
忙しさの頂点に達しつつあります。今週もなかなかハードでしたのに、やっと週末。しかし、この週末、土曜日も午前中、加東市で本職とは違う仕事があって、雨の中を出かけました。幸い雨のために予定が若干早く終了。急いで午後から大阪に向かいました。大阪では大学時代からの師匠のお二人が来られての集まりがありまして、旧知の顔触れが揃いました。しかし、師匠のお二人は、お二人ともかなりの高齢。私が大学のころは、ご壮年のお二人でした。当たり前のことですが、時のたつことの無情を感じました。なかなかお会いすることができないので、次ぎにお会いできるのはいつのことか。いつまでもお元気でおられることを祈念した次第であります。
さてさて、今回はハイドン。以前にハイドンの弦楽四重奏曲が原曲であるディヴェルティメントを取り上げました。それ以来、これまでそれほど熱心に聴いていなかった弦楽四重奏曲を、たいへんよく聴くようになりました。そんなわけで、ボツボツたくさんある弦楽四重奏曲を聴いているのであります。そんな曲の中から、弦楽四重奏曲第31番変ホ長調作品20-1であります。この曲は、作品20の1から6曲までの6曲のひとつであり、この6曲はセットとして扱われているものです。そして、これは『太陽四重奏曲』といわれるものです。なんでも、1779年に出版された作品のフンメル版の楽譜の表紙に太陽の絵が描かれていたことから呼ばれるようになったそうです。ハイドンがこの曲を作曲したのは、1772年のこと。いわゆる「シュトゥルム・ウント・ドランク」初期の創作といわれています。優れた作品といわれ、かのベートーヴェンも、この31番を筆写して研究したそうです。このように優れた曲なのですが、CDには恵まれず、多くの演奏があるとは言えません。ここでは、ウルブリヒ弦楽四重奏団の演奏です。1970年4月のドレスデンのルカ教会での録音。ウルブリヒSQは、ドレスデン国立管弦楽団のメンバーでるルドルフ・ウルプリヒなどによって結成されたものです。
それで、この曲であります。まず第1楽章、たいそう聴きやすいメロディで始まります。ハイドンの陽気で明るい曲想。こんな様子の曲がお気に入りになるかどうかで、ハイドンに入ってけるかどうかが定まりそう。私は現在ではたいそう入っていける曲であります。そして、第2楽章メヌエット。メヌエット好きの私としては、ハイドンのもなかなかよろしい。テーマは朴訥としたもので、これがまた大きな、または小さな変奏を何度も繰り返す。その回数たるや少ない変奏で10回。すべてを含めると約20回ちかくこのテーマが奏でられます。なかなか耳にこびりつくものですね。一日中口ずさむはめになりました。なかなかのメヌエットであります。そして、第3楽章アフェットゥオーソ・エ・ソステヌート。ハイドンのメヌエットもいいですが、この第3楽章または第2楽章に位置している援徐楽章の美しさが、なかなかいいです。ここでの第3楽章も派手な美しさではありませんが、弦楽四重奏の極めつけともいうような、弦楽器の最上の美をたたえた楽章です。ほんといいです。そして、第4楽章プレスト。軽快で飽きのこない曲になっています。この6曲の中、3曲は終楽章にフーガを配していますが、ここでは残念です。このウルプリヒ四重奏団。4本の弦が極めて美しい。派手さはありませんが、着実で落ち着いた美しさを味わうことが出来ます。4本の弦の調和も優れていいです。ハイドンのアピール度のそれほど高くない曲には、非常にあう演奏家ですねえ。
今日は本来の仕事ができませんでした。明日の日曜日は、岡山には行かず、家でしっかり仕事をしなければ、とても与えられた仕事ができないかなあ、なんて思っています。どうしよう。
(DENON COCO70733/4 2004年 CREST1000)
さてさて、今回はハイドン。以前にハイドンの弦楽四重奏曲が原曲であるディヴェルティメントを取り上げました。それ以来、これまでそれほど熱心に聴いていなかった弦楽四重奏曲を、たいへんよく聴くようになりました。そんなわけで、ボツボツたくさんある弦楽四重奏曲を聴いているのであります。そんな曲の中から、弦楽四重奏曲第31番変ホ長調作品20-1であります。この曲は、作品20の1から6曲までの6曲のひとつであり、この6曲はセットとして扱われているものです。そして、これは『太陽四重奏曲』といわれるものです。なんでも、1779年に出版された作品のフンメル版の楽譜の表紙に太陽の絵が描かれていたことから呼ばれるようになったそうです。ハイドンがこの曲を作曲したのは、1772年のこと。いわゆる「シュトゥルム・ウント・ドランク」初期の創作といわれています。優れた作品といわれ、かのベートーヴェンも、この31番を筆写して研究したそうです。このように優れた曲なのですが、CDには恵まれず、多くの演奏があるとは言えません。ここでは、ウルブリヒ弦楽四重奏団の演奏です。1970年4月のドレスデンのルカ教会での録音。ウルブリヒSQは、ドレスデン国立管弦楽団のメンバーでるルドルフ・ウルプリヒなどによって結成されたものです。
それで、この曲であります。まず第1楽章、たいそう聴きやすいメロディで始まります。ハイドンの陽気で明るい曲想。こんな様子の曲がお気に入りになるかどうかで、ハイドンに入ってけるかどうかが定まりそう。私は現在ではたいそう入っていける曲であります。そして、第2楽章メヌエット。メヌエット好きの私としては、ハイドンのもなかなかよろしい。テーマは朴訥としたもので、これがまた大きな、または小さな変奏を何度も繰り返す。その回数たるや少ない変奏で10回。すべてを含めると約20回ちかくこのテーマが奏でられます。なかなか耳にこびりつくものですね。一日中口ずさむはめになりました。なかなかのメヌエットであります。そして、第3楽章アフェットゥオーソ・エ・ソステヌート。ハイドンのメヌエットもいいですが、この第3楽章または第2楽章に位置している援徐楽章の美しさが、なかなかいいです。ここでの第3楽章も派手な美しさではありませんが、弦楽四重奏の極めつけともいうような、弦楽器の最上の美をたたえた楽章です。ほんといいです。そして、第4楽章プレスト。軽快で飽きのこない曲になっています。この6曲の中、3曲は終楽章にフーガを配していますが、ここでは残念です。このウルプリヒ四重奏団。4本の弦が極めて美しい。派手さはありませんが、着実で落ち着いた美しさを味わうことが出来ます。4本の弦の調和も優れていいです。ハイドンのアピール度のそれほど高くない曲には、非常にあう演奏家ですねえ。
今日は本来の仕事ができませんでした。明日の日曜日は、岡山には行かず、家でしっかり仕事をしなければ、とても与えられた仕事ができないかなあ、なんて思っています。どうしよう。
(DENON COCO70733/4 2004年 CREST1000)
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