1月31日 木曜日 晴れ
■パソコン教室の帰り。いつものように亭主と二人ずれ。
「この階段はユトリロの「百階段」に似ていないか」
「ぜんぜん。だいいち、そんな題の絵がユトリロにあったかしら」
わたしの返事はすこぶる愛想がない。喉がはれている。胃の調子もあまりよくない。口が苦い。鬱だ。
「な、な、写真とってよ」
「ただの軽量鉄骨の橋よ。赤くそめたのだって、趣味がよくない」
「上に稲荷神社があるからだ。けっこう、おもしろい橋だとおもうんだがな」
■セブンイレブンでサンドイッチを買うことにした。
「おれは焼肉弁当でもいいよ」
「家にカレーがあるから」
あなたは、それにしなさい。ということだ。なんだか、自分の発言がとげとげしい。鬱だ。あなたごめんね。気分がすぐれないの。なにを考えるのも、億劫なの。
なにを買うにも、買う店はきまっている。大食漢の亭主にはそうした好みはない。何でもおいしくたべられるなんて、うらやましい。
■スーパーによって無洗米5 キロ。ナマス用の大根を買う。かなりの重量になる。亭主は軽々と背負う。片手で5 キロのお米をさげる。
■「重いでしょう」
「たいしたことないさ」
■うるさいと思った亭主の声が爽やかにきこえた。
■パソコン教室の帰り。いつものように亭主と二人ずれ。
「この階段はユトリロの「百階段」に似ていないか」
「ぜんぜん。だいいち、そんな題の絵がユトリロにあったかしら」
わたしの返事はすこぶる愛想がない。喉がはれている。胃の調子もあまりよくない。口が苦い。鬱だ。
「な、な、写真とってよ」
「ただの軽量鉄骨の橋よ。赤くそめたのだって、趣味がよくない」
「上に稲荷神社があるからだ。けっこう、おもしろい橋だとおもうんだがな」
■セブンイレブンでサンドイッチを買うことにした。
「おれは焼肉弁当でもいいよ」
「家にカレーがあるから」
あなたは、それにしなさい。ということだ。なんだか、自分の発言がとげとげしい。鬱だ。あなたごめんね。気分がすぐれないの。なにを考えるのも、億劫なの。
なにを買うにも、買う店はきまっている。大食漢の亭主にはそうした好みはない。何でもおいしくたべられるなんて、うらやましい。
■スーパーによって無洗米5 キロ。ナマス用の大根を買う。かなりの重量になる。亭主は軽々と背負う。片手で5 キロのお米をさげる。
■「重いでしょう」
「たいしたことないさ」
■うるさいと思った亭主の声が爽やかにきこえた。