
この前の土日は、職場があるイヴェントの会場となりましたので、出勤いたしました。しかし、これまで毎週土曜日は岡山に行っていたのが、行かないとなったら、二日間がまったく自由な時間となりました。二日間のお休みがあれば、自分の時間がたくさん持てますねえ。何を当たり前をことを言ってるのだ、と叱られそうですが、そんな週末を実感しています。でも、ぼーっとしている時間が多かったり、何をしようか、とついつい思ってしまう、未熟な私がいました。まさに「目指せ!文化的週末」でしょうか(笑)。
というわけで、今回はモーツァルトです。ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮のロンドン交響楽団による、交響曲第41番と39番であります。1958年6月30~7月1日、ロンドンのワトフォード・タウン・ホールでの録音。先日岡山のタワーさんで買った一枚なんですが、タワーさんのヴィンテージ・コレクションの一枚です。イッセルシュテットのモーツァルトというのは、あまり聴いたことはなく、彼の手兵であった北ドイツ放送響との演奏があるらしいですが、ロンドン響とのものがあるとは、このCDで知りました。調べてみると。マーキュリーの原盤。その昔、日本フォノグラムから発売されていたLPの1000円盤であったクレモナ・シリーズの一枚として発売されてたところがあるみたいです。世界初CD化でもあるそうです。
イッセルシュテットといえば、一昔前のドイツの名指揮者であります。1900~1973年の生涯ですので、もう逝去されて40年がたとうとしています。しかし、このイッセルシュテットの他にも、コンヴィチュニー、ケンペ、カイルベルトなど、派手さはないですが、いぶし銀のような演奏を残してくれたドイツの名匠がいましたよねえ。今ではこんな指揮者は数少なくなりましたね。とまあ、こんな記述は以前にもしたような気がしますが…。
このモーツァルトなんですが、極めて心地よい演奏なんです。録音も年代の割には鮮明で、演奏はかなり身近かに感じることができます。オケの編成はそれほど多いとは思えず、全体的には小振りなんですが、実に小気味よい。そして、そこから発せられる音は、極めてストレート。モーツァルトの音楽を真っ直ぐに表現してくれていますね。そして、特に41番では、必ずしも練れていない、荒削りな様子もあるんですが、それも、逆に曲を強く印象づけるような効果がありますね。それになによりも、イッセルシュテットの気持ちと熱のこもった演奏が最大の聴きどころですねえ。
39番・41番ともに良い演奏なんですが、このブログで取り上げることが少なかった39番についてであります。41番は、小振りながらもスケールの大きな演奏だったんですが、こっちのほうは安定感のある落ち着いた雰囲気がありますね。しかし、完成度から言えばこっちの方が上かも、であります。とは言え第1楽章でも、さり気なく始まった序奏が、次第に緊張感を増していく当たりは、ゾクゾクしてきます。主部に入っても、一縷のスキもない密度の濃い演奏が展開されます。そして、第2楽章は落ち着いた中で、弦が美しく演奏されています。ここでもゾクゾクとくる弦の響きと演奏、心地よいですね。第3楽章メヌエット。秩序のしっかりとしたメヌエット。その正しいリズムがこれまたいいです。中間部のクラリネットもアクセントですね。そして、終楽章。次第に増してくる緊張感も、弦楽器を中心としたしっかりとした演奏に裏付けられているんですね。小編成の小回りのきくよさを感じさせる名演としてまとめてありますね。充実した演奏でありました。
このCDも、タワーさんでしか入手出来ないです。そんなCDが近頃たくさんあるので、最近タワーさんに行くのが楽しみになっています。けっして、タワーさんの回し者ではありませんので…。
(TOWER RECORDS VINTAGE COLLECTION.PROC-1074.2010年)
というわけで、今回はモーツァルトです。ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮のロンドン交響楽団による、交響曲第41番と39番であります。1958年6月30~7月1日、ロンドンのワトフォード・タウン・ホールでの録音。先日岡山のタワーさんで買った一枚なんですが、タワーさんのヴィンテージ・コレクションの一枚です。イッセルシュテットのモーツァルトというのは、あまり聴いたことはなく、彼の手兵であった北ドイツ放送響との演奏があるらしいですが、ロンドン響とのものがあるとは、このCDで知りました。調べてみると。マーキュリーの原盤。その昔、日本フォノグラムから発売されていたLPの1000円盤であったクレモナ・シリーズの一枚として発売されてたところがあるみたいです。世界初CD化でもあるそうです。
イッセルシュテットといえば、一昔前のドイツの名指揮者であります。1900~1973年の生涯ですので、もう逝去されて40年がたとうとしています。しかし、このイッセルシュテットの他にも、コンヴィチュニー、ケンペ、カイルベルトなど、派手さはないですが、いぶし銀のような演奏を残してくれたドイツの名匠がいましたよねえ。今ではこんな指揮者は数少なくなりましたね。とまあ、こんな記述は以前にもしたような気がしますが…。
このモーツァルトなんですが、極めて心地よい演奏なんです。録音も年代の割には鮮明で、演奏はかなり身近かに感じることができます。オケの編成はそれほど多いとは思えず、全体的には小振りなんですが、実に小気味よい。そして、そこから発せられる音は、極めてストレート。モーツァルトの音楽を真っ直ぐに表現してくれていますね。そして、特に41番では、必ずしも練れていない、荒削りな様子もあるんですが、それも、逆に曲を強く印象づけるような効果がありますね。それになによりも、イッセルシュテットの気持ちと熱のこもった演奏が最大の聴きどころですねえ。
39番・41番ともに良い演奏なんですが、このブログで取り上げることが少なかった39番についてであります。41番は、小振りながらもスケールの大きな演奏だったんですが、こっちのほうは安定感のある落ち着いた雰囲気がありますね。しかし、完成度から言えばこっちの方が上かも、であります。とは言え第1楽章でも、さり気なく始まった序奏が、次第に緊張感を増していく当たりは、ゾクゾクしてきます。主部に入っても、一縷のスキもない密度の濃い演奏が展開されます。そして、第2楽章は落ち着いた中で、弦が美しく演奏されています。ここでもゾクゾクとくる弦の響きと演奏、心地よいですね。第3楽章メヌエット。秩序のしっかりとしたメヌエット。その正しいリズムがこれまたいいです。中間部のクラリネットもアクセントですね。そして、終楽章。次第に増してくる緊張感も、弦楽器を中心としたしっかりとした演奏に裏付けられているんですね。小編成の小回りのきくよさを感じさせる名演としてまとめてありますね。充実した演奏でありました。
このCDも、タワーさんでしか入手出来ないです。そんなCDが近頃たくさんあるので、最近タワーさんに行くのが楽しみになっています。けっして、タワーさんの回し者ではありませんので…。
(TOWER RECORDS VINTAGE COLLECTION.PROC-1074.2010年)
イッセルシュテットって正直自分には地味な存在で(否定しているわけではありません)シェリングやバックハウスとのベートーヴェンしか知りません、おなじみのベト8も聴いていませんし。モーツァルトの39番大好きです。ワルターのステレオ盤何千回(大げさでした)聴いたでしょうか。ベームのステレオ両盤も好きです。地元のパルコにタワーさんがあるので行ってみます。