤)
今日で、沖縄以外が、コロナの宣言解除となります。しかし、街では、何も変わらない風景が見られます。これほど、政府や首調の方針と、国民の間に大きな乖離が見られるのも、何なのでしょうか?自分の街も、明日からは、まん防の対象地域に指定されました。感染者が増えているのです。飲食店の時間や、人数に制限がかかるだけで、今まで通りです。自分は、まもなく2回目のワクチン接種を受けます。だからといって、安心というわけにはいかないので、注意は続けるつもりです。
コロナ感染、首都圏ではまた増加傾向ですね。オリンピックの開催のころには、また宣言がでるかもしれないですねえ。いったいどうなるんでしょうか。
また、ご教示ください。