マリーンズ、62勝67敗15分の5位で本年度の全日程を終えました。一時は貯金15の1位だったのに、その後負けが込んで、この始末。去年の最下位に続きこの成績ということで、西村監督は引責解任ということになりました。いろんな問題があったと思います。途中の9連敗が痛かった。これがなかったらCSにも進出できたでしょうね。夏を乗り切れなかったことが最大の敗因。そんな中で角中の首位打者はめでたい。これで益田が新人王をとれば、ねえ。まあ、敗因をしっかり検討して、来年を目指して欲しいものであります。選手のみなさん、ご苦労さまでした。
さて、先の連休、先日買ったウェストミンスターのBOXから、ボツボツ聴いておりました。その中で、ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団のシューベルトの演奏、これをよく聴いていました。このBOXには、シューベルトは、10枚。弦楽三重奏曲、弦楽四重奏曲全集、弦楽五重奏曲、ピアノ五重奏曲『ます』、八重奏曲などが収められています。演奏はすべてウィーン・コンツェルトハウス四重奏団です。
シューベルトは、ウィーンで生まれウィーンで死んだ数少ない作曲家ですよね。それだけに、VPOにとっても特別な存在であり、VPOに属する奏者たちで構成されていたウィーン・コンツェルトハウスSQにとっても、重要であり愛着のある作曲家だったんでしょうね。それゆえ、このBOXの演奏においても、それが十分に感じ取れるし、また非常に聴き応えのあるものになっています。今回は、弦楽四重奏曲ハ長調D.956。1950年ウィーンのコンツェルトハウスでの録音。
ギュンター・ヴァイス(第2チェロ)が加わっています。
このシューベルトの弦楽五重奏曲、このジャンルはこの1曲しか残されていませんが、弦楽四重奏にチェロが加わるもの。シューベルトの最後の年である1828年の夏、死の二か月前に作曲されたもの。このあとには器楽ではピアノソナタ第21番が作られたのみで、文字通りシューベルトの遺作であります。このころの特徴である作品の長大さは。ここでも同様で、一時間弱の演奏時間となります。長い演奏に身を浸す、そんな演奏で聴きたいものであります。
ということで、ウィーン・コンツェルトハウスSQの演奏ですが、他にこの曲はいろんな演奏があります。それと聴き比べてみると、明確にこの演奏の様子がわかります。つまり、このSQはこの曲に対して尋常ではない愛着を持っている、ということです。思い込みがたっぷりの演奏となっています。歌わせるところはたっぷりうたう。明るいところはとびっきり明るい。悲しいのは、メチャクチャ悲しい、そんな深い表情が全編を支配している。他の演奏は、なんってあっさりしているのか、と思ってしまうのであります。特に、シューベルトの歌をたっぷり、第1楽章から第4楽章までの旋律がたいそう印象深く歌われています。
第1楽章、ふたつの主題が快活に歌われる。チェロが加わることで、厚みが加わり安定感が増しています。チェロが歌う箇所もいいですね。第2楽章、カンパーのヴァイオリン非常に雄弁。そして、夢見るような曲が続く。弦が継続、そして中間部では悲しい歌が充満。第2楽章から一転して、荒々しいスケルツォ。中間部では深い悲しみ。シューベルトのすすり泣きが聞こえる。そしてこの悲しみを払拭するようなスケルツォであります。そして、終楽章。躍動感あふれる弦は、切実な歌が展開され、シューベルトはわずか先であった死を意識していたのでしょうか。
この録音はモノラルですが、その音の悪さはまったく気にならない、むしろ歌が切実に心へ染み込んでくる。そんな演奏であります。
さて、先の連休、先日買ったウェストミンスターのBOXから、ボツボツ聴いておりました。その中で、ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団のシューベルトの演奏、これをよく聴いていました。このBOXには、シューベルトは、10枚。弦楽三重奏曲、弦楽四重奏曲全集、弦楽五重奏曲、ピアノ五重奏曲『ます』、八重奏曲などが収められています。演奏はすべてウィーン・コンツェルトハウス四重奏団です。
シューベルトは、ウィーンで生まれウィーンで死んだ数少ない作曲家ですよね。それだけに、VPOにとっても特別な存在であり、VPOに属する奏者たちで構成されていたウィーン・コンツェルトハウスSQにとっても、重要であり愛着のある作曲家だったんでしょうね。それゆえ、このBOXの演奏においても、それが十分に感じ取れるし、また非常に聴き応えのあるものになっています。今回は、弦楽四重奏曲ハ長調D.956。1950年ウィーンのコンツェルトハウスでの録音。
ギュンター・ヴァイス(第2チェロ)が加わっています。
このシューベルトの弦楽五重奏曲、このジャンルはこの1曲しか残されていませんが、弦楽四重奏にチェロが加わるもの。シューベルトの最後の年である1828年の夏、死の二か月前に作曲されたもの。このあとには器楽ではピアノソナタ第21番が作られたのみで、文字通りシューベルトの遺作であります。このころの特徴である作品の長大さは。ここでも同様で、一時間弱の演奏時間となります。長い演奏に身を浸す、そんな演奏で聴きたいものであります。
ということで、ウィーン・コンツェルトハウスSQの演奏ですが、他にこの曲はいろんな演奏があります。それと聴き比べてみると、明確にこの演奏の様子がわかります。つまり、このSQはこの曲に対して尋常ではない愛着を持っている、ということです。思い込みがたっぷりの演奏となっています。歌わせるところはたっぷりうたう。明るいところはとびっきり明るい。悲しいのは、メチャクチャ悲しい、そんな深い表情が全編を支配している。他の演奏は、なんってあっさりしているのか、と思ってしまうのであります。特に、シューベルトの歌をたっぷり、第1楽章から第4楽章までの旋律がたいそう印象深く歌われています。
第1楽章、ふたつの主題が快活に歌われる。チェロが加わることで、厚みが加わり安定感が増しています。チェロが歌う箇所もいいですね。第2楽章、カンパーのヴァイオリン非常に雄弁。そして、夢見るような曲が続く。弦が継続、そして中間部では悲しい歌が充満。第2楽章から一転して、荒々しいスケルツォ。中間部では深い悲しみ。シューベルトのすすり泣きが聞こえる。そしてこの悲しみを払拭するようなスケルツォであります。そして、終楽章。躍動感あふれる弦は、切実な歌が展開され、シューベルトはわずか先であった死を意識していたのでしょうか。
この録音はモノラルですが、その音の悪さはまったく気にならない、むしろ歌が切実に心へ染み込んでくる。そんな演奏であります。
ウィーンコンツェルトハウスなら、この曲を聴いてみたいですね。多分、ラサールとは全くと言っていいほど、演奏の方向が違うのでしょう。
このCD集は佳さげですね。そんなに安いのなら、買っちゃおうかな~。