3月とともに、プロ野球のオープン戦もたけなわになりました。あまりテレビなどでの放映機会もめっきり少なくなった気がしますねえ。わがマリーンズ、西村新監督のもとの活躍を期待しているのですが、なかなかどうして、7日現在、1勝6敗。まあいくらオープン戦といっても、貧打と投手の不調というか未調整というか、パッとしませんねえ。特に心配なのは打線。特に、8番を付けている選手(ご存知ですか?)なんか、7試合毎試合出してもらっているのに、まだヒット1本のみ。この人がクリーンナップを打って欲しいのですが、これではねえ。開幕まで2週間。頑張って下さいよ。ほんとにね。
そんなわけで、今回はチャイコフスキー。久しぶりです。とんと最近聴いていないのですが、なんでか、『弦楽セレナード』ハ長調作品48を聴くことがありまして。それで、この曲、うんなかなかいけるぞ、と思いまして、今回の登場となったわけであります。その昔、この曲を聴いたときは、なんとまあ「くさい」曲だ!と思って、かなり敬遠したものでした。まず、「ソナチネ形式の小品」とされる第1楽章。この印象がすべてだったんですね。あの『N響アワー』のテーマですね。まあ、それが近頃ではなかなかいいねえと言うようになったのであります。チャイコフスキーの作った、チャイコフスキーらしい最も甘美な名曲ではないかと思います。交響曲第2番の2年前、1880年の40才のときの作品です。モーツァルトへのオマージュとも言われますが、どこがそうなのかは、よくわかっていません。教えて下さい。
この曲、こんな事情ですので、それほどの演奏を聴いたわけではないのですが、最も気に入っているのは、サー・コリン・ディヴィス指揮のバイエルン放送交響楽団の演奏です。1986年10月のミュンヘンでの録音。当時、クーベリックの後を受けて同楽団の首席指揮者でした。そんな手兵を用いての録音であります。
さてさて、この曲は文字通り弦楽合奏による曲なんですが、まずバイエルン放響の弦楽セクションの素晴らしさを実感しますね。この曲、文字とおり弦楽器だけ演奏されるものですが、ややもしれば、線が細くなったり、薄っぺらい印象をもつことがあるんですが、ここでは弦楽器がたいそう分厚い。そして低音が実に充実しています。これによってひどく安定感のある、聴き応えのある音を楽しむことができます。加えて、音色は大変暖かみがあるんですね。弦楽器の醍醐味を満喫できます。そして、弦楽器だけということで、演奏が平面的になりがちなんですが、起伏に富んだ音、そして曲も変化にあふれています。そして、弱音が印象に残る。第4楽章「ロシアの主題の冒頭、消え入るような演奏ですがたいそう美しい、弦のひだが感じられ、リズミカルなところもここも美しいものです。このあたり聴いていても退屈しませんね。そして、加えて、ディヴィスの演奏の叙情性であります。美しさにあふれた第3楽章エレジーは、実にいいです。弦だけの演奏ということが、かえってそのよさをしみじみと感じるところがほんとにいいです。その他の楽章でも、気持ちのこもった演奏です。第4楽章の最後に再び第1楽章のテーマが回帰しますが、そこでは、力強く心のこもった音がほんとにいいです。
このCD、岡山の中古やさんで500円で買いました。安かったです。先述のマリーンズの8番。
今日も4タコ、2三振でありました。がんばれがんばれ!
(Philips UCCP-9025 名盤1200 2000年)
そんなわけで、今回はチャイコフスキー。久しぶりです。とんと最近聴いていないのですが、なんでか、『弦楽セレナード』ハ長調作品48を聴くことがありまして。それで、この曲、うんなかなかいけるぞ、と思いまして、今回の登場となったわけであります。その昔、この曲を聴いたときは、なんとまあ「くさい」曲だ!と思って、かなり敬遠したものでした。まず、「ソナチネ形式の小品」とされる第1楽章。この印象がすべてだったんですね。あの『N響アワー』のテーマですね。まあ、それが近頃ではなかなかいいねえと言うようになったのであります。チャイコフスキーの作った、チャイコフスキーらしい最も甘美な名曲ではないかと思います。交響曲第2番の2年前、1880年の40才のときの作品です。モーツァルトへのオマージュとも言われますが、どこがそうなのかは、よくわかっていません。教えて下さい。
この曲、こんな事情ですので、それほどの演奏を聴いたわけではないのですが、最も気に入っているのは、サー・コリン・ディヴィス指揮のバイエルン放送交響楽団の演奏です。1986年10月のミュンヘンでの録音。当時、クーベリックの後を受けて同楽団の首席指揮者でした。そんな手兵を用いての録音であります。
さてさて、この曲は文字通り弦楽合奏による曲なんですが、まずバイエルン放響の弦楽セクションの素晴らしさを実感しますね。この曲、文字とおり弦楽器だけ演奏されるものですが、ややもしれば、線が細くなったり、薄っぺらい印象をもつことがあるんですが、ここでは弦楽器がたいそう分厚い。そして低音が実に充実しています。これによってひどく安定感のある、聴き応えのある音を楽しむことができます。加えて、音色は大変暖かみがあるんですね。弦楽器の醍醐味を満喫できます。そして、弦楽器だけということで、演奏が平面的になりがちなんですが、起伏に富んだ音、そして曲も変化にあふれています。そして、弱音が印象に残る。第4楽章「ロシアの主題の冒頭、消え入るような演奏ですがたいそう美しい、弦のひだが感じられ、リズミカルなところもここも美しいものです。このあたり聴いていても退屈しませんね。そして、加えて、ディヴィスの演奏の叙情性であります。美しさにあふれた第3楽章エレジーは、実にいいです。弦だけの演奏ということが、かえってそのよさをしみじみと感じるところがほんとにいいです。その他の楽章でも、気持ちのこもった演奏です。第4楽章の最後に再び第1楽章のテーマが回帰しますが、そこでは、力強く心のこもった音がほんとにいいです。
このCD、岡山の中古やさんで500円で買いました。安かったです。先述のマリーンズの8番。
今日も4タコ、2三振でありました。がんばれがんばれ!
(Philips UCCP-9025 名盤1200 2000年)
ブックオフでたまたま出くわして
入手、大正解。 だが、歌心が
あるのがディヴィスなのかオケ
のコンマスなのかがまだわから
ない。 LSO メサイアは良かっ
たが、SKD ベートーヴェン は
秀逸とまでは言えなかったっ…